日本補綴歯科学会雑誌
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48 巻, 2 号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
  • 後藤 忠正
    2004 年 48 巻 2 号 p. 135-137
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • コーヌステレスコープか磁性アタッチメントか
    水谷 紘
    2004 年 48 巻 2 号 p. 138-141
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 黒田 昌彦
    2004 年 48 巻 2 号 p. 142-144
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 星合 和基
    2004 年 48 巻 2 号 p. 145-147
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 阿部 實
    2004 年 48 巻 2 号 p. 148-153
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 木村 幸平, 菅野 太郎
    2004 年 48 巻 2 号 p. 154-158
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 誉田 雄司
    2004 年 48 巻 2 号 p. 159-162
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 中居 伸行, 貞森 紳丞, 河村 誠, 笹原 妃佐子, 濱田 泰三
    2004 年 48 巻 2 号 p. 163-172
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: Oral Health Impact Profile (OHIP) はオーストラリアで開発された口腔QOLの評価法であり, 近年では, ほかの国々でも徐々に使用され始めている. 今回われわれは, OHIPの原版 (英語版) を日本語に翻訳し, 日本での使用の妥当性を確認した。
    方法: 本研究は2力国語に通じたもの (39名) を対象に, 原版と邦訳版の回答を比較・検討した. OHIPの翻訳の妥当性は項目ごとの一致率とλ係数 (対象性評価の指標) によって分析した.
    結果: 尺度ごとの平均一致率はそれぞれ, 「機能的な問題」75%, 「痛み」76%, 「不快感」69%, 「身体的困りごと」79%, 「心理的困りごと] 77%, 「社会的困りごと」90%, 「ハンディキャップ」85%であった. 全49項目中41項目は0.4以上のλ係数を有し, 高い一致性が認められた. 上記7尺度のα信頼性係数は, 原版では0.76-0.90, 翻訳版では0.77-0.89にあり, 日英両版の尺度の内的妥当性が変わらないことが示唆された. 日英両版における7尺度のSpearmanの順位相関係数は0.83-0.92 (p<0.001) で, 優位な相関性を示した.
    結論: 日本語版OHIPは, このように高い信頼性と翻訳の妥当性を有することから, 日英の2言語間で使用可能であることが示唆された.
  • ストレスとの関連
    虫本 栄子, 小林 琢也, 千葉 晃, 田中 久敏, 宇月 美和, 澤井 高志
    2004 年 48 巻 2 号 p. 173-182
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 実験的咬合干渉が, ストレスとして脳内で認知されるかを明らかにすることを目的とした.
    方法: 実験には, 生後11週齢の雄性Wistarラットを用い, 金網拘束ケージ内に, 30分間拘束した拘束群 (6匹), 同ケージに水を入れ腹部が浸かる水位で30分間拘束した水拘束群 (6匹), 右側上顎大臼歯部に高さ1.0mmの干渉を付与した干渉群 (6匹), および対照群 (6匹) とした. 拘束, 水拘束群はストレス付与開始後60分に, 干渉群は干渉付与24時間後に採血し, 生化学的観察として全群同時間帯における血中コルチコステロン濃度を分析し, 分子組織学的観察としてIn situ hybridization法にて, 脳内c-fos mRNA陽性細胞を扁桃体, 梨状葉皮質, 海馬, 帯状回皮質, 視床下部室傍核, 青斑核, 大縫線核, 中心灰白質で観察した.
    結果: 実験的咬合干渉は, 拘束ストレス2群と比較して脳内c-fos mRNA陽性細胞の発現の程度は異なるが, すべての観察部位において発現を認めた. また, 干渉群の扁桃体, 梨状葉皮質では左右半球差を認めた. 血中コルチコステロン濃度は, 水拘束, 拘束, 干渉, 対照群の順で高値を示した.
