日本補綴歯科学会雑誌
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47 巻 , 3 号
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  • 川崎 貴生
    2003 年 47 巻 3 号 p. 453-455
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 塩沢 育己
    2003 年 47 巻 3 号 p. 456-458
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 福島 俊士
    2003 年 47 巻 3 号 p. 459-461
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 柏田 聰明
    2003 年 47 巻 3 号 p. 462-464
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 博信
    2003 年 47 巻 3 号 p. 465-468
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 真鍋 顕
    2003 年 47 巻 3 号 p. 469-472
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 早川 巖記
    2003 年 47 巻 3 号 p. 473
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 高橋 英和
    2003 年 47 巻 3 号 p. 474-483
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    義歯安定剤には, 義歯粘着材と呼ぶべき粘着性の強い製品群と, 義歯床と口腔粘膜の間隙を補填して, 適合性を改善することで吸着性を向上させる家庭用裏装材 (ホームリライナー) の製品群に分類できる. 義歯粘着材では, さらに製品形状により粉末タイプ, クリームタイプ, テープタイプに分類できる. 義歯粘着材の主要成分は, 天然ゴムもしくは水溶性高分子であり, 口腔内や義歯の水分を吸収して膨潤し, 粘着性の高い液体となり, 義歯の維持力を増加させる. それに対しホームリライナーの主成分はポリ酢酸ビニル樹脂であり, 義歯と粘膜面の間隙を閉鎖することで維持力を発揮させる. 使用時にゴム弾性を示すのでクッションタイプとも呼ばれる. 義歯安定剤の接合力を測定したところ, 義歯粘着材は被着材の種類にかかわらずある程度の接合力を発揮するが, ホームリライナーはアクリル板でのみで大きな接合力を発揮する. また, 義歯安定剤には厚みがあるため, 咬合関係を誤った位置に導くことが懸念される. 実際にこれらを口腔内で使用したところ, 義歯粘着材は義歯の吸着を改善するが, 粘膜面からの除去が難しく, 不潔になりやすい. ホームリライナーではあまり義歯の吸着を改善しなかった. このように, 義歯安定剤は義歯粘着材とホームリライナーで大きく性質が異なり, 区別して考える必要がある.
  • 早川 巖
    2003 年 47 巻 3 号 p. 484-490
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    義歯安定剤については, 講義で聞いたこともなく, 教科書にも記載は少なく, それも使用すると嵌合位が狂う, 短期間で顎堤に著しい吸収が起こるなど, 否定的なものに限られていた. 義歯の製作に携わる者の多くは, 義歯の維持力の不足は不適切な臨床, 技工操作が原因であり, これをカバーするために義歯安定剤を使用することは悪いとしてきた. 一方, 近年, 特に欧米では, 義歯安定剤 (粘着剤) の使用が義歯治療において合理的で効果的であるとの報告が多くみられるようになり, 歯科医の正しい指示に従って適切に使用されさえすれば快適に用いることができるとしている. ここでは, 文献レビューならびに著者らの研究を紹介しながら, 義歯粘着剤を使用した際の義歯の動揺および咀嚼機能に及ぼす影響に焦点をあてて検討を加えた. 義歯粘着剤は, 適合の悪い義歯でさえ, 維持力を大きく向上させる効果があることが示唆された. 患者へのアンケート調査においても, 義歯の安定, 咀嚼の快適さ, 食物残渣の義歯床下への侵入阻止などで, 高い評価が得られたと報告されている. しかし, 患者が満足するほど動揺を抑えられるということになると, 患者自身で安易に粘着剤を用いて, 治療が必要な義歯をそのまま使用しつづけることが危惧される. 適合の悪い義歯を使用しつづければ, 口腔内の状況を悪化させてしまう恐れがある. 義歯粘着剤を用いる前にまず歯科医の診察を受けなければならない. 歯科医は, 不適合義歯を修正するか, 新義歯を製作し, 次いでよりいっそうの維持力の向上を図る必要があれば, そこで初めて粘着剤を用いることになる. 義歯粘着剤の使用は, 特に顎堤の状態が悪い症例において, 義歯の維持と安定を向上させ, 咬合力を増加し, 咀嚼リズムを安定させることにより, 咀嚼能力を向上させる効果があることが示唆された. 他方, 義歯の維持と安定がよい顎堤状態の良好な症例では, 義歯粘着剤により維持力と咬合力をさらに増加させても, 咀嚼能力にその効果が現れなかった. 顎堤状態が良好な症例では, 咀嚼機能を考えた場合, 義歯粘着剤を用いて義歯の維持と安定をより向上させる必要がないことが示唆された.
