蘇生
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17 巻 , 1 号
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  • 中澤 博江, 福山 直人, 源河 朝広, 星合 清隆, Sue Zhi, 石田 英之
    1998 年 17 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 島 克司, 加藤 裕, 苗代 弘
    1998 年 17 巻 1 号 p. 6-12
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    頭部外傷に伴う二次的損傷としての低酸素の海馬に及ぼす影響を明らかにするために, ラット閉鎖性頭部外傷 (脳振盪) モデルを用いて, 興奮性および抑制性アミノ酸の役割を中心に, われわれの研究結果と最近の知見を概説した。特に, 軽症頭部外傷でも低酸素が二次的に負荷されると, 海馬CA3領域に限局して選択的脆弱性が認められることを指摘した。この発生機序として, 海馬における興奮性アミノ酸グルタミン酸の高度かつ長時間の増加と抑制性アミノ酸GABAとの不均衡さらにはそれら受容体の不均衡も関与している可能性を示した。
  • 間藤 方雄
    1998 年 17 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    脳細血管には生理的条件下において, マクロファージ系の細胞 (間藤細胞: M細胞) が纏絡する。同細胞は血管周囲隙にあり, 水解酵素に富み蛍光性を有する顆粒を多数含み, 血管・脳室内に投与された蛋白, 脂質を効率よく摂取する細胞である。
    本稿では間藤細胞の一般的な性質に加え, 病態時, 特に脳に凍結傷害を与えた場合の間藤細胞の浮腫性変化, LPSによって刺激した際の変化とミクログリアとの関係, 再灌流実験における同細胞の退行性変化等について述べた。再灌流実験における皮質・海馬にみられる神経細胞変性と本細胞との関連については現在研究中である。
  • 藤原 直士, 〓 仁知, 多賀 紀一郎, 下地 恒毅
    1998 年 17 巻 1 号 p. 23-30
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ショックや痙攣等において生ずる神経細胞の過剰興奮や膜脱分極は細胞内pH低下を誘起する。この細胞内環境の酸性化には, 細胞内外のイオンバランスの変化に伴う種々のイオン輸送系からなる細胞内pH調節機構とともに, 解糖系亢進による乳酸生成が関与している。一方, アシドーシスはCa2+チャネルやNMDA受容体の活性を抑え, 興奮性シナプス伝達等の神経細胞機能を抑制することから, 過度の興奮を抑えて神経細胞を保護する可能性が示唆される。しかし, 高度なアシドーシスは細胞を傷害することも知られている。このような神経細胞の過剰興奮や膜脱分極によって変化する細胞の酸塩基環境について, その機序と生理学的意義を検討した。
  • 栗田 明
    1998 年 17 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    冠血流の臨床的評価をする場合には, 特徴的な冠血流パターンの他, 冠血流量が影響を受けやすい壁張力などの因子や, 心臓の微小循環などについての基礎的な生理機能を正しく理解することが重要であることを強調するとともに, われわれの熱希釈法を用いた基礎実験, すなわち, 冠静脈側から左前下行動脈 (LAD) 域とされる大心静脈流出量と, LADと左回旋枝域を含む冠静脈洞流出量を区別して測定できる妥当性と, その臨床応用結果につき報告した。また冠血管内視鏡を用いた急性心筋梗塞や不安定狭心症, 冠攣縮性狭心症, および高脂血症の冠動脈の可視病変と, 上腕動脈の血管反応である程度冠血管内皮機能を評価できる妥当性や, 冠血管の主な弛緩因子についても概説した。
  • 粕谷 由子, 土肥 修司
    1998 年 17 巻 1 号 p. 37-40
