日本農村医学会雑誌
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37 巻 , 5 号
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  • 北小路 学, 三好 保, 棚田 成紀, 中村 武夫
    1989 年 37 巻 5 号 p. 959-964
    発行日: 1989/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    パラコート中毒の初期治療を目的として, 除去率, 除去速度の観点から, 生理食塩水中における経口吸着剤の評価を行なった。
    40種の吸着剤をパラコート吸着剤として使用した。パラコート除去率の最も大きな吸着剤は陽イオン交換樹脂であったが, 石油ピッチ由来の活性炭も同程度の高いパラコート除去率を示した。陽イオン交換樹脂の架橋度とパラコート除去率の間には有意な正相関が認められた。
    吸着速度に関して, 吸着時間に伴なうパラコート濃度は, 陽イオン交換樹脂の場合, 急激に減少した。一次反応速度式より求めた反応速度定数と樹脂の架橋度との間には, 有意な負相関が認められた。
  • 中村 元信, 安冨 義哲, 内沼 栄樹, 塩谷 信幸
    1989 年 37 巻 5 号 p. 965-969
    発行日: 1989/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    長野県中野市はエノキタケの生産農家が全世帯の7.5%であり, 地域農業として定着している。また, 昭和62年の生産量は1,400トンにものぼり全国シェアの20%を占める。栽培には多種多様の機械を使用するため, 不慮の事故に遭遇する機会が多い。今回私達はエノキタケ栽培の過程で発生した災害に関し, 昭和54年から昭和62年に当院を受診した被災者につき調査集計を加えた。そして以下の結果を得た。1. 全農業事故者の内エノキタケ災害者が占める割合は約40%であった。2. エノキタケ災害の原因別分類では詰め機が多く全体の約40%を占めた。3. 年令別分類では40才代50才代の受傷者が多く, 男女差はなかった。4. 月別分類では夏季が少なく冬季に多かった。5. 受傷部位は手が90%を占めそのうち右手が65%を占めた。以上につき農業災害の地域特異性を含め文献的考察を加え報告した。
  • 石山 剛, 三浦 義昭
    1989 年 37 巻 5 号 p. 970-975
    発行日: 1989/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    当院において, 昭和44年より昭和61年末までに, 慢性腎不全にて血液透析を施行した患者のうち, 死亡した109例の死亡原因について検討した。(1) 死亡原因として, 心不全が最も多く (25.7%), 脳血管障害 (19.3%), 感染症 (17.4%) の順で, これら3疾患で62%を占め, 次いで突然死 (10.1%) が多かった。(2) 心不全による死亡は, 透析導入および死亡年令が比較的高いもの (とくに60才以上), また, 透析開始1年未満のものに多く, 5年以上の長期透析例ではごく少数であった。高令透析患者では透析導入時より心循環系合併症の厳重な管理が必要と考えられる。(3) 脳血管障害による死亡は, その大多数が脳出血によるものであり, 透析期間が5年以上における死亡原因としては最も多く (45%), その割合は全国統計よりも明らかに高値であった。今後の脳出血予防対策としては, 透析患者においても, 高血圧の管理とともに, 食生活の改善も重要と考えられた。(4) 感染症による死亡は, 透析開始1年末満に多く, 5年以上ではほとんどみられなかった。また, 50才以上で透析に導入され, 感染症により死亡した11例中6例が結核症によるものであり, 透析患者の感染症については結核症を常に念頭におくことが必要と考えられた。(5) 5年以上の長期透析における死亡原因として, 突然死が脳血管障害に次いで30%を占めた。今後, 長期透析患者が増加するにつれ, 突然死がさらに問題となってくるものと考えられる。
  • 1989 年 37 巻 5 号 p. 976-986
    発行日: 1989/01/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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