  • 渡辺 宣孝
    2003 年 47 巻 3 号 p. 491-502
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    義歯安定剤の使用に関しては賛成しかねるという意見を大半の臨床家がおもちであると理解しているのは, 著者だけではないと考える. しかし, 患者さんはわれわれが想像する以上に義歯安定剤を日常的に使用しているようである. TVで毎日のようにコマーシャルがながれ, また, 薬局へ行けば容易に手に入ることが大きな要因であると思われる. 問題は, リライニングしたほうが良いと思われる不適合な義歯を義歯安定剤で補い使用していることである. 安定剤の『功罪』をいうならば, 『罪』の要素がほとんどであることは周知の事実であるが, 現在のような超高齢者社会では, 在宅寝たきり老人の義歯では, 必ずしも義歯安定剤の使用を否定できない. しかし, 基本的には歯科医師の指導, 管理のもとで使用するようにすべきと考える. 今回, 開業医の立場から, 著者の経験した義歯安定剤 (ホームリライナー) を上手に使用していた症例と悪い症例を呈示した.
  • 濱田 泰三
    2003 年 47 巻 3 号 p. 503-507
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    上顎総義歯における床下介在唾液は, 口腔乾燥症などにおいては義歯の装着が不可能であることを考えれば, 義歯使用者にとって必要不可欠のものであり, また, 上顎総義歯の維持に及ぼす床下介在唾液の役割に限局して考えてみると, 唾液の性状, 量などが床下粘膜や床用材料と微妙に影響を及ぼしあっていることがわかる. 義歯の維持に関与する要素には, Physical factor, Physiologic factor, Psychologic factor, Mechanical factor, Surgical factorなどが考えられるが, 上顎総義歯においては特にPhysical factorは重要であり, これは大きく分けて次の4つに分類できる. すなわち, Adhesion, Cohesion, Interfacial surface tension, Atmospheric pressureである. 上顎総義歯の床粘膜面と床下粘膜との間に介在する唾液 (床下介在唾液) は, これらのPhysical factorが義歯の維持に関与する要素として働くために必要不可欠のものである. そこで, 今回, 上顎総義歯の維持における床下介在唾液の役割と, 義歯粘着剤がはたす役割について検討した. 市販義歯粘着剤を用いて床の離脱力 (維持力) をテストした結果は, 文献的にいずれも粘着剤使用により上昇した. 義歯粘着剤は上顎総義歯の維持力を増強するという点で有効であり, これは床下介在唾液の粘性を上昇させることに起因している. 高齢, あるいは薬物服用により唾液性状が変化し, 義歯維持不足に対して, 粘着剤で補うという需要は増加していると考えられる.
  • 猪子 芳美, 高橋 史, 大沼 智之, 森田 修己
    2003 年 47 巻 3 号 p. 508-515
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 閉塞型睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療に用いられる口腔内装置 (Oral appliance: OA) の効果に関する報告は, 多く認められる. しかし, 下顎前方位型装置 (Mandibular advancement device: MAD) の装着が口腔咽頭領域の形態に及ぼす影響について, 画像的に十分明らかにされていない. 本研究の目的は, 側方頭部X線規格写真 (セファログラム) 撮影時の体位および呼吸変化が, 口腔咽頭領域の形態に及ぼす影響を健常者について検討することである.
    方法: 被験者は, 自覚的, 他覚的にいびきを認めない健常者12名 (男性10名, 女性2名, 平均年齢27.3歳, 肥満度21.9kg/m2) とした. 被験条件は, 立位時の吸息と呼息および仰臥位時での吸息と呼息において, セファログラム撮影を行った. 撮影されたX線写真から得られた透写図上にて, 咽頭腔前後径とその面積, ならびに舌骨の位置の計測を行い, 体位と呼吸状態を2要因とする反復測定分散分析を用いて検討した.
