蘇生
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27 巻 , 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 飯田 宏樹
    2008 年 27 巻 2 号 p. 106-117
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    麻酔薬や麻酔関連薬が種々の病的状態 (虚血再灌流後・血液脳 (脊髄) 関門 (BBB) 破綻後等) の患者で使用されるなら, 正常脳脊髄血管に与える影響とは異なる。例えば, エピネフリンやフェニレフリンは直接作用としての脳血管収縮性は弱いが, 脊髄血管は明らかに収縮させる。通常はBBBを通らず大きな影響がないが, BBBの破綻がおこると通常とは異なった影響を脳脊髄血管に与える可能性がある。また, 臓器保護を目的とした低体温下での全身管理中では, 脳血管の反応性が通常の体温下での反応とは異なり, 血管作動性が変化することはよく知られている。これらの置かれた状況による脳脊髄血管への影響の変化の可能性の情報を充分に理解し麻酔薬・麻酔関連薬を使用することが, 重症患者での脳・脊髄障害を軽減させることにつながる。
  • 水野 樹, 森田 茂穂
    2008 年 27 巻 2 号 p. 118-126
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    温度変化は心臓の拡張機能に影響を及ぼし, 低温は弛緩過程を遅延させ, 高温は短縮させる。異なる温度で観察された左室圧一次微分最小値 (dP/dtmin) からの等容性弛緩左室圧曲線に対するハーフロジスティック (hL) 関数を用いた非線形回帰 (カーブフィット) は, 従来汎用されてきた単指数 (mE) 関数に比較し, 相関係数 (r) は大きく, 残差平方平均 (RMS) は小さく, より良好な適合性がある。hL関数時定数 (PτL) はmE関数時定数 (PτE) と同様の温度依存性があり, PτLはPτEに比較しより適確な弛緩機能の指標になる。PtEは低温では過大評価, 高温では過小評価される。PτLは, 温度上昇あるいはdP/dtmin低下に伴いhL関数曲線的に減衰することが示唆される。PτLの逆数の温度係数 (Q10) 値は2.2である。温度変化にかかわらずhL関数はmE関数に比較し等容性弛緩左室圧曲線の弛緩機能を評価するより有用なモデルであり, PτLはPτEより信頼性の高い弛緩時定数である。
  • 藤永 あゆみ, 堀本 洋
    2008 年 27 巻 2 号 p. 127-130
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    静岡県立こども病院における2004~2006年の麻酔科管理症例約6000件を対象に, 危機的偶発症の発生症例とその麻酔施行場所, 患者の術前合併症とくに心疾患の合併, 重症度などの関連を調べた。危機的偶発症の発生件数は, 心停止し蘇生を必要としたもの4件, 心停止以外が3件だった。この7症例における麻酔施行場所の内訳は, 手術室内4件, 手術室外3件だった。手術室外での偶発症は全例血管造影室で起きており, 血管造影室での全身麻酔時に, 危機的偶発事象が発生する頻度が統計学的に有意に高かった。
  • 村上 守, 池田 幸穂
    2008 年 27 巻 2 号 p. 131-137
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    発症3時間後以内の超急性期脳梗塞例に組織プラスミノーゲンアクチベータ (rt-PA) の静注療法が認可され, 17例に治療を行った。治療適応に画像所見での評価が必須である。最初の症例でCT以外にMRI perfusion weighted image (PWI) /diffusion weighted image (DWI) mismatchを含めた検査を行い, 搬入後治療開始までに90分を要したため, 以後はDWIとMR angiography (MRA) のみ行うこととした。17例の搬入から静注療法開始までの時間は平均74.6分で, MRI/MRA施行群 (4例) と非施行群 (MRI禁忌例など, 13例) で有意差を認めなかった。30日後の予後はGR: 8例, MD: 4例, SD: 3例, D: 2例であった。DWIでの虚血巣の評価, MRAでの主幹動脈閉塞の評価は治療上重要であり, 限られた時間内にこれらの検査が効率よく行える体制の確立が望まれる。
  • 足立 裕史, 高木 佑芙紀, 成瀬 智, 鈴木 かつみ, 小幡 由佳子, 土井 松幸, 佐藤 重仁
    2008 年 27 巻 2 号 p. 138-140
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    頭部外傷後のリハビリテーション中, 高血糖昏睡, ショック状態となりICUでの集中治療を開始したが, 2日後に脳死状態となって救命し得なかった症例を経験した。高血糖状態において循環不全を生じたため, 急速に中枢神経機能障害が進行し, 中枢性尿崩症を発症したと考えられた。
  • 清水 敬樹, 田口 茂正, 速水 宏樹, 勅使河原 勝伸, 清田 和也
    2008 年 27 巻 2 号 p. 141-144
    発行日: 2008/07/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
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