目的 : 高齢者が心肺蘇生法講習会(以下,講習会)に参加した時の負担と知識の習得状況を調査した。
方法 : 対象2010年1月~7月,山口県の離島在住20歳以上で講習会参加者である。調査方法は,自己記入式質問紙票を用いた。疲労と体の痛み,心肺蘇生の知識を講習会直後と1カ月後に,65歳以上と65歳未満で比較調査した。
結果 : 講習会直後の疲労と身体的痛み(p=0.26,p=0.058),“胸骨圧迫の位置”“救急現場でまずすること”(p=0.34,p=0.77)について65歳以上と65歳未満で有意差はなかった。1カ月後の“救急現場でまずすること”は,65歳以上で有意に正解率が高く(p=0.002),“胸骨圧迫の場所”は有意な差はなかった(p=0.21)。
結論 : 高齢者でも非高齢者と同様に講習会に参加でき,基礎知識も十分に獲得できる。
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