日本農村医学会雑誌
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35 巻 , 5 号
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  • 阿部 顕治, 福島 哲仁, 尾崎 米厚, 中川 昭生, 吉田 暢夫, 山根 洋右, 谷口 栄作
    1987 年 35 巻 5 号 p. 867-874
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    日本は急速に高令化社会に向っており, このドラスティックな老令化現象は社会保障, 社会福祉へ強いインパクトを与え, 保健・医療・福祉の総合化と社会福祉の充実が強い社会的要請となっている。
    われわれは将来人口推計で老年化が全国の15年先を進んでいる島根県の老年化現象を, 市町村別に検討し, 人口増減率, 老人独居率, 老年化指数傾斜によって分類した。さらに類型化した市町村群ごとに, 保健・医療・福祉の諸指標を検討した。各市町村の特徴にあった老人対策を推進するうえで, 老年化現象の社会学的, 地誌学的分析がさらに必要であると考えられる。
  • 阿部 顕治, 福島 哲仁, 尾崎 米厚, 中川 昭生, 吉田 暢夫, 山根 洋右
    1987 年 35 巻 5 号 p. 875-880
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    最近, 医学技術の進歩に対応して, 予防医学とその教育に対する社会的要請がますます強まっている。われわれは医学生が一年間継続して一家庭を健康管理し, 自ら問題を解決し, それに関連するコミュニティ・ヘルスのテーマをとりあげ自主研究を行なういわゆる「Community-based familyhealth practice」の実習の概要と評価について報告した。
    現在, 一船的に行なわれている公衆衛生学実習の方法論と比較するとこのCommunity-basededucationが, プライマリ・ヘルスケアの重要性を, 学生が認識するうえで有効であると考える。
  • 平井 和光, 坪井 敬文, 鳥居 本美
    1987 年 35 巻 5 号 p. 881-886
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    Cyanofenphos (CYP), Prothiofos, Chlorpyrifosをラットに反復投与した時, 遅発性神経毒性を有するCYPのみが血糖を増加させた。そして, 20mg/kgのCYPを反復投与された雄ラットは, 投与回数の増加に伴って血清および大脳のChE活性の抑制が増強されたが, 四肢筋力は低下しなかった。しかし, 血清インスリン濃度が増加するのにかかわらず空腹時血糖が上昇した。その成因は, Glycogen phosphorylaseの活性化やGlycogen synthetaseの抑制によるものではなく, 末梢組織での糖の取込みが抑制されることによるものであった。細胞への糖の取込みの抑制は, CYPのインスリン受容体または糖のEntrysiteの障害によることが推測され, 糖代謝障害と神経毒性発現に関して考察した。
  • 今木 雅英, 三好 保, 吉村 武, 当宮 辰美, 堀 義治, 中村 武夫
    1987 年 35 巻 5 号 p. 887-890
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    SGOT/SGPT比と摂取熱量の関連性について, 疫学的調査により検討した。
    対象者は, 農業従事者を主体にした男性373名, 女性657名計1,030名である。そして以下のような結果が得られた。
    SGOT/SGPT<1の者 (以下逆転者とする) は全体の21.4%(221/1,030) であった。
    男女とも, 逆転者のほうが各群とも平均摂取熱量が高かったが, 統計的に有意でなかった。
    男女とも, 逆転者のほうが女性18-39才を除いて平均体重は高かったが, 統計的に有意でなかった。
    男性における摂取熱量別の逆転者の割合について, 18-39才, 40-59才の両年令層において, 摂取熱量が増加するにしたがい, 逆転者の割合も増加する傾向を示した。女性における摂取熱量別の逆転者の割合について, 18-39才, 40-59才, 60才以上の各年令層において, 摂取熱量が増加するに従い, 逆転者の割合も増加する傾向を認めた。
    以上の結果のとおり, SGOT/SGPT比は健康者の摂取熱量と関連性があることが認められた。
  • 白倉 外茂夫, 石橋 久夫, 越知 富夫, 寺島 英一, 中村 喜世子, 丸山 陽子
    1987 年 35 巻 5 号 p. 891-897
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    昭和53年9月より本年2月までに当院で手術した胃癌患者は, 胃検診発見例 (集検例) 32例, 外来発見例 (外来例) 91例, 計123例である。
    両群について癌発見状況, 手術成績, 病理組織像, 予後を比較検討した。
    結果は, 集検例は外来例に比べ無症状で病悩期間のないものが多く, 検診受診歴も初めてのものは少ない。したがって発見胃癌も集検例では22例68.8%が早期癌で, 外来例の30例33.0%より高率であった。
    しかし癌の占居部位・大きさについては集検例は胃上部に少なく, 0.5cm以下の微小癌は1例もなかった。外来例ではいずれも決して少ないとはいえず, 今後胃検診においてもこれらの発見のための努力が必要であるとともに, 内視鏡検診の有意性を示唆するものである。
