日本農村医学会雑誌
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47 巻 , 6 号
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  • 樫木 良友
    1999 年 47 巻 6 号 p. 796-804
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    第47回日本農村医学会において, 私の農村医学の歩みとその医学的理念について述べた。
    私の農村医学の事始めは, 1950年代後半の医学生時代に, 岐阜県の農村で行ったセッッルメント活動が原点となっている。
    私の農村医学の事始めは, 1950年代後半の医学生時代に, 岐阜県の農村で行ったセッッルメント活動が原点となっている。
    また, インターン時代には, 東京隅田川の水上生活者に対するセッツルメント活動を行った。
    これらの活動を通じて,「医師は巷にでて, 生命一人問性とそれをとりまく環境を見い出し, 新たな医学一医術の道を開く」ことが, 医師の使命であることを学んだ。
    その後, 地域医療の第一線に立ち, この理念に基づく実践的取組とその成果について述べた。
    そして, いかに時代や社会情勢が変わろうとも, 農村医学の原点から学んだこの医学的理念は不変であること, そしてその理念の上に立って, 21世紀の美しき農村 (安全な食, 自然環境の保全維持, 都市と農村の共生) と, それを結合し創造する新しき農村医学 (農村コミュニティ・ヘルス作り) の将来展望について述べた。
  • 清水 弘之
    1999 年 47 巻 6 号 p. 805-806
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 大泉 一貫
    1999 年 47 巻 6 号 p. 807-812
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 金子 満雄
    1999 年 47 巻 6 号 p. 813-818
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    Since we developed the new neuropsychological test batteries to diagnose the early dementia 20 years ago, we have accumulated the data of the regional investigation on the incidence of dementia and their severity covering almost all Japan.
    In most towns and villages, the whole incidence of dementia was from 25% to 30% to those of more than 65 years old, of which the ratio of the mild, the moderate and the severe dementia were mostly 2 to 2 to 1.
    In our criteria, the patients of the mild dementia has solely the disturbance of the highest brain function or the prefrontal function ; therefore they can not manage the social business because they have the trouble in wit, imagination, planning or attention distribution and so on. On the tests, they fail only on the prefrontal function tests, for example on Kana pick-out test.
    Those of the moderate dementia have the trouble even in house-keeping jobs ; cooking, cleaning or washing. On the tests, they also fail on the prefrontal function tests and get MMS from 23 to 15 points. Those of severe dementia have the difficulty to take self-care. They get MMS of less than 14 points. Once advanced into this level the recovery becomes almost impossible.
    As for the cause of dementia, more than 90% of the whole dementia was thought to be derived from the bad life habbits (circumferential). They are characteristically workaholic without any hobby or any favorite arts since young. Soon after the retirement they become tedious and loose volition and interest for anything.The dementia starts 2-3 years thereafter. We called this type as the dementia of senility and disuse atrophy (DSD).
    The vascular dementia accounted 5% at most by the several examinations in details. The Alzheimer disease of the genetic mutation accounted for only 1.2% which showed the early onset in 40th or 50th of age and became ill in bed within 2 or 3 years. This type was resistent for any treatment, even for the brain rehabilitation.
    As the treatment for the type of DSD, we made diagnosis as early as possible, at least in the level of mild or moderate and gave them the brain activation therapy or the brain rehabilitation using several games, music, painting and sports.
    As the results, it was confirmed that about 60% of them could come back to the level of independent home life and other 35% was not worsened. The effect could be continued more than 6 or 7 years.