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ATP感受性K+チャネル開口薬は, 脳血管とくに動脈血管を拡張させることが実験的にも臨床的にも示されている。今回, ニコランジルの脳組織酸素飽和度と頭蓋内血液量指数への作用を, 加齢の影響も考慮して検討した。対象は, アメリカ麻酔学会による全身状態の分類I~IIの予定手術患者12名を若年者群と高齢者群の各6名に分け, ニコランジルを0.08mg・kg-1・h-1から開始し, 0.4mg・kg-1・h-1まで投与した。脳組織酸素飽和度は両群で用量依存的に増加した。頭蓋内血液量指数は若年者群では増加したが, 高齢者群での増加はみられなかった。若年者群に比較して高齢者群ではニコランジルのATP感受性K+チャネルを介した血管拡張作用が減じていることが示唆された。
  • 足立 裕史, 唐澤 富士夫, 佐藤 哲雄
    1998 年 17 巻 1 号 p. 41-43
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    健康な壮年男性患者の脊椎麻酔中に極度の徐脈に続く洞停止を経験した。高位ブロックの所見は認められず, 蘇生術なしで心拍が再開したこと, 患者が洞停止直前に極度の緊張状態にあったことをよく記憶していたことから, 洞停止の原因として心因的反応が考えられた。麻酔中には鎮静薬を投与していなかった。本症例のような健康な壮年患者に対しては, 極度の徐脈や洞停止を避けるために適度な鎮静が必要と思われる。
  • 武田 吉正, 長野 修, 片山 浩, 平川 方久, 田中 朗雄, 平木 祥夫
    1998 年 17 巻 1 号 p. 44-49
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    MRIの新しい撮影法である拡散強調画像は水分子の拡散しやすさを画像化し, cytotoxic edemaを早期に検出できる。心停止蘇生後急性期2症例に拡散強調画像を含むMRI撮影を行った。
    症例1.70歳女性。心停止時間約20分で蘇生6時間後脳幹反射 (一) , 意識レベル300点であった。蘇生8時間後のMRI拡散強調画像は全脳性に高信号を示した。さらに1時間後の頭蓋内圧は平均動脈圧と等しかったことから, 神経細胞がエネルギー的に回復していなかったと考えられた。
    症例2.46歳女性。心停止時間約20~40分で, 脳波は低電位δ波, 意識レベル200点であった。蘇生5時間後のMRIでは異常を認めなかったが, 3日後のT2, 拡散強調画像で, 基底核と後頭葉に高信号が出現した。8日目以降, 同部位の高信号がT1強調画像で認められ, しだいに鮮明化していった。一過性脳虚血による神経細胞障害の進展を捉えたものと考えられた。
    拡散強調画像を含むMRIの撮影は, 障害の進行状況を把握し, 予後の判定をするうえで有用であると考えられた。
  • 早津 恵子, 冨田 美佐緒, 傳田 定平, 遠藤 裕, 下地 恒毅
    1998 年 17 巻 1 号 p. 50-53
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    5例の意識障害患者に対するESCS (epidural spinal cord stimulation, ESCS) の経験をレトロスペクティブに調査し, 同療法の有用性を検討した。5例中3例で臨床症状の改善をみたが, 結果は全例が植物症として意識障害を残した。植物症の分類では1段階の改善にとどまり, 植物症から脱却した症例はなかった。ESCS後の検査所見では改善がみられた症例が3例あった。これらの結果が自然回復によるものかESCSによるものかは, 厳密には評価できなかった。客観的な効果判定のためにも, 定期的な生理検査を行う必要性を感じた。
  • 木村 伸昭
    1998 年 17 巻 1 号 p. 54-58
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    HP社では, 画質を格段に向上させる新技術である「Fusion Imaging技術」を開発した。この技術は, 超音波の周波数を超高帯域で送受信し, 受信した超高帯域の信号を複数の周波数ごとに処理し, サブイメージを構築し, これらのサブイメージをFusion (融合) させることによりノイズが少なく, 心筋内エコーが非常にきめ細かく描出された2D断層像を得ることができるようになった。この様に2D断層像の画質が格段に向上することにより, 肥大型心筋症の心室中隔の鎖状配列の観察や異常代謝に伴う心筋内沈着物の観察が容易になった。
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