心身医学
Online ISSN : 2189-5996
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56 巻 , 9 号
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巻頭言
第56回日本心身医学会総会ならびに学術講演会
シンポジウム/若手医師にとって魅力的な企画運営と心身医学へのニーズ
医療心理士のためのワークショップ/呼吸器疾患の病態及び治療と心理社会的視点の理解
  • 松野 俊夫, 古井 景
    2016 年 56 巻 9 号 p. 913
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー
  • 丸岡 秀一郎, 松野 俊夫, 江花 昭一, 釋 文雄, 村上 正人
    2016 年 56 巻 9 号 p. 914-919
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー

    気管支喘息 (以下, 喘息), 慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease : COPD), 睡眠時無呼吸症候群 (本稿では, 臨床的に遭遇することが多い閉塞型睡眠時無呼吸症候群, 以下, obstructive sleep apnea syndrome : OSAS), 過換気症候群などの呼吸器系疾患は, 心理社会的要因が病態形成や増悪に密接に関与しており, 「呼吸器心身症」といわれている. これらの呼吸器疾患患者を取り巻く医療環境は昨今の技術の進歩によりめまぐるしく変容し, 受ける医療自体も複雑化している. よりよい患者理解のためには疾患の病態, 社会的背景だけではなく, 実際の呼吸ケアを知っておくことは重要である.  本ワークショップは, 喘息, COPD, OSASの病態と日常診療において実際に行われている呼吸ケア (喘息, COPDに対する吸入療法, 在宅酸素療法〔home oxygen therapy : HOT〕, OSASに対するCPAP療法〔continuous positive airway pressure therapy : 持続気道陽圧療法〕) を理解し, 実際に体験する体験型ワークショップであった. 呼吸器心身症患者のよりよい理解と日常診療における心身医学的アプローチの一助になればと考えている.

原著
  • —ロールシャッハ変数の比較分析から—
    林 果林, 端 こず恵, 神前 裕子, 土川 怜, 浅海 敬子, 齋木 厚人, 龍野 一郎, 白井 厚治, 藤井 悠, 黒木 宣夫, 桂川 ...
    2016 年 56 巻 9 号 p. 920-930
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー

    目的 : 肥満症患者において心理的側面は病態と大きく関与している. その重要性を明らかにするため, 肥満症患者群とコントロール群で, ロールシャッハテストの変数を比較分析した. またその結果から, 肥満症患者の心理的側面について, 7クラスターに分類し検討した.  方法 : 肥満症患者群103名 (男性52名, 31.8±6.7歳/女性51名, 32.1±5.9歳) およびコントロール群160名 (男性61名, 30.8±9.7歳/女性99名, 30.4±9.7歳) のロールシャッハ変数を比較検討した.  結果 : コントロール群と比較したロールシャッハ変数109のうち, EA, EB, Lambda, DQ+, DQv, DQo, DQv/+, Populars, X+%, X−%, M, a, WsumC, CF, SumT, SumV, SumY, Afr, All H Cont, COP, FDを含む47で変数に有意差が認められた.  結語 : 肥満症患者は, 社会生活上求められる資質不足から, 物事の意思決定や行動選択において対処困難を伴いやすく, 自身の感情を把握し調節・表出する力が未熟な傾向にある. そのため自己防衛として, ①刺激を単純化して受け取ることで心理的な距離をとり安定をはかる, ②感情コントロール不全を避けるため, 感情そのものを否認する, ③対人場面では可能な範囲で他者とのかかわりを回避するという3点に集約できる. このような特性を治療者が認識し, 心身の状況を踏まえたうえで集学的治療を行うことが重要である.

  • —言語的妥当性を担保した翻訳版の作成—
    松平 浩, 川口 美佳, 村上 正人, 福土 審, 橋爪 誠, 岡 敬之, Bernd Löwe
    2016 年 56 巻 9 号 p. 931-937
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー

    目的 : Somatic Symptom Scale-8 (SSS-8) は, 身体症状による負担感を評価する自記式の質問票である. 今回, SSS-8をわが国へ導入するため, 原作の英語版を翻訳し, 言語的妥当性を担保した日本語版を作成した.  方法 : 原作者から日本語版作成の許可を得た後, 言語的に妥当な翻訳版を作成する際に標準的に用いられる手順 (順翻訳→逆翻訳→患者調査) に従って日本語版を作成した.  結果 : 日本語を母国語とする2名の翻訳者が, それぞれ日本語に翻訳し, 一つの翻訳案にまとめた [順翻訳] . 英語を母国語とする翻訳者が日本語案を英語に翻訳し直した [逆翻訳] . 次に, 原作者との協議を通じ, 原作版と日本語案の概念の整合性を確認し, 日本語暫定版を作成した. 筋骨格系疼痛および身体症状の経験を有す患者5名 (男性2名, 女性3名 ; 平均年齢54.4歳) に調査を行った結果, 全体として, 日本語暫定版の表現に問題はないと判断した.  結論 : 一連の過程を経て, 言語的妥当性が担保された日本語版SSS-8を確定した.

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