日本農村医学会雑誌
Online ISSN : 1349-7421
Print ISSN : 0468-2513
ISSN-L : 0468-2513
41 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 上田 忠子, 上田 厚, 青山 公治, 小濱 木の実, 中馬 康男
    1992 年 41 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農業従事者における有機塩素系化合物の人体内残留濃度とその背景要因に関する疫学的解析を試みた. 対象者は, 南九州地区の農業従事者 (40-59歳) 211名, 非農業従事者 (同) 27名, 高校生 (15-18歳) 56名で, 血清中のβ-BHC, pp'-DDEおよびPCB濃度を測定し, それらと農作業, 摂取食品, 血液検査所見等との関連を検討した. 各物質の残留濃度は近年のわが国の傾向から逸脱したものではないが, それぞれ低濃度群, 高濃度群に類別しうる分布が示された. 各物質の残留濃度に関連する要因を, いくつかの統計的手法を用いて検討したところ, 農業従事者の人体内残留に寄与する要因として, とくに魚肉および鶏肉摂取などの食物摂取と, 農作業やそれによって規定される農薬取扱いの様態があげられた. また, 各物質の残留濃度と肝機能異常および脂質代謝異常との相関も認められた. さらに, 有機塩素系化合物の人体内残留の経年的推移に関して, 近年のわが国の変動パターンに沿って順調に低下していった群 (低濃度群) とそれらの変動に抵抗を示す群 (高濃度群) の2群が存在し, とくに後者の存在が近年のこれらの物質の人体内残留の低下傾向を抑えている要因であることも示唆された. 従って, 後者の人体内残留における要因をさらに詳細に解明してゆくことは, 有機塩素系化合物の体内残留濃度の動向を明らかにするうえで資するものとおもわれる.
  • 中田 実
    1992 年 41 巻 1 号 p. 14-20
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    ブドウ栽培作業の中でも, とりわけ摘粒作業は長時間の連続的な上肢挙上・立位・上向き作業姿勢が要求され, 繁忙期には作業者の問で筋骨格系を主とした疾労の訴えが増加する. この問題の解決に資するため, 人間工学的な改善策の検討を行なった.
    大人用三輪自転車 (三輪自転車), 老齢者・身体障害者用電動三輪車 (電動三輪車) をそれぞれ農作業用に改造し, ブドウ摘粒作業現場で, 旧来通りの立位作業, および2種類の作業車による作業を実施し, 自覚疲労症状, 作業量などの比較検討を行なった.
    その結果, 電動三輪車作業は, 腰痛や下肢のだるさなどを減少させるのに有効であることが示された. また電動三輪車による作業は, 立位作業や三輪自転車による作業に比べ, 作業能率が高く, 取扱い操作などに関する作業者の評価も良好であった. 電動三輪車に今後さらに改良を加えることにより, 実用化が十分可能であると考えられた.
  • 森本 哲雄, 村上 不二夫, 安藤 正也, 三好 弥寿彦, 三谷 郁生, 入江 和彦, 岡崎 幸紀
    1992 年 41 巻 1 号 p. 21-24
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    当院で経二験した入院人間ドック症例のうち, 40歳以上70歳未満の男性136例, 50歳以上70歳未満の女性31例を対象として血中脂質を検討した. これを次のような6群に分類した.第1群: 男性で飲酒も喫煙もしない群 (24例), 第2群: 1日飲酒量1合または2合で喫煙習慣のない群 (45例), 第3群: 1日飲酒量2合以上で, 1日喫煙量10本以上の群 (21例), 第4群: 1日飲酒量が1合で, 1日喫煙量が10本以上の群 (25例), 第5群: 飲酒習慣がなく, 1日喫煙量が10本以上の群 (21例), 第6群: 女性例 (31例).
    第2群を対照群として各群間で有意差の検定を行なった. その結果, 第3群ではTGのみが有意差を認め, 第5群ではHDL-C, PL, AIx (動脈硬化指数) に有意差を認めた. 第4群では有意差を認めた項目は皆無であった. 第6群ではT-CHOとLDL-Cに有意差を認めた. このように喫煙習慣が動脈硬化の促進因子である事は示されたが, 飲酒と喫煙の同時習慣が動脈硬化に及ぼす影響を分析する事は容易ではないと思われた. 女性の場合LDL-Cが高値であるがHDL-Cも比較的高く, 女性における動脈硬化の検討も容易ではないと思われた.
  • 小林 信之, 黒田 房邦, 成島 陽一, 高瀬 至郎, 坂本 宜英, 遠藤 良一
    1992 年 41 巻 1 号 p. 25-28
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    福島県県南地域を診療圏とする白河厚生総合病院外科における胃癌手術例の臨床的検討を行なった.
    昭和56年 (1981) 1月から平成2年 (1990) 12月までの10年間に641例の胃癌の手術を施行した. 切除数は568例 (切除率88.6%), 治癒切除数は501例 (治癒切除率78.2%) であった.
    切除例の5年生存率は63.7%, 治癒切除例は73.2%であった.
    10年間の症例を年次別推移でみると, 切除率, 治癒切除率は著明に上昇している. 遠隔成績も5年生存率でみると, 次第に向上してきた.
  • 真田 勝弘, 村島 義男, 山田 暢夫, 藤好 建史, 中馬 康男
    1992 年 41 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農村における大腸検診の実態を知るため, 全国の厚生連の関係病院・機関を対象として, 平成元年度の実績の調査を行なった. 45か所の機関から回答を得た. 検診の方法としては, すべての機関で, 便潜血テストによるスクリーニング法が行なわれ, 大部分の機関で, 免疫学的方法, 1日法, 食事制限なしであった. 精密検査は, 注腸X線撮影, total colonoscopy, sigmoidoscopy, 直腸鏡が, 単独あるいは組み合わせで行なわれていたが, 施設によりその方法はさまざまであった.
    免疫学的便潜血反応による大腸検診の受診者数は, 194,834人で要精検率は4.4%, 精検者受診率は59.7%, 発見大腸癌は148例で発見率は0.08%であり, 早期大腸癌の比率は51.8%であった. 年齢階級別にみると, 受診者数は50歳代が最多で, 40歳代, 60歳代と続いており, 要精検率は加齢にともなって上昇していた. 大腸癌の発見率も加齢にともなって上昇し, 70歳以上は男性で0.45%, 女性で0.23%となっていた.
  • 1992 年 41 巻 1 号 p. 35-44
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1992 年 41 巻 1 号 p. 45-48
    発行日: 1992/05/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
feedback
Top