    予後は両群同じ治癒手術例, 漿膜浸潤例, リンパ節転のない例, 進行程度の若い例を比較すると, いずれも集検例の方が良好であった。その原因は外来例には術前ハイリスク例が多く充分な郭清ができなかったこと, 術後他病死例の多いことなどによる。
    5年生存率は集検例89.9%, 外来例39.0%であった。
  • 森本 哲雄, 村田 欣也, 水田 実
    1987 年 35 巻 5 号 p. 898-901
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    患者は37歳の男性である。昭和58年9月ごろからB型慢性肝炎を指摘されていた。昭和61年1月17日当院内科へ紹介入院となった。腹腔鏡所見は島田分類200番地であった。肝生検所見は, ヨーロッパ分類CAH2Bに相当した。治療として, ステロイド離脱療法をこころみた。2月6日からPredonine 40mgを開始し, 1週間ごとに10mgずつ漸減して, 4週間で投与を終了した。reboundはPredonine投与2週間後からはじまった。その後腹水が出現, PT38%, HPT19%と著明に低下した。意識状態は正常であった。その後, GOTは徐々に低下してきたが, T-Bが上昇を続け, 腎不全を合併し, 4月14日に死亡した。死亡する前日まで意識状態は正常であった。
  • 小檜山 律
    1987 年 35 巻 5 号 p. 902-908
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    離島診療所において, 1年間に55人・62例の入院患者を得た。40例はそのまま退院したが, 22例は後方病院へ転送された。この40例の中には, いわゆる軽症例以外に, 中等症以上のやや複雑な症例・terminal careの例・分娩・小手術例等, 入院施設を有するがゆえに収容しえた症例も多数認められた。当診療所に入院施設がないと仮定すると, 在島のままで加療可能な症例は10例と激減し, 約50例は本土転送を余儀無くされる。緊急ヘリコプターの要請件数も著増する。
    以上より, 離島等僻地において, 自給自足を志向した納得いく地域医療を遂行する場合, 入院施設が備わっていることの重要性が再確認された。
  • 萬田 芙美, 松下 敏夫, 上田 厚, 青山 公治, 上田 忠子
    1987 年 35 巻 5 号 p. 909-916
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    施設園芸を主とする農業従事者111名 (男子56名, 女子55名) を対象に, 農薬による健康障害の発生や皮膚感作の実態とその反応要因を検討した。その結果:
    1) 対象者の52%が農薬による何らかの健康障害を経験しており, その症状としては皮膚炎 (32%) が最も多く, ついで, 頭痛 (12%), 全身倦怠感 (9%) などであった。
    2) 農薬による皮膚炎は軽症例が多く, 47%は医治を要せず治癒しているが, 10回以上罹患を繰り返している者も17%に認められた。原因農薬としては, 72%がダイホルタンであった。
    3) 農薬 (11種) による皮膚貼付試験では, ダイホルタン (男子43%, 女子25%) をはじめ全般的に陽性者率が高く, 男女ともに55%の者が何らかの農薬に陽性反応を示した。反応の程度を点数化すると, 露地作目のみの作業者に比し, ハウス作業者が高得点を示し, とくにハウスキュウリ作業者が最も高値であった。
    4) 皮膚貼付試験成績に関与する農作業およびその他の農薬曝露因子を解析したところ, 各作業者の農薬による感作は, 単一の曝露因子によるものではなく, 種々の要因にさまざまに修飾されて出現していることが示唆された。
  • 中村 武夫, 三好 保, 棚田 成紀, 当宮 辰美
    1987 年 35 巻 5 号 p. 917-922
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農村地域における水質保全を指向して, 排泄物の消毒に用いられるフェノールの6種市販活性炭による吸着除去について検討した。表面pH10.19を示す活性炭へのフェノール吸着量は, 表面pH3.06を示す活性炭へのそれに比べ, 平衡濃度1および10ppmにおいて, おのおの2.17, 1.84倍高い吸着量を示した。平衡濃度が低い領域において, フェノール吸着量は活性炭の表面pHと有意な正の相関関係 (p<0.05) を認めた。フェノールの活性炭に対する吸着量の差は, 活性炭の表面酸性官能基とフェノールとの相互関係に基づくものであることが示唆された。農業排水中のフェノールを吸着除去するさいには, 表面が塩基性を示す活性炭が至滴であることが判明した。
  • 1987 年 35 巻 5 号 p. 923-935
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 35 巻 5 号 p. 936-947
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 35 巻 5 号 p. 948-972
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 35 巻 5 号 p. 973-982
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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