行政機関が行う政策の評価に関する法律の施行以来、中央省庁においても、政策評価が取り入れられてきている。国土交通省道路局では、政策評価制度の導入にあわせて、ユーザーにとっての成果を重視する成果志向の考え方を、組織全体の基本と位置づけ、アウトカム指標を用いた業績評価の手法を核とする新たな道路行政運営のしくみ (一連の行政運営の取組みを「成果志向の道路行政マネジメント」と称する) を導入している。
本稿では、成果志向の道路行政マネジメントの立ち上げに関わった者として、以下のような様々な取組みや分かってきた課題を紹介する。
・アウトカム指標の設定と業績計画書・達成度報告書の公表を通じたマネジメントのスタート
・評価結果を施策や予算要求に活かすマネジメントサイクルの一巡
・日常業務への取組みに向けたガイダンスの策定など
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