蘇生
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28 巻 , 2 号
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総説
  • 入江 和男
    2009 年 28 巻 2 号 p. 73-81
    発行日: 2009/07/31
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
     出血は,死亡に至る危機的麻酔関連偶発症の半数を占めている。出血死を回避する当面の対策として,緊急輸血の普及を挙げることができる。手術室に限らず危機的出血が発生した場合には,先ずコマンダーを決定し,コマンダーが非常事態を宣言する。この宣言は救命に必要なマンパワーを召集し,手術・麻酔・輸血に関する方針の見直しを行い,緊急輸血を支援する輸血部へ確実な情報伝達を行うのに有効である。初動,緊急輸血の実現のためには,それぞれの施設の状況に見合った院内マニュアルを整備するとともに,シミュレーションと事後検証によってその稼働を確認しておく。危機的出血の最前線で活動している麻酔科医ならびに救急医は,出血死削減に向けてリーダーシップを発揮する必要がある。
原著
  • 河野 安宣, 下川 充, 川口 昌彦, 古家 仁
    2009 年 28 巻 2 号 p. 82-86
    発行日: 2009/07/31
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
     救急救命士の気管挿管病院実習の指導を担当する麻酔科医が,認定資格取得後,現場での気管挿管に関する実態を知る機会は少ない。今回我々は,奈良県の気管挿管認定救命士によって現場で気管挿管が実施された症例について,アンケート調査を行った。2006年4月から2007年3月までの1年間で,95例で実施されていた。挿管成功率は90.5%(86/95例)であった。しかし,気管挿管のスキルや経験数などは,個々の救命士や地域によって大きく異なる可能性が示唆された。現場での気管挿管を実施するための適切なスキルを得るために,再教育を含めた教育システムのさらなる改善が必要であると考えられた。
  • 輿水 健治
    2009 年 28 巻 2 号 p. 87-94
    発行日: 2009/07/31
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
     心臓震盪が心停止の原因と考えられる症例(25例)を集積し,その発症状況,年齢,予後を調査した。衝撃の原因は野球のボールが10例と最も多く北米例と同一傾向であるが,北米では報告がないサッカーボールや交通事故による胸部打撲などの発生例がみられた。年齢分布は北米と同様で,22例が18歳以下であった。予後は,社会復帰が9例,脳障害が残存したものが1例,死亡が15例であった。心電図が確認できた症例は16例あり,14例が心室細動,1例が心室頻拍,1例が心静止であった。心室細動の14例で電気的除細動が実施され,8例が社会復帰した。もう1例はbystander CPRのみで自己心拍が出現し,社会復帰できた。社会復帰例はいずれもbystander CPRがなされており,bystander CPRと電気的除細動の重要性を示している。
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