    結論: ラッフへの実験的咬合干渉の付与は, 明らかにストレスとして脳内および生体で認知, 応答され, また, 身体および精神的要因をもったストレス応答であった.
  • 豊田 康夫, 虫本 栄子
    2004 年 48 巻 2 号 p. 183-192
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 実験的咬合干渉の上位中枢への影響を明らかにするために, 3層実形状モデルによるDipole推定法を用いて, 脳電位の発生源とその局在を推定することである.
    方法: 正常有歯顎者7名に実験的咬合干渉を付与し, 付与直前 (コントロール), 同直後, 同2日後, および同除去後に, 感覚的評価 (VAS), 咬筋および側頭筋後部筋電図, ならびに噛みしめ前後の脳波を記録・分析し, 同時にDipole推定法により発生源 (脳内賦活部位) を検索した.
    結果: 咬合干渉付与直後および同2日後に, 感覚的評価では不快感, 過高感, 咬頭嵌合位の不安定性は有意に増大し, 咀嚼筋電図は有意に減少し, α波含有率は有意に減少し, β波含有率は有意に増大した. いずれの項目も干渉除去によりコントロールレベルに回復した. これらの変化に一致して, Dipoleは, 干渉付与後に扁桃体, 視床, 海馬, 島付近に発生源が推定され, 干渉除去により扁桃体, 島付近の推定源が消失した.
    結論: 実験的咬合干渉の付与は, 感覚的評価, 咀嚼筋電図, 脳波に影響を与え, Dipole推定法により干渉付与と関連する脳内賦活部位を推定できた. また, 干渉除去により扁桃体, 島付近の推定源が消失したことから, 実験的咬合干渉は不快情動として, 上位中枢へ影響を及ぼしていたことが示唆された.
  • 焼成による適合性の変化と耐久性
    吉岡 慎太郎, 丸谷 善彦, 芝 華彦, 塚崎 弘明, 松山 忠司, 鈴木 満
    2004 年 48 巻 2 号 p. 193-202
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究の目的は, 多目的用金合金・専用低溶焼付陶材システムがコーヌスクローネの外冠に適用可能であるかについて明らかにすることである.
    方法: 2種類の多目的用金合金 (Degunorm, Degudent LTG)・専用低溶焼付陶材と陶材焼付用パラジウム合金 (KIK-WING), チタン含有コバルトクロム合金 (DENTITAN) を用いた. ワックスパターンの作製は, 内冠支台歯原型と外冠製作用金型を用いて行い, 鋳造し試験片とした.各陶材焼成ステップ終了時試験片を内冠支台歯原型上に戻したとき生じる内冠支台歯原型と, 試験片との間隙 (垂直変位量) により評価した. また, 繰返し槌打試験を行った.
    結果: 焼成完了後の各合金の垂直変位量は, Ascastと比較して増加傾向を示し, DENTITAN, KIK-WINGには有意差 (p<0.05) が認められたが, Degunorm, Degudent LTGには有意差が認められなかった. 焼成完了後の垂直変位量はDENTITANが最も大きく, ほかのすべての合金との間に有意差 (p<0.05) が認められた. また, DegunormとKIK-WINGの間において有意差 (p<0.05) が認められた. 繰り返し槌打試験では, 2種類の多目的用金合金が18, 000回以上の耐久性を示した.
    結論: 陶材外冠前装コーヌスクローネ用合金として, 多目的用金合金は適用可能な材料であることが示唆された.
  • 小林 琢也, 虫本 栄子
    2004 年 48 巻 2 号 p. 203-211
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究では, ラットに付与した実験的咬合干渉が, 惹起する脳内および生体内のストレス応答の経日的変化を明らかにすることを目的とした.
