蘇生
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22 巻 , 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 新藤 光郎, 浅田 章
    2003 年 22 巻 2 号 p. 102-105
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    2002年度大阪府教育委員会主催の心肺蘇生法講習会に際して, 蘇生に対する基本的な知識をガイドライン改定 (ガイドライン2000) 前の1999年と比較した。筆記テストの正答率は, 脈の確認方法64%, 心臓マッサージ回数30.6%の2設問で1999年度と比べて有意 (p<0.05) に低かった。
    今回導入した相互評価方式の実習に対する参加者の評価は, 「良い」64名, 「非常に良い」59名で肯定的に評価された。その理由は, 緊張感が持続できた, 他の受講生の手技を見て学ぶものが多かった, などであった。多人数を対象とする実技講習では, 相互評価方式の採用は受講生がより積極的に参加できる利点があり, 非常に有用であった。
  • 竹山 和秀, 鈴木 利保
    2003 年 22 巻 2 号 p. 106-110
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    【目的】Advanced Venous Access (以下AVA) は, 肺動脈カテーテル (以下PAC) の挿入が行なえて, かつ大量輸液が可能なカテーテルとされる。この流量特性をPAC挿入前後で比較した。
    【方法】輸液回路を組み立て, AVAと8Fシースイントロデューサーに接続してPAC挿入前後での乳酸加リンゲル液 (Lactec Ringer Solution: 以下LRS) , ヒドロキシエチルスターチ (Hydroxyethylated starch: 以下HES) , 赤血球濃厚液 (Mannitol-Adenine-Phosphate: 以下MAP) の1分間流量を測定した。
    【結果】AVAのPAC挿入下の流量は挿入前に比べて有意に減少したが, その量は16G静脈留置針約2本分以上を保った。一方8FシースイントロデューサーのPAC挿入下の流量は挿入前に比べて激減した。
    【結語】AVAは優れた特性をもつカテーテルと思われた。
  • 西澤 芳男, 西澤 恭子, 吉岡 二三, 野坂 修一, 天方 義邦, 伏木 信次
    2003 年 22 巻 2 号 p. 111-118
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    アナフィラキシー (A) 重症例・死亡例等の減少目的でこの15年間を3期に分け, 1期 ('88-92) , II 期 ('93-'97) , III期 ('98-'02) としA日記, 携帯カード, 「私のカルテ」などをもたせ医療機関受診時提示を指導, 患者本人, 家族にA教育を施行し, 蘇生・アレルギー専門医不在時における医療関係者の対処を可能化し, 専門医来院時までに適切な治療を可能化するためにA診断・治療マニュアル化を施行した。また対応期間をI期はRCU-car, II期は地域住民教育・啓発期, III期は地域医療関係者A教育・啓発期とした。重症例, 死亡症例, 人工換気を施行し死亡した症例, 同一物質反覆発症例は順次減少し, 特にIII期で著減した。以上からA重症例, 死亡症例数減少のためにA教育の重要性の地域医療関係者への教育の重要性が示唆された。また, 食物の中にはマンニトールの如くA起因物質が含まれることが少くなく食品起因時などではそのアレルゲン同定まで到ることが重要と考えられた。
  • 内海 潤
    2003 年 22 巻 2 号 p. 119-121
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    難治性頻脈性不整脈に対する救命手段として.植え込み型除細動器 (ICD) が普及しつつある。ICDは電子機器であり, 周術期には電磁干渉による誤作動を防ぐため作動停止 (オフ) 状態にするように推奨されているが, 緊急時にはメーカーからのサポートが間に合わないこともありうる。今回われわれは, 69歳, 男性のイレウスに対する緊急開腹術をICDをオフにしないまま行った症例の麻酔を経験した。電気メスは双極型 (バイポーラ) のみを, できるだけ短時間の使用に制限した。体外除細動器を準備のうえ, 頻脈を避けることに留意して麻酔管理を行った。挿管時のスキサメトニウムによる線維束性攣縮も腹部でのバイポーラ使用も, ICDの誤作動を誘発しなかった。
  • 木村 慶信, 御村 光子, 井上 光, 関根 利佳, 並木 昭義