    結果: 吸息時と呼息時の間に有意な差は認められなかった. しかし, 体位を立位から仰臥位に変化させると, 咽頭腔面積および口蓋垂後方の前後径と舌根部後方の前後径, 舌骨から下顎までの距離が有意に減少した.
    結論: 以上の結果から, 呼吸による影響は認められなかったが, 体位を立位から仰臥位に変化させることで口腔咽頭領域の形態に影響を及ぼすことが示された.
  • 藤澤 政紀, 武部 純, 照井 淑之, 木村 英敏, 石橋 寛二
    2003 年 47 巻 3 号 p. 516-525
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 高齢にいたるまで歯と咬合を適正に維持する方策を検討するうえで, 咀嚼機能に影響を及ぼす因子を解析することは重要な課題である. 本研究では口腔内所見, 咬合力測定, 食品摂取に関するアンケート調査結果から, 咀嚼機能に影響を及ぼす因子を分析した.
    方法: 40歳以上60歳未満の235名を対象として, 食品摂取スコアと咀嚼満足度を説明変数とし, 年齢, 性別, 残存歯数, 咬合支持域数, 前歯咬合支持の有無, 咬合力, 咬合力の左右バランス, 咬合接触面積, 前歯部歯周疾患程度, 臼歯部歯周疾患程度の10個のパラメータを説明変数として, 重回帰分析を行った.
    結果: 1. 食品摂取スコアは100点満点の92.4±12.4点 (平均±SD), 咀嚼満足度は10点満点の7.0±2.7点であった. 2.残存歯数は24.5±3.9本, 咬合支持域は3.3±1.0ヵ所であった. 3. 咬合力は1, 376.4±830.1N, 咬合接触面積は39.2±29.4mm2であった. 4. 食品摂取スコアを目的変数とした場合, 残存歯数と咬合力の関与が大きかった. 5. 咀嚼満足度を目的変数とした場合では, 残存歯数, 臼歯部の歯周疾患程度, 咬合支持域, 咬合力が関与していた.
    結論: 食品を「食べることができる」という点では残存歯数, 咬合力の関与が大きいが, 「咬むことに対する満足感」には, 健全な歯周組織を維持することの必要性がわかり, 「食」に対する「質」を評価するうえで十分考慮すべき点であると考えられる.
  • 高崎 英仁, 越野 寿, 平井 敏博, 石島 勉, 中野 健治
    2003 年 47 巻 3 号 p. 526-534
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究の目的は唾液分泌量が咀嚼機能に及ぼす影響を検討することである.
    方法: 正常有歯顎者20名 (平均年齢27.2±3.9歳) を被験者として, 唾液分泌抑制作用を有する硫酸アトロピン0.5mgの投与前後における10分間安静時唾液分泌量 (唾液分泌量) と, ピーナッツを試験食品とする節分法による咀嚼効率とをおのおの測定した. さらに, 高齢義歯装着者76名 (平均年齢78.6±5.2歳) を被験者として, 唾液分泌量と口渇の自覚の有無を測定・調査した.
    結果: 正常有歯顎者20名中15名は, 硫酸アトロピンの経口投与によって実験的口渇状態が惹起された. 15名の硫酸アトロピン投与前後の唾液分泌量は, おのおの3.9±2.6, 1.5±1.0gであり, 投与後の唾液分泌量の有意な減少が認められた (p<0.01). また, 投与前後の咀嚼効率は, おのおの62.7±9.4, 58.3±9.2%であり, 投与後の咀嚼効率の有意な低下が認められた (p<0.01). 高齢義歯装着者76名中, 口渇を訴えていたものは20名 (口渇群), 口渇の訴えのなかったものは56名 (非口渇群) であり, 両者間の年齢に差は認められなかった. 口渇群の唾液分泌量は0.35±0.26g, 非口渇群のそれは1.20±1.58gであり, 両者間に有意な差が認められた (p<0.05). なお, 口渇群の咀嚼効率は21.0±15.8%であり, われわれが用いている全部床義歯装着者の標準的咀嚼能率である43.0%よりも有意に低い値を示した.
    結論: 咀嚼機能の発現に唾液分泌量が重要な役割を担っていることが客観的に示された.
