日本菌学会会報
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41 巻, 4 号
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追悼文
論文
  • 中村 友幸, 松郷 誠一, 兎東 保之
    2000 年 41 巻 4 号 論文ID: jjom.H11-177
    発行日: 2000年
    公開日: 2020/10/13
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     強い抗腫瘍活性な示すと報告されているメシマコブ菌糸体を,大量かつ安定的に培養する目的で,生理学的要因を詳細に検討し,最適培養条件を見い出した.メシマコブ菌糸体は10-35°Cで生育し,生育適温は25-32.5°Cであった.25°Cで初発pHの依存性を調査したところ,3.0-7.0の範囲で生育を示し,最適初発pHは5.5であった.最適炭素源の検索は五炭糖,六炭糖を含む12の炭水化物を用いて行った.グルコースが菌糸体生長に最も有効で,五炭糖は生育に効果的ではなかった.窒素源として無機態窒素源は利用性が低かったが,有機勝窒素である酵母エキスとポリペプトンを単独にあるいは併用したときに菌糸体生長は非常に良好であった.通気培養すると誘導期は7日で,通気をしない場合より菌糸体重量が増大した.さらにグルコースを4%添加すると,誘導期が短縮され,菌糸体乾燥重量が7.8g/Lに達した.

短報
資料
菌類実験技術講座I
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