    2003 年 22 巻 2 号 p. 122-124
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    84歳女性が大腿骨頸部骨折に対し脊椎麻酔, プロポフォール鎮静下の人工骨頭置換術中に右脚ブロック, 心室性期外収縮 (PVC) , 血圧低下をきたし心停止に至った。蘇生法を施行し, 約5分後に心拍は再開したが, 自発呼吸はみられなかった。手術を完了し, 集中治療室では肺酸素化能の低下, 心エコー図上の右室拡大, D-dimer上昇等によって肺塞栓と診断し, ヘパリン持続投与を開始した。ICU入室4日目に人工呼吸器から離脱し, 神経学的後遺症を残さずに一般病棟へ退室となった。肺塞栓症により心停止に至った場合, 高齢者であっても積極的な蘇生法の施行により, 良好な予後を期待しうると考えられた。
  • 小林 康夫
    2003 年 22 巻 2 号 p. 125-128
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    腰痛, 腹痛, 視力低下を主訴に来院した大量飲酒患者が心肺停止に陥り, アルコール性ケトアシドーシス (AKA) が原因と考えられた症例を経験した。来院時からpH6.64, BE-37.5mmol/1とアシドーシスが存在したが, 循環動態は安定していた。しかし入院後に低血糖を伴う高K血症から心停止となり, 蘇生後にビタミンB1とブドウ糖, 重炭酸を投与したが, アシドーシスや循環虚脱は改善せず, 血中ケトン体高値からAKAと診断した。CHDF開始後速やかにショックとアシドーシスは改善した。その後腎不全, 呼吸不全, DICを併発したが徐々に改善した。大酒家でビタミンB1不応性のアシドーシス患者ではAKAを疑う必要があり, 治療としてはCHDFが非常に有効である。
  • Takeshi TAKAHASHI, Iku NOMITSU, Akiko YOSHIOKA, Syozo KOBORI, Hisayosh ...
    2003 年 22 巻 2 号 p. 129-132
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    Diarrheagenic Escheyichia coli O-25 is classified in Enterotoxin Escheyichia coli (ETEC), and several food poisoning cases were recently reported in Japan. We report a patient who died within a short period after the development of hemolytic uremic syndrome (HUS) . The patient was a 98-year-old woman who developed watery diarrhea and nausea on the morning of the admission day. Six hours after admission, she died due to hyperkalemia. Autopsy showed severe pathological changes in the intestine and kidneys consistent with the diagnosis of HUS. To our knowledge, this is the first Japanese case of E. coli 0-25 as Enterohemorrhagic Escheyichia coli (EHEC) .
  • 野満 郁, 高橋 毅, 吉岡 明子, 小堀 祥三, 宮崎 久義
    2003 年 22 巻 2 号 p. 133-136
    発行日: 2003/07/25
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    ショック状態で搬入され, 約1日の経過で門脈内ガス血症を呈し, 死亡した糖尿病性ケトアシドーシスの1例を経験した。症例は54歳男性。来院時意識レベルJCS II-30で, ショック状態で搬送された。高血糖と著明なアシドーシスを呈していた。昇圧薬, 輸液, インスリン持続注入により意識障害は改善傾向を示したが, 次第に腹部膨満が出現し, 腹部CTで樹枝状の門脈ガス像が認められた。その後, 急速に全身状態が悪化し, 死亡した。剖検で上腸間膜静脈と門脈内にガスが認められた。門脈内にガスが混入した原因は, 上腸管膜動脈支配領域の腸管壊死であった。門脈内ガス血症は死亡率の高い疾患であり, 早期発見と治療が必要である。
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