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26 巻, 1 号
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  • 2. 親鳥の給餌活動に費やす時間について
    鈴木 惟司
    1977 年 26 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1977/06/30
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    筆者は,前報(1976)で,ジュウシマツの親鳥がヒナにに与える種子(アワ)と緑葉(キャベツ)の量が,ヒナの生長とともにどのように変化するかについて,報告した。本論文では,親鳥がヒナの食物を採るために費やす時間について,報告する。
    親鳥が乾重1gのむきアワを採る時間は,15.3分であった。また,乾重1gのキャベツを採る時間は,162.6分であった。
    ヒナに与えられるキャベツの量が育雛中期以降減少するために,1日当りの給餌量(アワとキャベツを合計した量)自体は増えているにもかかわらず,親鳥によってヒナの食物を採るために費やされる1日当りの時間は,孵化後13日目頃から増加しなかった。
    両親が抱雛と彼ら自身のための食物採集に費やす時間が求められた。それ以外の活動に使える時間のうち,ヒナの食物を採るために費やされる時間の割合は,孵化後4~5日目頃からほとんど増加しなかった。
  • 樋口 広芳
    1977 年 26 巻 1 号 p. 9-12
    発行日: 1977/06/30
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    伊豆諸島三宅島にすむヤマガラについて,1975年と1976年の繁殖期に,親鳥が巣内雛にもつてくる食物の中に秋冬季に貯えておいた木の実がどの位含まれているかを調べた。食物の確認は,巣箱の近くのブラインドの中から撮影した写真に基づいて行なった。得られた結果は次のとおりである。
    1)雛に持ってきた木の実の中味はすべて,スダジイの実の中味と認められた。そして,これらは,常態ではこの時期に得られるものではないので,すべて秋冬季に貯えておいたものであると考えられた。
    2)雛に与える食物中に占める貯蔵食物の割合は,運搬回数によっても運搬個数に基づいても,調査総数の5%前後にすぎなかった。したがって,貯蔵食物がひなの生長に大きな役割を果したとは考えられない。
    3)前年秋のシイの実のなり具合がよくなかった1975年と,よかった1976年とでは,貯蔵食物の占める割合に有意な差は認められなかった。
    4)その原因は,この島のヤマガラでは秋に貯えておいたシイの実の大部分を冬季に利用してしまうため,雛を育てる時期には年による著しい違いをもたらす程多くの実が残っていないらしい,ということにあると考えられた。
  • H. ELLIOTT MCCLURE
    1977 年 26 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1977/06/30
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
  • 追加IV
    黒田 長禮
    1977 年 26 巻 1 号 p. 21-29
    発行日: 1977/06/30
    公開日: 2008/09/11
    ジャーナル フリー
    Addition No. IV of the present article contains some newly recorded localities of the Japanese Anserine Birds, mostly known from the years between 1975 and 1976. It includes 4 interesting species such as the Blue Goose (Anser c. caerulesence), the Javan Tree Duck (Dendrocygna javanica), Canvasback (Aythya valisineria) and the Surf Scoter (Melanitta perspicillata).
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