日本農村医学会雑誌
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39 巻 , 1 号
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  • 生田 清美子, 内田 昭夫, 岩崎 二郎, 石毛 忠雄
    1990 年 39 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    千葉県安房郡3地域の農村に居住する30~69歳の男女について, 血液成分検査を中心に健康調査を実施し, 身体計測, 血圧, 血液諸成分間の関連を検討した。
    血液成分値には周知の赤血球系成分, 尿酸をはじめ, 他にAG比, 血清GOT, GPT, 中性脂肪, HDL-コレステロール等に性差が見られた。
    検査値相互の関連は, 赤血球系成分間, 肥痩の指標間, 血清総蛋白とアルブミン, GOTとGPTなどに高い相関を認めるが, 他に対象全地域に共通した種々の相関が見られる。そこで内部構造を明らかにすべく主成分分析を行なったところ, 栄養状態の特徴を示唆すると考えられる第1主成分が全地域男女共通にひき出された。ほかにGOT, GPTに相関の高い主成分, 肥痩の指標に負だが赤血球系成分に正に相関する主成分などが見い出された。
  • 中川 秀昭, 成瀬 優知, 田畑 正司, 森河 裕子, 千間 正美, 垣内 孝子, 垣内 博成, 鏡森 定信, 河野 俊一
    1990 年 39 巻 1 号 p. 10-15
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    一農村小都市内での生活環境を異にする小地域間における食事性因子の違いを比較するために, 人口3万7千人の小農村都市において, 小地域別に層化無作意抽出した50-54歳の住民241人 (男106人, 女135人) を対象にCARDIACStudyにもとついて栄養調査や循環器検診を行った。対象地域を市街地, 平地農村, 山間農村の3小地域に分け, 各地域間の調査成績の比較を行った。
    24時間尿摂取法によって測定したNa排出量の平均値は男では山間農村が他2地域より高く、血清総コレステロールの平均値は男で市街地が他2地域より高くなる傾向がみられた。
    栄養調査結果に基づいた因子分析では男で市街地より農村2地域で脂肪摂取因子が低く, 女では市街地で動物性食品の摂取因子が高く, 山間農村で脂肪摂取因子が低率となった。
    以上の結果から, いかに小地域でも、生活環境が異なれば, 尿中Na排泄量, 血清コレステロールや栄養摂取状況などの循環器疾患危険因子が異なっているようである。
  • 江崎 廣次, 仲吉 則雄, 畝 博, 渡辺 大介, 前田 真澄
    1990 年 39 巻 1 号 p. 16-22
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    福岡県夜須町住民で国民健康保険に加入している65才以上の老人について, 循環器疾患の医療費と家族構成 (子供との同居の有無, 配偶老の有無) との関係を調査した。
    老人1人あたり, 年間の保険件数および保険点数 (昭和57・58年) を医療費の指標として用いた。
    子供と同居している場合, 配偶者のいる老人は, 男女ともに医療費が低かったが, 配偶者のいない老人は, 男女とも医療費が高かった。子供と別居している場合, 配偶者のいる老人は男で入院医療費が低いが, 女では逆に高かった。
    子供と別居し, 配偶者のない場合 (兄弟, 甥, 姪などと同居), 男は入院が多く, 入院外が少ない傾向にあるが, 女はその逆の傾向を示していた。一人暮らしの老人の場合, 男女ともに医療費が低い傾向にあった。
    以上のとおり, 老人の循環器疾患医療費は, 子供との同居の有無より, 配偶者の有無の方が影響が大であった。
  • 鈴木 彰, 藤原 光, 吉岡 浩
    1990 年 39 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農村における胆石症の最近の傾向を明らかにする目的で肉眼形態と赤外線吸収スペクトルにより胆石の分類を行なった。152例, 161種の胆石を対象とした。平均年令は61.5才であったが65才以上が全体の46%と半数近くを占めた。男女比は1対1.9であった。胆石の種類別頻度はコ系石が50.9%, 色素系石が40.4%(黒色石7.5%, ビ石灰石32.9%) および稀石が8.7%であった。性別にみると, 女性ではコ系石が, また男性では色素系石がそれぞれ過半数を占めた。年令別では64才以下の若壮年者にコ系石の割合が多かったのに対し, 65才以上の高令者では逆にビ石灰石の頻度が著しく高かった。以上の成績より今回コ系石の頻度は都市部に比べ低率であったが, その主たる原因として高令者胆石の割合が高いことが推定された。また, 農村において黒色石は都市部ほど増加している傾向は認めなかった。
  • 田中 茂, 今泉 敬七郎, 関 幸雄, 今宮 俊一郎
    1990 年 39 巻 1 号 p. 28-32
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    普通粉剤, FD剤, 液剤農薬には, 珪酸塩化合物を増量剤として添加されており, 塵肺の発生に影響を与える遊離珪酸の含有が予想される。普通粉剤3種類, FD剤4種類および水和剤11種i類合計18種類を対象にX線回折法により, 遊離珪酸含有率を測定した結果, 14種類に存在が確認され, 普通粉剤では22-34%, FD剤2.7-11%, 水和剤1未満-20%であった。FD剤は粉剤に比べ低値が得られたが, これは平均粒径2μmと超微粉に製法する際, 結晶構造が壊れ非晶質となることに起因すると考える。
    スミチオン粉剤, モレスタンおよびダコニールFD剤を対象に, 散布作業における粉塵曝露濃度を肺に沈着しやすい空気力学的粒径7.07μm以下の吸入性粉塵と総粉塵に分粒して測定した。得られた散布作業者の曝露濃度を, 参考に日本産業衛生学会が勧告している遊離珪酸含有率を考慮した許容濃度と比較した結果, 粉剤散布での吸入性粉塵で75倍, 総粉塵で53倍, FD散布での吸入性粉塵で7倍, 総粉塵で3倍と著しい高値が得られた。
    これらの結果より, 農薬製剤において遊離珪酸含有の少ない物質を使用することが必要である。また, 散布作業者は粉塵曝露を防護するために, 防塵マスクを装着して行なうことが必要であると考える。
  • 西川 恵子, 西川 益利
    1990 年 39 巻 1 号 p. 33-35
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    昭和63年1月~12月の1年間の周東総合病院耳鼻咽喉科外来における鼻アレルギー初診患者113名について調査した。当院は公害のない自然環境良好な一農村都市であるが, 鼻アレルギー患者は決して少なくない。アレルギー皮膚テストにて陽性率の高いものは, スギ, ハウスダスト, ブタクサ, カモガヤであった。また初診月別では, スギ花粉飛散時期である, 2月, 3月, 4月に約6割の受診が認められた。このことより当院における鼻アレルギーの主体がスギ花粉症であることがうかがわれた。
  • 森本 哲雄, 岡崎 幸紀, 水田 実
    1990 年 39 巻 1 号 p. 36-38
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    人間ドック症例を対照群として慢性肝炎, アルコール性肝障害 (肝機能検査値によって2群に分類した) 症例の末梢血所見を比較検討した。その結果, 慢性肝炎で有意差を認めた項目は血小板数のみであった。アルコール性肝障害で有意差を認めた項目は, 赤血球数, MCV, MCH, 好中球などであった。MCVと肝機能検査各項目との相関関係を検討すると, 人間ドックおよび慢性肝炎ではMCVと有意の相関を認めた項目は皆無であった。アルコール性肝障害ではGOT/GPT (OP比), LDH, CHEの3項目に有意の相関を認めた。
  • 1990 年 39 巻 1 号 p. 39-42
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1990 年 39 巻 1 号 p. 43-45
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1990 年 39 巻 1 号 p. 46-51
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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