日本菌学会会報
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48 巻, 2 号
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追悼文
論文
  • 多田 有人, 菅原 なつ美, 川出 光生, 齋藤 明広, 安藤 昭一
    2007 年 48 巻 2 号 論文ID: jjom.H18-08
    発行日: 2007/12/01
    公開日: 2020/07/17
    ジャーナル フリー

    ヒメマツタケ栽培用堆肥の発酵工程を通じて糸状菌,一般細菌,放線菌を計数した結果,発酵初期には糸状菌数が多く,その後,一般細菌が増加して一次発酵30日目にはともに計数値が増加した.一方,放線菌数は,発酵15日目以降に増加し始め,30日目および45日目に極大となった.発酵期間別の堆肥を用いて栽培を行った結果,子実体収量は30日目以降ほぼ安定した.これらのことから,微生物の増殖が活発になった30日以降は,ヒメマツタケが利用する栄養分(あるいは微生物)が堆肥に蓄積したと想像された.また,堆肥のC/N比は発酵30日目以降に40-50で安定した.さらに,細菌フローラも30日目以降に安定することがPCR-DGGE解析によって明らかになった.これらの結果から,ヒメマツタケの培地に用いる堆肥の熟度の指標には,C/N比だけでなく,細菌フローラも利用できることが示唆された. 

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