この研究の目的は,中高年者の体力基準を作るためである. 14,708名の被検者のテスト結果を, (1)年令別, (2)性別,(3)ローレル指数別にわけ,次のような結果を得た. (1) 1968年度の(1)握力,(2)反復横跳,(3)ジグザグドリブル,(4)垂直跳,(5)急歩の体力基準値を設定した. (2) 児童,生徒における体重及びローレル指数は独自の因子として報告されているが,中高年者の運動能力に対しては, ローレル指数の貢献度が低く,むしろ,体重が重要な因子であつた. (3) 中高年者の運動能力水準は, ヒストグラムでは, ローレル指数135〜139, 155〜164において他のローレル指数より高い得点を示した.
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