作業科学研究
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表紙
巻頭言
  • 西方 浩一
    2019 年 13 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル フリー
    これかもしれない? 感覚的なものであったがそれが作業科学との出会いであった. 専門学校の教員になり,作業療法についてきちんと伝えたい. 作業について説明できるようにならなければと思っていた頃である. 今から20年前の1999年の夏,第 3 回作業科学セミナーに参加した. 札幌医科大学でおよそ40名の参加者とClark先生の話を聞きグループワークを行った. 内容は英語であること以上に難解であった. それでも作業科学が作業の理解に必要であると直感し,年に一回開催される作業科学セミナーに繰り返し参加した. 毎回,作業が重要である,クライエントに本物の作業療法を行うことが必要だと話をすることができる仲間との対話は居心地が良かった. しかし,作業療法に結びつけることに捕らわれ,なかなか作業科学が学問であると理解するのに時間がかかった. 養成校時代に学んだ作業療法が医療の中で実践するものであり,作業は治療的に用いること,活動であるというイメージが強すぎた.
第22回作業科学セミナー 佐藤剛記念講演
  • ―作業科学の学識応用と声を聞くこと―
    西野 歩
    2019 年 13 巻 1 号 p. 2-10
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル フリー
    作業を通して健康に貢献するために,作業と作業を行う場所は重要である.我が国は超高齢社会を迎えており,高齢者の住まいは社会課題となっている. これを解消するために,高齢者が入居できるシェアハウスを準備している. シェアハウスでは,場づくりが重要である.そのために,批判的作業のレンズを持ち,社会課題解決に向き合うため,作業科学の学識を応用する. 高齢者シェアハウスのために,作業を日常や住まいに埋め込み,入居者の声を聞くことを大切にする.
第22回作業科学セミナー 基調講演
  • ルドマン デッビ・ラリベテ
    2019 年 13 巻 1 号 p. 11-31
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル フリー
    社会的そして政治的結びつきを越え,学問的境界への挑むための批判的学者として自分自身を置くという,作業科学内での自分の与えられた立場で,日本作業科学研究会の第22回シンポジウム(訳注:第22回作業科学セミナー)の基調講演では,作業に取り組む変革的な学問に貢献するため,どう参加が革新的な方法で動員されるのかに焦点を置くこととした. この論文では,前提を導く輪郭を描き,重要な鍵となる概念の定義を行った後,批判的作業科学の中での変革的展望の発展を示し,変革的学問の鍵となる特徴を定める. 次に,活動指向的学問の一部として参加を考えるため変革的レンズを利用し,そのようなレンズから参加の理想を述べ,学際的学問で扱われてきた参加に関わる制限についての批判的分析を示す. そして,もし,作業科学が社会的変革を担う方向へと移行するつもりがあるのなら,作業科学者たちは参加の変革的モデルを十分に取り入れる必要があることを議論する.最後に,変革的参加を再考し実行する方法を提案する.
第22回作業科学セミナー 特別講演
  • カム ビョーン=オーレ
    2019 年 13 巻 1 号 p. 32-44
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル フリー
    ライブ・アクション・ロールプレイ(LARP,ラープ)は即興劇,共有ストーリーテリングとゲーム要素(ルール,チャレンジ等)の組み合わせにより,人々が自分の日常と異なる世界を体験できる方法である. 企業でのロールプレイング訓練またはサイコドラマに似ている活動であるが,練習や治療よりも物語の共同創作や体験に重点的に取り組む. また教育と政治の文脈で実施されるLARPが増えている. その目的は参加者を考えさせることであり,学習のためにLARPの参加のみではなく,事前ワークショップと事後ディブリーフィングを行うことも特徴である. LARPは参加者にとって直接的な体験になりうるので,共感または意識向上を目的とした活動で役に立つと思われる. そのような目的でLARPを使用する例として,本稿は「ひきこもり」経験者へのインタビューに基づいてデザインしたLARP「安心からの脱出」の実践を紹介し,その学習効果分析の可能性を検討する.
研究論文
  • 小田原 悦子
    2019 年 13 巻 1 号 p. 45-54
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル フリー
    回復期リハビリテーション患者がグループセッションの集合的作業をどのように経験するかを理解する ために,Ricoeur(リクール)の筋立て(ミメーシス)概念に基づいたナラティブ分析を使って探索した. 探 索を通して以下のことが明らかになった. まず,グループセッションの参加メンバーは,共通のゴール,目的,機能を共有する一方で,それぞれに個別のゴール,目的,機能があり,グループにそれぞれの過去の経験を持ち込むこと. そして,個々のメンバーは,セッション中,集合的作業に従事し,現在の共通の経験を共有するが,持ち込んだ過去の経験を通して,その時の経験を意味づけること,さらに,将来への希望を見い出すために,現在の経験から作った意味を利用することである. 将来へのアクションという希望が現れることは,治療的グループ作業の主な結果であると考えられる. グループセッションには,作業と人間存在の社会的性質を利用して,各個人が自分の将来へ向かって動くように手助けする可能性があることが示唆される.
総説
  • 坂上 真理, ボンジェ ペイター, Staffan JOSEPHSSON, Sissel ALSAKER
    2019 年 13 巻 1 号 p. 55-66
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル フリー
    近年の作業科学研究では,主にインタビューを行って人々の作業の経験や意味を明らかにする. しかし,作業の複雑さを説明する知識を構築するためにも,状況の中で展開している作業を捉える新しい視点が必要である. 本稿の目的は,日常生活や治療的な状況の中で作業がどのように展開しているかを理解するための視点として AlsakerとJosephssonが開発したNarrative-in-Action(行為の中のナラティブ)を紹介することである. 最初にNarrative-in-Actionの理論基盤を説明した後,この視点の意義を示すために著者らの研究から2つの例を紹介する. これらの例でこの視点が,個人が気付いておらず語ることもなかった作業の意味を明らかにするのに有用であることを示す. Narrative-in-Action は,人々の作業が生活の質や健康,ウェルビーングをどのように促すかを理解するための新たな視点を切り開くものである.
作業的存在
  • 手帳ライフコーチ 高田晃さんへのインタビュー
    渡邊 潤
    2019 年 13 巻 1 号 p. 67-72
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/02/11
    ジャーナル 認証あり
    高田晃さんは,株式会社ラグランジュポイント代表取締役社長であり 手帳ライフコーチです. 1 冊のマイ手帳を活用した目標達成メソッドで, 起業・副業・集客・ビジネス拡大を支援するビジネスコーチです. 「手帳に自分を合わせるのではなく,自分に手帳を合わせる」をコンセプトに,完全オリジナルの手帳を導入して夢の実現や目標達成をサポートするところが特徴です. 本業は,Web コンサル会社の代表を務める経営者です.
書評
日本作業科学研究会会則
日本作業科学研究 投稿規定
日本作業科学研究 執筆要領
編集後記
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