・近年、BPSD はチャレンジング行動(Challenging Behavior)とも呼ばれ、認知機能障害等によって生じた、困った・つらい状況に対し、本人なりに変えようと努力した結果、現れた行動としてとらえられるようになった。
・認知症の人がBPSD を発症すると、「認知症になると何もわからなくなる」という社会の偏見も加わり、本人の問題にされてしまっていることが課題の根底にある。
・一般・急性期病院におけるBPSD は高頻度に認められる一方、せん妄や身体疾患、治療内容などが複雑に関係する。BPSD だからこうすればよい、という定型的な対応はできず、その全身状態の確認から丁寧に要因を探ることが重要である。
・地域におけるBPSD への実際のアプローチに関しては、特効薬はない。薬剤は「もろ刃の剣」であり、基礎疾患と副作用を考慮して慎重に選択され、漫然とした投与は避けるべきである。
・BPSD を認知症の人が発するメッセージとして受け止め、丹念に情報を収集し、総合的にアセスメントし、多職種チームで包括的な対策を検討し、確実に実行すること以外に、BPSD に苦しむ本人の苦痛を和らげ、地域での暮らしの継続を支える特別な方法はない。
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