蘇生
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原著
  • 中木村 和彦, 佐伯 仁, 佐伯 真理子, 白澤 由美子, 中野 智子
    原稿種別: 総説
    2021 年 40 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2021/04/26
    公開日: 2021/05/10
    ジャーナル フリー

    36名を,4,6,12ヶ月の3群に分け,一次救命処置(BLS)講習受講後,傷病者の虚脱発見から心肺蘇生とAEDによるショックまでの時間(BLS時間)と50回連続の胸骨圧迫の質の適切性を調べた。初回講習後,4,6ヶ月群は,それぞれ4,6ヶ月間隔で,スキル保持の評価と簡単な講習を行い,12ヶ月後に全群スキル保持の程度を調べた。

     12ヶ月後の胸骨圧迫の質に群間差はなかったが,BLS時間は,12ヶ月群が他の2群よりも有意に長かった。4ヶ月群ではBLS時間に有意な経時変化を認めなかったが,6と12ヶ月群のBLS時間は1年後有意に延長した。

     BLSのスキル保持には4ヶ月ごとに講習を受ける必要がある。

    キーワード:心肺蘇生術,一次救命処置,反復講習,スキル保持,胸骨圧迫

  • 中村 秀明, 匂坂 量, 阪本 奈美子, 刈間 理介, 鈴木 宏昌
    原稿種別: 総説
    2021 年 40 巻 1 号 p. 7-14
    発行日: 2021/04/26
    公開日: 2021/05/10
    ジャーナル フリー

    【目的】自動胸骨圧迫装置判断に影響する因子とその使用が静脈路確保(以下,PIVC)に及ぼす効果を明らかにする。【方法】2018年8月1日から2019年2月28日にBANDOメディカルコントロール協議会の4消防本部において記録された心肺停止傷病者に対するPIVC321症例を対象とした。【結果】実施者因子では,救急救命士の年齢が若く,拡大二行為認定経過年数が長いこと。傷病者因子では,年齢が若い,男性に自動胸骨圧迫装置が装着されやすい因子であった。自動胸骨圧迫装置群のPIVC成功率は有意に低く(44.6% vs 62.6%:p<0.05),静脈の性状とPIVC所要時間に関して有意差は見られなかった。

    キーワード:救急救命士,心肺停止,静脈路確保,静脈路確保成否因子,自動胸骨圧迫装置

症例報告
  • 長間 将樹, 佐久田 豊, 梅村 武寛
    2021 年 40 巻 1 号 p. 15-18
    発行日: 2021/04/26
    公開日: 2021/05/10
    ジャーナル フリー

    50歳女性。知人と訪れたビーチで海に入った後,海面に腹臥位で浮いている状態で発見された。即座に救出されたが溺水,心肺停止の状態であり,心肺蘇生を施され自己心拍は再開した。最短心停止時間:27分,水没時間:8~18分の時間経過を確認した。自己心拍再開後も昏睡状態であったが,ICU入室後より意識状態は改善したため予定していた体温管理療法は行わなかった。神経学的転帰は良好であり本人の希望により入院4日目に退院となった。溺水による心肺停止蘇生後において,水没時間は神経学的予後を推測する因子として有用であった。

    キーワード:溺水,心肺停止,神経学的予後,水没時間

  • 黒川 修二
    原稿種別: 総説
    2021 年 40 巻 1 号 p. 19-22
    発行日: 2021/04/26
    公開日: 2021/05/10
    ジャーナル フリー

    非心臓手術の周術期管理における大動脈内バルーンパンピング(以下IABP)挿入の適応と有用性に関しては明らかなエビデンスはない。

     今回,Revised Cardiac Risk Index(以下RCRI)の1因子を有し左前下行枝(以下LAD)領域を含まない2枝病変の1例,およびRCRIの2因子を有しLAD近位部を含む3枝病変の1例に対して,予防的にIABP作動下に非心臓手術を行った。さらに,LAD近位部を含む2枝病変で広範囲の心筋虚血が疑われた1例では,IABPの適応と判断しIABP作動下に非心臓手術を行った。いずれの症例も心合併症を起こさず手術を終えることが可能であった。IABP作動下で施行した非心臓手術症例に関しては症例報告が散見されるのみであるが,症例によってはIABP作動下に手術を施行してもよいと考えられる。今後非心臓手術におけるIABPの適応について,危険性,有益性を考慮した上でさらに検討する必要がある。

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