舌痛症, アフタ性口内炎および扁平苔癬43症例に対しセファランチン
®含嗽内服療法 (32例) および内服療法 (11例) を施行し, 両者の臨床効果の比較検討を行った。 投与量はセファランチン
®として15mg/日, 投与期間は2週間とした。 効果判定は著効, 有効, 無効とし, さらに副作用の有無をもとに評価点数を与え, 疾患別に含嗽内服群と内服群の有用度の比較を行った。 含嗽内服群において著効+有効率は, 舌痛症83.4%, アフタ性口内炎100%, 扁平苔癬の大きさの縮小25.0%, 扁平苔癬の疼痛の緩解75.0% であった。 副作用は含嗽内服群にのみ32例中5例, 15.6%に認められた。 含嗽内服群と内服群の有用度の比較を行うと, 舌痛症および扁平苔癬では有意差はなかったが, アフタ性口内炎では含嗽内服群の方が有意に高かった。
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