  • 高場 雅之, 菅沼 岳史, 川和 忠治
    2003 年 47 巻 3 号 p. 535-544
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 咬頭嵌合位付近の側方咬合位において, 咬合力による咬合接触面積の変化と咀嚼機能との関係について検討する.
    方法: 正常有歯顎者12名について, 咬頭嵌合位および顎位規定装置で規定した1, 2mmの左右側方咬合位の咬合接触を, 軽い咬合時と強い咬合時において, 咬合印象法によって記録した. 咬合接触領域は50μm以下の近接領域とした. また, ガム咀嚼時の咬筋, 側頭筋の筋活動と咀嚼運動を同時に測定し, 咬合接触面積と咀嚼筋の筋活動比の関係を検討した.
    結果: 1. 咬頭嵌合位から側方咬合位に移動することで, 咬合接触面積は有意に減少し, それぞれの側方咬合位において咬合力を大きくすることにより, 増加した咬合接触面積も有意に減少した. 2. 平衡側2mmの咬合接触面積の増加量と咬筋の筋活動比は, 有意な負の相関関係が認められたが, 側頭筋の筋活動比との相関関係は認められなかった.
    結論: 咬頭嵌合位および側方咬合位の作業側と平衡側の咬合接触面積は, 強く咬合することで増加した. また, 側方咬合位の作業側では, 軽い咬合時の咬合接触面積が大きいほど, 咬合力負荷に伴う咬合接触面積の増加量も大きいという関係が認められ, 平衡側では, 咬合力が加わった場合の咬合接触面積の増加量が大きいと, 作業側と平衡側の筋活動比に影響があることが示された.
  • 宮前 真, 田中 貴信, 星合 和基, 杉本 太造, 平井 秀明, 宮田 利清, 野村 紀代彦, 太田 功
    2003 年 47 巻 3 号 p. 545-553
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 最近, 臨床現場での実用性を重視し開発された新しい顎運動分析装置ARCUS digma (Ka Vo) は, 従来の装置に比べ, コンパクトな設計であり操作もきわめて簡便である. また, 顎運動分析に全運動軸を採用しているところもユニークである. 本実験の目的は, この装置の臨床的有用性を確認することである.
    方法: 被験者は, 顎口腔系の形態および機能に特に異常を認めず, 咬頭嵌合位が明確な正常歯列を有する10名を選んだ. 同一被験者について, 従来法に準じたワックスを用いたチェックバイトによる顆路調節法により得られた顆路角と, 本システムによって得られた顆路角とを比較・検討した. さらに, 本装置により顆路角を複数回測定することにより, その精度と再現性を確認した.
    結果: 矢状顆路傾斜度, 側方顆路角のいずれに関しても, ワックスチェックバイトによるものと本顎運動分析装置によるものとの間に, 著明な差異は認められなかった. また, 臨床使用における装置の精度, 再現性においてもその測定誤差はきわめて少なかった.
    結論: 顎運動分析の測定軸に全運動軸を採用したこの新しい装置の精度と再現性について, 顆路角測定の観点から検討したが, 臨床的にきわめて有用であると結論された.
  • 木本 統
    2003 年 47 巻 3 号 p. 554-563
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 長期使用型軟性裏装材の臨床研究は少なく, 使用に関する明確な根拠は少ない. そこで, 臨床の現場における軟性裏装材使用に関する根拠の一端を検索することを本研究の目的とした.
    方法: 日本大学松戸歯学部附属歯科病院に来院した無歯顎患者から, 選択基準を満たした患者をサンプリングし, 28名を被験者とした. 研究デザインは2期型クロスオーバー法による無作為割付臨床試験である. 通法による上下総義歯治療, および上顎は通法義歯, 下顎は軟性裏装材 (ソフリライナーMS, トクヤマ) 使用時の義歯治療を介入として行った. 層別化ブロックランダム法を用い, 通法義歯から軟性裏装材使用義歯へ移行する群と, その逆の2群に割付を行った. 検討項目は, 1. 咀嚼値, 2. 調整状況, 3. 義歯の嗜好とした. 欠損値に対しITT (Intention to treat) 解析を用いた.
