日本植物病理学会報
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72 巻 , 1 号
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追悼文
学術報告
原著
  • 富濱 毅, 西 八束, 荒井 啓
    2006 年 72 巻 1 号 p. 3-13
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/09/14
    ジャーナル フリー
    赤焼病細菌の運動性やバイオフィルム形成, 葉圏での生存, 病原力に及ぼす菌体外多糖質 (EPS) 産生および鞭毛の影響について, 突然変異株を用いて検討した. EPS産生はバイオフィルム形成, 葉圏における細菌集合体の形成, 無傷部位での乾燥耐性に関与したが, 病原力に対する影響はなかった. 鞭毛は, Swim型の運動性, バイオフィルム形成, 葉圏における細菌集合体の形成, 有傷部位での生存, 組織内での増殖に関与した. さらに, EPSと鞭毛との交互作用が, バイオフィルム形成および無傷部位での生存に関与することが明らかとなった. Swarm型の運動性には, 鞭毛およびEPS以外の要因が関与し, Swarm型の運動性と病原力との間には高い相関が見られた. 以上の結果から, 赤焼病細菌のEPS産生は主に葉圏の無傷部位における生存に, 鞭毛は葉圏の有傷部位における生存および組織内での増殖に重要な役割を持つことが明らかとなった.
  • 富濱 毅, 西 八束, 荒井 啓
    2006 年 72 巻 1 号 p. 14-21
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/09/14
    ジャーナル フリー
    低温期においてINAXが赤焼病の発生に及ぼす影響について調査した. INAXは接種部位に106 cfu以上存在するとき, -4℃低温遭遇時にチャ葉に凍害を引き起こした. 赤焼病細菌にINAXを混合接種した場合, -4℃の低温処理を繰り返し行うとINAXは赤焼病細菌の病斑形成を助長した. また, ほ場接種試験においてもINAXは赤焼病の発生を助長した. 接種試験における病斑部からのINAXの分離頻度は, 降雨時に採取した大型病斑で高く, 晴天時に採取した小型病斑で低かった. 自然発生ほ場における年間の赤焼病細菌とINAXの密度推移は, 冬期に両菌が同調して密度を高める場合があった. また, 自然発生した56ほ場から採取した病斑の54%からINAXが検出され, 46%のほ場でINAXによって赤焼病の発生が助長されている可能性が示された. 以上のことから, 低温期においてINAXが赤焼病の発生を助長する場合があることが明らかとなった.
短報
平成17年度地域部会講演要旨
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