    方法: 実験には生後11週齢の雄性Wistarラット72匹を用い, 上顎右側第一臼歯に高さ1.0mmの干渉を付与した干渉群, および対照群を設定した. 観察期日は, 1, 2, 5, 7, 9, 14日で, 各期日ごとに6匹ずつ屠殺した. 分子組織学的観察としてIn situ hybridization法を用い, 入力系の扁桃体, 梨状葉皮質, 海馬, 帯状回皮質および出力系の視床下部室傍核, 青斑核, 大縫線核, 中心灰白質の8部位で, 脳内c-fos mRNA発現を観察し, 陽性細胞数を計測した. また, 生体のストレス応答の観察には, 内分泌系のストレス応答の指標である血中コルチコステロン濃度を分析した.
    結果: 干渉群は対照群と比較して, すべての脳内観察部位で観察期日を通して, c-fos mRNAの有意な発現増大を認めた. 入力系の脳部位では常時一定の発現を認め, 出力系の脳部位で経日的に減少を認めた. 血中コルチコステロン濃度は, 経日的に減少を認めた.
    結論: 実験的咬合干渉が及ぼすストレスは身体および情動的要因をもったストレスで, この応答は, 干渉装置装着中は消失しないことが明らかとなった.
  • 第3報熱処理の影響
    三浦 英司, 高山 慈子, 細井 紀雄
    2004 年 48 巻 2 号 p. 212-221
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 日常臨床において, 金銀パラジウム合金による鋳造鉤の変色がしばしば観察される. 本研究は, 溶体化処理後, 急冷あるいは空冷を行った金銀パラジウム合金製鋳造鉤を用いた部分床義歯を患者に装着し, 変色の経時変化を測定し, 溶体化処理の効果について明らかにすることを目的としたものである.
    方法: 装着中の義歯の鋳造鉤が, 高度の変色を示している10名を被験者として選択した. 12%金銀パラジウム合金を用いて, 1) 800℃1時間係留後水中で急冷, 2) 800℃1時間係留後, 室温で空冷, 3) 熱処理なし, の3条件の鋳造鉤を用いた部分床義歯を装着し, 装着時, 6ヵ月後, 1年後に鋳造鉤の輝度の測定を行った.
    結果: 義歯装着時の鋳造鉤の平均輝度は, 3種とも1, 000cd/m2以上の高い平均輝度を示した. 6ヵ月後の鋳造鉤は, 各条件とも装着時の約1/5-1/8と急激な輝度の低下が認められた. 1年後ではさらに輝度は低下し, 装着時の約1/7-1/12となった. 6ヵ月, 1年後ともに急冷を行ったほうが熱処理なし, 空冷に比べ輝度が高く有意差が認められた.
    結論: 熱処理の方法により鋳造鉤の輝度に有意差が認められたが, いずれも輝度は大幅に低下しており, 口腔内における金銀パラジウム合金の腐食性の高い患者では, 今回行った溶体化処理では耐変色性が十分でないことが示唆された.
  • 咬筋運動誘発電位からの分析
    村松 豪太, 川野 晃, 井上 宏
    2004 年 48 巻 2 号 p. 222-231
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: オクルーザルスプリント (スプリント) の装着が咬筋の筋疲労過程に及ぼす影響を調べるため, 経頭蓋磁気刺激 (TMS) 法により咬筋から運動誘発電位 (MEPs) を導出し, その変化を分析した.
    方法: 咬合挙上量の異なる2種類のスプリントの装着 (With Splint I: 前歯部で2mmの咬合挙上, With Splint II: 10mm), 非装着状態 (Without Splint) の3条件について比較した. 被験者は健常者10名 (男性7名, 女性3名, 平均年齢25.7±1.5歳) で, かみしめ強度は, 咬筋の筋電図積分値よりWithout Splintでの50%MVCに統一し, 被験者に限界まで持続的かみしめを行わせ, その疲労過程におけるMEPsの潜時および振幅について変化を比較分析した.
