音楽教育学
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34 巻, 1 号
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研究論文
  • 高橋 範行, 大串 健吾
    2004 年34 巻1 号 p. 1-11
    発行日: 2004年
    公開日: 2017/08/08
    ジャーナル フリー

     ピアノ演奏における熟達者と非熟達者の相違を調べるため, 平易なピアノ曲を演奏楽曲として用い, その演奏から得られたMIDIデータをもとに両者の演奏傾向の定量的な比較を行った。その結果, フレーズ表現におけるダイナミクス, 旋律と伴奏の音量バランス, 楽曲終結部分におけるリタルダンドの有無, レガートにおける連続した音同士の重なり方などの点において両者の間に相違が観察された。さらにこれらが聴取者の演奏評価にどのように影響するのかと調べるために, 両者のデータを反映した演奏を作成して聴取実験を行ったところ, このような非熟達者の演奏の特徴が聴き手の演奏評価に否定的に作用している可能性が示された。

研究報告
  • ―教育体験者への質問紙調査を中心に―
    高 仁淑
    2004 年34 巻1 号 p. 12-20
    発行日: 2004年
    公開日: 2017/08/08
    ジャーナル フリー

     本報告においては, 植民地期の被教育者を対象に行なった質問紙調査および聞き取り調査をもとに当時の唱歌教育の内容を把握し, 収集したデータを分析した。調査の対象者は400人あまりであったが, そのうち回答を回収できた205人のデータを分析・解釈した。

     教育現場で教育者と被教育者がどのような唱歌科授業を営み, 子どもたちはどのような形態で受け入れて変化してきたのか, その過程を歴史的社会状況の中で分析し, 音楽教育における異文化対応を把握・検証した。

     このように日本の唱歌の影響の下で異国的な情緒を帯びながら生成・発展してきた植民地期の唱歌教育における異文化対応の一断面を検討することができた。また, 朝鮮総督府が編纂した唱歌教科書が実際教育現場でどのように使われていたのか, 教材について世代別使用教材の状況などがこの調査をとおして明らかになった。

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