  • 岸 玲子, 築島 恵理
    1999 年 47 巻 6 号 p. 819-827
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    最近の研究では, 高齢者の健康に対する社会的関係の効果について科学的な因果関係の証拠が数多く得られてきている。1991年から, 著者らも, 北海道の3つの地域, すなわち大都市札幌, 旧産炭過疎地夕張, および農村地域の鷹栖で地域ベースの長期的な疫学研究を比較継続している。その結果, 農村地域の高齢者では, 健康状態のうち, 腰痛や, 関節痛が, 他の地域より高率に認められたが, ケアやサポートを要するADLの低下や痴呆については差がなかった。一方, 社会的サポートの得やすさ, および高齢者の社会参加については, むしろ農村地域のほうが, 都市部および過疎地に比較してそれぞれ最もよく, また高い状態にあった。われわれの前向きコホート研究のデータをCoxの比例ハザード分析で解析した結果, 年齢や, 健康行動, 主観的および客観的健康状態で調整しても, 情緒的サポートを得られやすいことと, 社会参加が多いことは, 男性では, 早期死亡に対し, 有意の予防効果があったが, 女性ではそのような効果は認められなかった。これらの結果は, 地域のケアシステムが, このような社会関係について考慮して構築されるべきこと, 特に高齢者の社会参加が重要であることを示唆している。加えて, 将来における地域の高齢者の保健, 医療, 福祉の体制と関連する政策について述べてみたい。
  • 高科 成良
    1999 年 47 巻 6 号 p. 828-837
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    従来成人病といわれてきた疾患も日常の生活習慣と強い関連をもつものが多い。これら疾患の二次予防は広く実施され, かなりの成果をあげてきているが, 一次予防に関する検討はままだまだ充分とは言えない。一般検診において特別の異常を指摘されなかったもの (著変なしと判定されたもの) から数年後に何らかの身体異常が約25%発症している。成人病一次予防の成果を向上させるためには, 一般検診において特別の異常を指摘されなかったもののなかより数年後に健康度が低下する可能性が高いHighrisk者を選択して, 生活習慣改善の教育・指導を強力に実施することが効果的であると考えられる。この選択指標 (Risk指標) を検討するため, 研究対象選定基準として年齢20~69歳, 収縮期血圧160mmHg未満, 拡張期血圧85mmHg未満, BMI18.1~25.9kg/m2, 血清コレステロール120~220mg/dl, 空腹時血糖120mg/dl以下, 随時血糖160mg/dl以下という条件を設定し, この条件を満足し, かつ経年観察することができた6,771例を研究対象としてRetrospectivecohort研究を実施した結果, 選択指標 (Risk指標) としては収縮期血圧130mmHg, 拡張期血圧85mmHg, BMI24.0kg/m2, 血清コレステロール200mg/dl, 空腹時血糖110mg/dl, 随時血糖180mg/dlが適当であるという結果を得た。
  • 渡辺 正男, 大浦 栄次, 越山 健二
    1999 年 47 巻 6 号 p. 838-845
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    We performed a statistical analysis to find characteristic elements or moments which may make old people feel life worth living in rural areas in Japan, using the results of a questionnaire survey we reported in 1996 wiht the title “Aging of the Rural Population and Effective Measures to Respond to the Trend.”
    In the analytical procedure, we used a multiple regression analysis with a logistic model. The dependent variable was the question “Is your present life worth your while to live?” As the independent variables, 168 questions were used covering various aspects of everyday life-farm work, activity in the community, environment, health, medication, aging, death, etc.
    The number of subjects responded to the survey totaled 1, 373 men and women at age 55 and over living in 7 prefectures in Japan. The purpose of the analysis was to obtain items of questions with statistically significant coefficients in the logistic regression equation for the dependent variable. A total of 28 items of questions of statistic significance were obtained and most of the answers to these questions had a positively directed nature in order. Some of the items are as follows:
    “Principles in life, ”“High hopes on agriculture, ”“Family with plural generations, ”“Satisfaction with domestic conditions, ”“Positive (healthy) ADL-markers, ”“Liking for harmony, ”“Participation in neighborhood activity, ”“Medication up to the terminal stage, ”“Willingness to leave one's body to medicine or donate for organ transplantation, ” etc.
    Further, we discussed the comparison of items of unique characteristics between prefectures, healthy and unhealthy groups, sexes, age groups, and farmers and non-farmers.