    結果: MEPs潜時には変化はみられなかった. 振幅ではWithout Splintで疲労によりC (Cortex)-MEPsがR (Root) MEPsよりも有意に大きな低下傾向を示したが, ほかの2条件では差を認めなかった, またR-MEPs, C-MEPsにおいてWith Splint IIがWithout Splintよりも有意に小さな低下傾向を示した.
    結論: スプリントを装着することによって, 中枢における末梢からの反射性抑制性入力が減少されるとともに, 咬合挙上することによる中枢への興奮性入力が同時に作用することにより, 咬筋の疲労が抑制, されることが推察された.
  • 石岡 道久, 武部 純, 箱崎 達司, 中里 好宏, 石橋 寛二
    2004 年 48 巻 2 号 p. 232-241
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 放電陽極酸化と水熱処理により, 純チタン表面に結晶性の高いハイドロキシアパタイト (HAP) を析出させる方法 (SA処理) を開発し, 優れた骨伝導能を有することを報告してきた. 埋入後のSA処理インプラントが恒常的に維持・機能するためには, HAP結晶変化について検討しておく必要がある. 本研究では, 浸漬試験を行い, HAP結晶変化について走査型電子顕微鏡 (SEM), X線回折装置 (XRD), X線光電子分光分析装置 (XPS) にて解析した.
    方法: SA処理を施した純チタンディスクを試料として用いた. 緩衝液を使用して調整した0.9%NaCl溶液 (pH6.0), 1M Tris-HCl溶液 (pH7.4) それぞれに試料を1, 7, 14日間浸漬後, SEM, XRD, XPSにてHAP結晶変化を解析した.
    結果: 0.9%NaCl溶液に浸漬後14日目のSEM像でのHAP結晶の一部に形態変化が認められた. しかし, XRD解析では同定物質 (Ti, TiO2, Calcium acetate monohydrate, α-tricalcium phosphate, HAP, CaTiO) の浸漬前後における変化は認められなかった. XPS解析では, 浸漬後1日目よりHAP結晶中のPとCaの結合エネルギーが変化し, 活性化状態になっていることがわかった.
    結論: 0.9%NaCl溶液を用いて酸性化の環境を想定した場合では, HAP結晶内部エネルギーとHAP結晶の形状に変化が認められたが, 性状は影響を受けていなかった. 一方, Tris-HCl液中においては, HAP結晶内部エネルギーの変化は認められるものの, HAP結晶の形状や性状は影響を受けていなかった. したがって, SA処理により析出したHAP結晶は, 生体内環境下で安定した状態であることが考えられた.
  • 那須 智代, 嶺崎 良人, 伊藤 聡美, 梶原 浩忠, 村口 浩一, 門川 明彦, 鬼塚 雅, 田中 卓男
    2004 年 48 巻 2 号 p. 242-250
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究では, 新規に開発された反応性有機質複合フィラー含有硬質レジン人工歯の審美的性質を評価する目的で, 色素浸漬試験による色調変化を従来の硬質レジン人工歯と比較した.
    方法: 実験には, 新規硬質レジン人工歯デュラクロスフィジオ (以下DPとする) と4種類の市販硬質レジン歯を用いた. 試験片は, 義歯技工ステップを加えた場合と加えない場合の2種類の条件で作製した. 完成した試験片は, 0, 5, 000, 10, 000回のいずれかの回数の水中熱サイクルを負荷してから, カレー溶液あるいは塩基性フクシン溶液中に一定時間浸漬した後, 色調変化を測定した. また, カレー溶液色素浸漬試験では, 浸漬後の試験片を蒸留水中に保管した場合の色調を測定して, 色調の回復程度を観察した. また, 色素浸漬試験前後の人工歯の表面性状を走査電子顕微鏡で観察した.
    結果: カレー溶液浸漬後, 新規人工歯DPはほかの人工歯と同様に着色が認められたが, その程度は小さかった. また, 蒸留水保管3日後における色調回復の程度は, DPが最も大きかった. 塩基性フクシン溶液浸漬後でも, DPの色調変化は, ほかの2種類の人工歯より小さかった.