    結果: 1. 調整完了から2, 3ヵ月目では, 軟性裏装義歯の咀嚼値 (55.4±10.1, 56.3±8.7%) は通法義歯 (47.9±11.9, 48.9±12.3%) より高かった. 2. 軟性裏装義歯の調整回数 (2.6±1.5回) は, 通法義歯の調整回数 (3.6±1.8回) より少なかった. 3.72%(18/25) の被験者が軟性裏装義歯を選択した.
    結論: 下顎総義歯への長期使用型軟性裏装材 (ソフリライナーMS) の応用により, 咀嚼能力の向上や調整回数の減少が生じた. また, 多くの被験者は軟性裏装材を使用した義歯を好んだ.
  • 日比野 靖, 原島 厚, 山崎 淳史, 本多 宗暁, 山賀 谷一郎, 中嶌 裕
    2003 年 47 巻 3 号 p. 564-573
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 新たに市販されたクラウン・ブリッジ用急速加熱型リン酸塩系埋没材の専用液濃度を変化させて, 物性への影響について検討を行った.
    方法: 材料は新たに市販された急速加熱型リン酸塩系埋没材を加えた計4種類の急速加熱型と, 従来型1種類のリン酸塩系埋没材を使用した. 埋没材の物性として流動性, 硬化時間, 圧縮強さ, 硬化膨張率ならびに加熱膨張率の測定を行った. また, 陶材焼付用金合金を用いた試料の適合度の測定も併せて行った. 専用液濃度は100%と50%の2条件とした.
    結果: 新たに市販された急速加熱型リン酸塩系埋没材の流動性は, 今回使用した各リン酸塩系埋没材と比較して有意に大きな値を示し, 硬化時間も有意に長くなる結果を示したが, 専用液濃度の影響は認められなかった. 圧縮強さ, 硬化膨張率ならびに加熱膨張率は各リン酸塩系埋没材と同程度の値を示した. 各リン酸塩系埋没材の硬化膨張率は, 加熱膨張率と比較して専用液濃度の影響が認められた. 陶材焼付用金合金を用いた試料の適合度は, 今回使用した各急速加熱型リン酸塩系埋没材と同程度の値を示した.
    結論: 新たに市販されたクラウン・ブリッジ用急速加熱型リン酸塩系埋没材は, 従来の急速加熱型と比較して流動性が良好で, 硬化時間が長いことから, 陶材焼付鋳造冠の作製時の操作性の改善が考えられた.
  • 石川 正俊, 一宮 正美, 柏原 稔也, 岡 謙次, 市川 哲雄
    2003 年 47 巻 3 号 p. 574-582
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 歯科用磁性アタッチメントのキーパーと根面板とをレーザー溶接し, その吸引力と腐蝕性を従来の鋳接法と比較検討することである.
    方法: 市販の歯科用磁性アタッチメントのキーパーと歯科用金銀パラジウム合金を本実験に用いた. 鋳接法とレーザー溶接法を用いて試料を製作した. 自家製の測定装置を用いて, 磁石構造体とキーパーの吸引力を測定し, 製作方法により吸引力に差が生じるかを検討した. また, 0.9% NaCl溶液5mlに37℃ で21日間浸漬し腐食試験を行い, その表面性状を観察した.
    結果: 磁石構造体とキーパー間の吸引力については, 製作方法による差は生じなかった. キーパーの腐食試験では, 鋳接法により製作したすべての試料で錆を生じた. レーザー溶接法で製作した一部の試料では錆を生じたが, まったく錆を生じなかった試料もみられ, その試料の表面には腐食生成物は認められなかった.
    結論: 磁性アタッチメント用キーパーをレーザー溶接する方法が, 磁性アタッチメントの吸引力と腐食に及ぼす影響を鋳接法と比較検討した結果, 吸引力に対する影響は認められなかった. また, レーザー溶接したキーパーには腐食が全く生じなかったものが認められた. よって, ンーザー溶接によりキーパーと歯科用合金の境界を完全に溶接しシールドすれば, 腐食を生じる可能性が低くなり, キーパー付根面板の製作過程へのレーザー溶接の導入は有用であることが示唆された.
  • 上田 直克
    2003 年 47 巻 3 号 p. 583-584
    発行日: 2003/06/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
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