  • 1999 年 47 巻 6 号 p. 846-850
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 47 巻 6 号 p. 851-853
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 47 巻 6 号 p. 854-856
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 藤原 秀臣, 田中 千博, 後藤 昌計, 合屋 雅彦, 雨宮 浩, 家坂 義人
    1999 年 47 巻 6 号 p. 857-863
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    冠危険因子には食事などの生活習慣因子や環境因子などに起因する後天的可変因子と年齢や性, 遺伝的素因などの先天的固定因子がある。一般に急性心筋梗塞の発症にはこれら冠危険因子や社会環境因子が複雑に関与していることから, その臨床的背景, 臨床像は男女間で異なるとされている。そこで, 急性心筋梗塞を発症して当院に収容され, 緊急冠動脈造影を施行し得た連続500例 (男性390例, 女性110例) の患者背景, 冠動脈造影所見, 臨床像, 臨床経過等について男女間で比較検討した。心筋梗塞の発症は男性が60歳代にピークがあるのに比し, 女性では70歳代がピークであった。冠危険因子では, 喫煙は男性に多かったが高血圧, 高脂血症, 糖尿病ともに女性に多かった。冠動脈造影所見は病変枝数, 病変部位に差はなく, 緊急PTCA頻度にも差はなかった。臨床経過では, 心破裂が女性に多く, 特に高齢女性の予後は男性に比し不良であった。女性の心筋梗塞は閉経期以後に急増するが, これは脂質代謝と関連するエストロゲンが関与していると考えられている。高齢女性の予後が悪いのは, 高齢のために冠危険因子を複数有し, 臓器合併症が多いこと, 病院到着時間が長いことなどと関連していることが示唆された。高齢女性の急性心筋梗塞の診療にあたっては, これら臨床的背景に充分留意すべきであると考えられた。
  • 近藤 昭子, 石塚 和子, 倉持 元, 長谷川 伸
    1999 年 47 巻 6 号 p. 864-871
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    血液透析患者は便秘の合併頻度が高く, 健常人とは異なる腸内細菌叢を有し, 腸内腐敗産物由来の尿毒素の産生の亢進がみられる。ラクトバシラス属やビフィドバクテリウム属のような乳酸菌は, 腸内の腐敗菌の過剰増殖を抑え, 便秘の改善などの整腸作用が認められている。ラクツロースは, ビフィズス菌の増殖因子の一つでもあり, 経口投与されると排便作用を発揮させるほか, 腸管よりのアンモニア吸収を抑制し, 肝での尿素の再合成を低下させる。今回血液透析患者に対してビフィズス菌製剤, ラクツロースの単独および併用投与を行い, 血液生化学的変化, 直腸下部腸内細菌叢の変化, 便通, 便性状を調査した。血液生化学的変化は, はじめにビフィズス菌剤の単独投与を行い, その後ラクツロースの併用投与をしても特に変化は認めなかったが, はじめにラクツロース単独投与をしておき, その後ビフィズス菌剤を併用投与させると有意な中性脂肪値の低下, 血清リン値の増加が認められた。血中アンモニア値の変化および糖代謝への影響は認められなかった。直腸下部細菌叢の変化は, 両者とも単独, 併用投与にてストレプトコッカス属, エンテロコッカス属およびスタフィロコッカス属の増加が認められ, カンジダ属は検出されなくなった。便通に対する効果は, ビフィズス菌剤単独投与例と併用投与でほぼ同程度であり, 便性状の改善に関しては併用投与が各単独投与より優れていると考えられた。
  • 多田 敏子, 坂東 玲芳
    1999 年 47 巻 6 号 p. 872-878
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    隣接する町村の商業地域と山村地域に在住する65歳以上の高齢者を対象に, 健康及び生活の実態調査を, 自記式の多肢選択法による調査表を用いて留め置き法によって行った。その中から, 高齢女性にとって深刻な尿漏れの実態に注目し, 尿漏れがある高齢者の生活特性を明らかにすることを目的として分析した。
    商業地域及び山村共に, 男性に比べて女性のほうに,「尿漏れがある」と回答した者が明らかに多かった。尿漏れの頻度は, 両地域とも「1日1回程度」を回答した者が大半であった。また両地域ともに, 尿漏れがあることは, 高齢者の生活における満足感を低下させていると考えられる結果を得た。しかし女性の排尿に関する問題では, 山村の高齢者の方に問題があると回答した者が多く, ADLや身体機能の低下もみられ, 山村高齢女性への援助の重要性を確認した。
  • 宮原 伸二, 人見 裕江
    1999 年 47 巻 6 号 p. 879-893
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    農村における在宅死の実態や, 望ましい在宅死を可能にする要件を明らかにすることを目的に今回の調査を行った。
    調査対象として全国を縦断的にバランスをとり123町村を選定した・方法は郵送方式によるアンケートとあわせて一部訪問調査を実施 (回答率31.7%, 個人データー総数767人)。期間は1994年から1996年の3年間とした。
    3年間の在宅死亡率は平均29.0%であり, 6.8%から63.0%までの開きが見られた。在宅死亡率が高いところは, 在宅での看取りに熱心な医者がおり, 訪問看護ステーションが設置されているところが大半であった。
    在宅死亡年齢は80歳以上が67.9%を占めており, 死亡疾患では心臓病と脳血管疾患がそれぞれ20%以上と多く, がんは男14.0%, 女9.0%に見られた。発病から死亡までの在宅療養期間は, 24時間以内の突然死が19.3%と多く, 1年以上は25.7%, 3年以上は18.4%, 5年以上は7.3%と減少している。在宅療養が長期療養となることは多くはない。
    在宅医療福祉サービス (訪問看護, ホームヘルパーなど) を3つ以上利用している人は32.0%と低調であり, 在宅療養が家族介護の域から出ていないように思われた。
    医療処置は73.1%の人が受けていた。酸素吸入15.5%, 麻薬使用7.2%など痛みや苦痛を取り除く最小限度の医療は実施されていることが推察された。
    在宅療養・在宅死はプライマリ・ケアのいう近接性, 継続性, 包括性, 協調性, 責任性の5要件が基本であり, それらを実践することによって, 望ましい在宅療養が可能となろう。
  • 1999 年 47 巻 6 号 p. 894-902
    発行日: 1999/03/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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