日本農村医学会雑誌
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40 巻 , 4 号
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  • 王 志玉, 松下 敏夫, 青山 公治, 小濱 木の実, 菅谷 彪, 松島 松翠, 若月 俊一
    1991 年 40 巻 4 号 p. 909-916
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    1982年から1989年の間に, 41医療機関の医師から所定の様式で報告されたわが国の農業従事者における農薬による皮膚障害臨床例242名について, 統計的に解析した。皮膚障害の大部分は急性皮膚炎 (72.3%) であり, 慢性皮膚炎 (19.0%), 化学熱傷 (7.4%) や光線過敏性皮膚炎 (2.1%) がこれに続いていた。皮膚障害の原因物質は有機燐殺虫剤 (24.8%) がもっとも多く, 硫黄殺菌剤 (20.7%), ポリハロアルキル硫酸殺菌剤 (16.1%) や土壌殺菌剤 (7.9%) の順であった。皮膚障害発症の原因事項は, 主として使用者の防備不十分 (46.7%), 不注意 (21.9%), 気候不良 (強風) (9.9%) などであった。性, 年令, 季節, 合併症, 皮膚障害の部位, 予後など, その他の疫学的特徴についても解析を行ない考察した。
  • 居村 剛, 坂東 玲芳, 西村 典三, 浅井 幹夫, 角谷 昭佳, 石井 敏博, 石原 茂樹, 河野 和弘, 林 重仁
    1991 年 40 巻 4 号 p. 917-929
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    日本人には飲酒不耐性者としてflusherが存在し, この人達は先天的にLow Km Acetaldehyde Dehydrogenase (AlDH2) を有しない。このflusherは, alcohol patchtestにより, 簡単かつ確実に判定でき, 日本人農漁村住民を対象として検討した結果, その欠損者は約40%存在した。
    多数の対象者に対するアンケートによりその飲酒行動を調査すると, AlDH2正常保持群, 欠損の両群間には, その飲酒行動に著明な差がみられた。すなわち, 正常者群は積極かつ能動的に飲酒するが, 欠損群の飲酒は消極かつ受動的である。
    この結果, 両群間には飲酒による自他覚的所見に有意差がみられ, 正常群には二日酔や体調異常が多く, KAST scoreも高い。また, 健診結果でも, γ-GTP等肝機能等の値や血圧, HDL-cholesterol等にAlDH2正常群が高いことが認められる。
    日本人などモンゴロイド属人種に属する人達に, Ethanol Patch Testによって知られるAlDH2正常か欠損かを周知させることは, その人達の飲酒による健康障害の予防上, 非常に有用であろうと考えられる。
  • 堀川 彰, 坂東 玲芳
    1991 年 40 巻 4 号 p. 930-936
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    全国8地区で共通アンケートを用いた飲酒実態調査を行ない, 農漁村の男性の問題飲酒性と飲酒行動との関連を検討した。
    調査対象者は, 帯広・土浦・静岡・広島・山口・徳島・愛媛・鹿児島の各地区に在住の男性計2,024名 (平均年令50.6才, 農林水産業従事者が約半数, 以下, 事務職管理職技能職の順で, この4職種で全体の8割超) であった。
    共通アンケートの調査項目は回答者の社会的属性 (年令, 職業等) を問う項目, 飲酒頻度, 飲酒場所, 飲酒理由, 健康上の注意事項等の飲酒行動に関する項目, 飲酒の問題性を測定するKAST (久里浜式アルコール症スクリーニングテスト) などの項目であった。
    KASTで測定された問題飲酒性と, 飲酒頻度および飲酒量・飲酒理由・習慣的飲酒開始年令・飲酒場所・健康上の注意事項・健康上の注意事項の実行状況・適量に関する認識等の飲酒行動との関連の検討を行ない, 以下の結果を得た。
    問題飲酒者は, そのほとんどが常習飲酒者であり, 飲酒量も概して多く, 飲酒理由としては正常飲酒者と同様な理由をも肯定するが, いくつかの理由においては正常飲酒者と異なった傾向を示し, 10代から習慣的飲酒を始めた者の比率が比較的高く, 飲酒場所は家庭内・家庭外両方の者が多く, 自宅外で飲酒する頻度が高く, 健康上の注意事項に関しては正常飲酒者とあまり変わらないものの, その実行状況ははなはだ悪く, 自己の適量を多く評価する傾向が認められた。
  • 上江田 芳明, 川崎 恒雄, 木田 孝志, 芦川 敏久, 長瀬 慈村, 兼信 正明, 桜沢 健一
    1991 年 40 巻 4 号 p. 937-940
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    1985年より1989年までの5年間における当院施設検診発見胆石例111例 (以下, A群とする) と, 同期間に当科で経験した併存病変を有した胆石手術例67例 (以下, B群とする) を, 主として悪性疾患を中心に比較検討した。A群は検診受診者2,637人中111例 (4.2%) に認められたが, 消化器悪性疾患の併存は総胆管結石の疑いで入院, 精査後三管合流部の癌であった1例であった。B群は胆石手術例321例中の67例 (20.9%) で, そのうち37例 (55.2%) に45病変の消化器癌を主とした悪性疾患が認められた。また37例中11例 (29.7%) が下部消化器癌であったが, 入院時便潜血反応は37例のうち不明例9例を除く28例中8例 (28.6%) が陽性で, 精査後の偽陽性率は14.3%であった。さらに胆石放置例4例に胆嚢癌が認められた。したがって農協検診での大腸早期癌発見のためには便潜血検査のみでは十分とはいえず, 広く下部消化管検査の必要性を啓蒙すべきで, 上部消化管と同様に内視鏡によるスクリーニングを導入すべき時期にきているかと思われた。また無症状がほとんどの検診発見胆石例に対しても胆嚢癌の発症ならびに悪性疾患の併存を念頭においた厳重な経過観察が心要と思われた。
  • 若月 俊一
    1991 年 40 巻 4 号 p. 941-944
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 内田 昭夫
    1991 年 40 巻 4 号 p. 945-948
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 松島 松翠
    1991 年 40 巻 4 号 p. 949-955
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 林 雅人
    1991 年 40 巻 4 号 p. 956-959
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 宮原 伸二
    1991 年 40 巻 4 号 p. 960-968
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    健康学習を推進するには, ただ, 漫然と推進するのではなく, いろいろな学習形態を互いに有機的に関連づけながら構造化して展開することが大切である。
    健康学習を3層構造に分け推進するのがよい。
    第1層は行政や農協などの団体が主催して保健活動のリーダー養成ややる気のある人を対象とした学習会である。
    第2層は第1層で育った人たちが団体と協力しあって推進する学習会で, 実行委員会を結成したり, あるいは, サークル的なものとして推進されるものである。
    第3層は地域の中で住民自身の力によって自主的に推進されるものである。第1層, 第2層をふまえ住民の質的, 量的向上の中で, 問題の掘り起こしから, 問題意識の向上, 実際活動, 総合的な学習という流れにそって, 多くの住民をまき込みながら行われる学習会である。
    このように3層を関連づけながら総合的な健康学習を展開することによってはじめて大多数の住民の参加が得られ, 健康学習の効果が期待できるようになる。
    今回はこのような健康学習のあり方を著者の地域における健康づくり運動の20年以上の経験から一般化して述べるとともに, 高知県西土佐村で行われている健康学習活動の具体例を紹介する。
  • 1991 年 40 巻 4 号 p. 969-978
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1991 年 40 巻 4 号 p. 979-988
    発行日: 1991/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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