家族社会学研究

「全国家族調査 (NFRJ) 」をめぐって

石原邦雄

2006 年 18 巻 1 号 p. 5-6
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.5

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育児期の夫と妻のワーク・ファミリー・コンフリクト

合理性見解対ジェンダー役割見解

松田茂樹

2006 年 18 巻 1 号 p. 7-16
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.7

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男女のワーク・ファミリー・コンフリクト (WFC) を理解する枠組みには, 対立する二つの見解がある。合理性見解では, 性差にかかわらず, 個人が経験するWFCは仕事と家事に費やす時間の長さによって決まると想定する。ジェンダー役割見解では, 男女が非伝統的な性役割に費やす時間がWFCを高めると想定する。保育園を利用する共働き夫婦237組のデータの分析から次の知見が得られた。第一に, 労働時間の長さが等しい場合, 夫よりも妻の方がWFCの水準が高い。第二に, 本人の労働時間が長いほどWFCが高まる効果の大きさは, 夫と妻で等しい。前者はジェンダー役割見解を, 後者は合理性見解を支持する。両義的な結果が出た理由として, まずこの仮説が労働や家事内容の質的差異を考慮していないことがあげられる。本稿では, この点について仮説の修正案を提示する。

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「夫婦の不仲は親子の不仲」か

近代家族の情緒的関係についての語りの変容

野田潤

2006 年 18 巻 1 号 p. 17-26
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.17

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本稿は, 近代以降の夫婦関係と親子関係の接続についての人々の了解の形式の変容を明らかにし, 近代家族の情緒的関係の分節化を試みる。読売新聞の悩み相談欄「人生案内」 (1914～2003) の語りを分析した結果, 以下の知見が導かれた。 (1) 夫婦関係と子どもの幸福は1930年代までは無関係とされており, すべての語り手が子どものために頻繁に両親の夫婦仲を重視し始めるのは1970年代以降のことである。 (2) 夫婦関係と親子関係も1960年代までは別個に成立するものとされていたが, 1970年代後半以降, 人々は二つの間に因果関係を想定するようになっている。これらの知見からは, 近代家族の情緒的関係と現在ひとくくりに言われているものが, 近代以降でも変化していたことが明らかになった。なかでもとりわけ現在は, 家族内部の複数の異なる関係を, 容易に影響し合い連動し合うものだとみなし始めている点で, 特殊な時代だと言える。

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介護殺人・心中事件にみる家族介護の困難とジェンダー要因

介護者が夫・息子の事例から

羽根文

2006 年 18 巻 1 号 p. 27-39
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.27

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急速な少子高齢化に伴い, 高齢者の介護問題がさまざまな角度から取り上げられているが, 介護殺人・心中事件は最も悲劇性の高い問題のうちのひとつであるとされている。この事件の大きな特徴として, 加害者である介護者の圧倒的多数が男性であることが挙げられる。そこで本稿では, 介護者が夫と息子の事件について事例分析し, 事件からみえてくる家族介護の困難と, そこに作用するジェンダー要因をもとに, なぜ男性が事件へ追い込まれやすいのか考察した。夫・息子の介護者とも互酬性の規範やジェンダー規範などにより, 強く介護を動機づけると同時に周りに相談できない状況に陥っており, また, 男性介護者というだけで周囲から高評価されることも, 彼らをより介護に打ち込ませる要因となっている。このような状況で介護を継続困難にする要因が発生すると, 介護意欲をそがれることで目的を失い, 殺人・心中に至るリスクが高まってしまうのである。

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家族コミュニケーション研究の動向

最近の米国の業績を中心に

安達正嗣

2006 年 18 巻 1 号 p. 40-45
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.40

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書評

中里英樹

2006 年 18 巻 1 号 p. 46-47
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.46

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書評

釜野さおり

2006 年 18 巻 1 号 p. 48-49
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.48

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書評

須長史生

2006 年 18 巻 1 号 p. 50-51
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.50

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文献紹介

吉原千賀

2006 年 18 巻 1 号 p. 52
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.52

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文献紹介

冬木春子

2006 年 18 巻 1 号 p. 53
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.53

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文献紹介

白井千晶

2006 年 18 巻 1 号 p. 54
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.54

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文献紹介

小島宏

2006 年 18 巻 1 号 p. 55
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.55

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文献紹介

福田亘孝

2006 年 18 巻 1 号 p. 56
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.56

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文献紹介

多賀太

2006 年 18 巻 1 号 p. 57
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.57

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松川昭子

2006 年 18 巻 1 号 p. 58
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.58

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文献紹介

木下裕美子

2006 年 18 巻 1 号 p. 59
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.59

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大槻奈巳

2006 年 18 巻 1 号 p. 60
発行日: 2006/07/31
公開日: 2009/08/04

DOIhttps://doi.org/10.4234/jjoffamilysociology.18.60

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