    結論: 新規硬質レジン人工歯DPは, 従来の硬質レジン人工歯よりも着色しにくいことが明らかになった. また, 義歯の洗浄を徹底することによって, 義歯使用中の着色を防止できる可能性が示された.
  • 西村 克彦, 高山 慈子, 鎌田 奈都子, 鈴木 貴賀, 松本 良治, 團 智子, 細井 紀雄
    2004 年 48 巻 2 号 p. 251-260
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 硬質レジン歯は近年使用頻度が増加しているが, 症例により色調変化することが知られている.本研究は色調変化の要因を明らかにすることを目的とし, 義歯製作過程で考えられる技工操作による影響について検討した.
    方法: 5種類の硬質レジン歯を用いて試料を製作した.歯肉形成仕上げ時のガストーチによる火炎の有無, 3種類の重合法, 研磨の有無の条件を組み合わせ, 12種類の実験条件により試料を製作した.完成した試料を37℃ コーピー水溶液に60時間浸漬し, 浸漬前後の色調変化を測定した.また, 使用した人工歯の物性も測定した.
    結果: 表面粗さが大きく, 硬さが小さい人工歯ほど色調変化が大きい傾向にあった.ガストーチによる火炎を人工歯にあてた場合, 人工歯の種類によっては, 色調変化が大きくなる傾向が認められた.重合法の違いは色調変化に影響を及ぼさなかった.すべての条件で研磨を行うことにより色調変化は小さくなり, 二元配置分散分析の結果, 研磨の有無間および人工歯の種類間に有意差が認められた.人工歯の種類によって, 色調変化に対する技工操作の影響はさまざまであった.
    結論: 今回使用した硬質レジン歯において, 義歯製作過程における技工操作で人工歯の色調変化を防止するためには, 義歯研磨時に人工歯も十分に研磨することが有効であると思われた.また, 人工歯によっては歯肉形成仕上げ時, 人工歯に火炎がかからないよう注意が必要である.
  • 上顎第一大臼歯部の頬舌側圧
    織田 展輔
    2004 年 48 巻 2 号 p. 261-270
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究の目的は, 全部床義歯装着者の咬合高径や配列位置の目標となる正常有歯顎者を対象に, 咀嚼側および非咀嚼側での頬, 舌の動態を, 筋圧の面から明らかにすることである.
    方法: 被験者には, 男性正常有歯顎者6名 (平均年齢27.1±0.7歳) を選択した.シート状圧力センサ (カスタムボタンセンサ, ニッタ) を用い, 常温重合レジン製シーネにセンサを固定して口腔内に設置した.板状ガムを咀嚼させ, 上顎左右第一大臼歯頬舌側部に加わる咀嚼時筋圧を測定した.また, 下顎運動も同時測定した.得られた圧発現波形のピーク値およびピークを有する波形の発現数を用い, 頬舌側および咀嚼側, 非咀嚼側における差, 咀嚼の進行に伴う変化について検討した.
    結果: 筋圧のピーク値は, 舌側が頬側より有意に大きく, 咀嚼側が非咀嚼側より有意に大きかった.咀嚼側では, 頬舌側ともに咬合相後期から開口相中期間と閉口相中期にピークが多く発現した.咀嚼の進行に伴いピーク値は咀嚼側頬側で有意に大きくなり, ピークの発現数は咀嚼側頬舌側において有意に増加したが, 非咀嚼側では変化しなかった.
    結論: 正常有歯顎者において, 咀嚼側では頬と舌が協調して咀嚼が進行していることが, 筋圧の面から示唆された.
  • 野村 貴生
    2004 年 48 巻 2 号 p. 271-272
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 金 修澤
    2004 年 48 巻 2 号 p. 273-274
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 藤原 基
    2004 年 48 巻 2 号 p. 275-276
    発行日: 2004/04/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
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