日本農村医学会雑誌
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50 巻 , 5 号
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  • 早川 富博, 都筑 瑞夫, 池戸 昌秋, 長谷川 千尋, 坂田 稔之, 戸澤 英樹, 金澤 太茂, 安藤 寿代, 林 美往, 河合 恵美子, ...
    2002 年 50 巻 5 号 p. 683-689
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    平成8年7月から平成12年6月の間に足助訪問看護ステーションを利用された206例のうち, 死亡された107例を対象に, 在宅死の背景を病院死と比較検討した。在宅死は39例 (36%), 病院死は68例 (64%), 死亡時の平均年齢はそれぞれ87.1±9.5歳, 82.2±9.8歳であった。在宅死の比率は経年的に増加し, 平成12年は在宅死の比率が高かった。在宅死群と病院死群の問に基礎疾患, 男女差, 住所 (病院から利用者宅への距離) に関する偏りはなかった。在宅死群では日常生活自立度の低い傾向と, 主たる介護者以外の協力者が多い傾向がみられた。また在宅死群では疼痛や呼吸苦などの訴えのない人が有意に多かった。在宅死か病院死かの生前の意志決定についてみると, 在宅死群では明らかに本人によるものが多く69%を占めていた。以上から, 在宅死を規定する因子として, 本人による意志表示, 主な介護者以外の家族が在宅ターミナルケアに協力できること, および患者本人からの訴えが少ないこと, が重要であると考えられた。
  • 松本 克平
    2002 年 50 巻 5 号 p. 690-694
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    高齢者を65歳以上74歳以下 (I群) と, 75歳以上92歳以下 (II群) に分け, 術前呼吸機能 (%肺活量:%VC, 一秒率: FEV%, 一回換気量: Vs) 並びに機械的陽圧換気時の, 呼吸一回換気量 (Ve), 吸気時最大気道内圧 (PIP), コンプライアンス (compliance), 呼気終末二酸化炭素分圧 (PETCO 2) の変化を比較し, 高齢者における至適設定一回換気量 (Vm) の検討を行った。II群でFEV%の有意 (P<0.0001) 低下,%VC, Vsの有意な上昇がみられ, 加齢とVs, VsとVe,%Vcとcompliance, FEV 1.0%とPIPが有意に相関した。%VcとFEV1.0%より陽圧換気時のPIP, complianceの変化が予測可能であり, 換気設定の目安となりうると思われた。従来より行われているVm 10ml/kgと13ml/kgの比較では, I群でVe, PIP, complianceに有意の上昇, PETCO 2に有意の低下が見られたが, II群ではcomplianceの有意の上昇はなかった。これにより, I群では, Vmを13ml/kgとするのが換気条件として有利であるが, II群ではVmを10ml/kgとするのが有利であることが示唆された。高齢者の陽圧換気時はVeを多めに, PIPを低めに調節し, PETCO 2の低下しすぎない範囲で最大のcomplianceを得ることが, かなり狭い許容量で要求されると思われた。
  • 大林 浩幸, 土屋 雅子, 鈴木 利江, 野坂 博行, 山瀬 裕彦
    2002 年 50 巻 5 号 p. 695-699
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    【目的】吸入ステロイド剤Fluticasone propinate (以下FP) は, 従来のBeclomethasone dipropionate (以下BDP) と比較し, 気管支喘息治療に, より優れた臨床効果を示すが, 口咽頭カンジダ出現率がより高いと報告がある。今回, BDPよりFPに切換えた高齢患者の, 咽頭カンジダ検出率を検討した。
    【対象・方法】BDPで安定する65歳以上の高齢患者53名を対象に, 含漱の再指導後, 半量のFPに切換えた。8週目と6か月目に各々咽頭後壁拭い液で真菌培養し, 64歳以下 (24名) の群とカンジダ陽性率を比較した。同時に, 吸気流速値も検討した。
    【結果】65歳以上の8週目の陽性率は, 53名中11名 (20.8%) と, 64歳以下の24名中1名 (4.2%) に比べ, 有為に高い。イソジンガーグル含噺の徹底指導で, この11名中8名が陰転化したが, 6か月後に8週目に陰性であった別の7名が陽性となり, 6か月目の65歳以上の陽性率は, 53名中10名 (18.9%) であった。
    【結論】FP切換え後の, 高齢患者での咽頭カンジダ陽性率は, 予想以上に高く, 吸入後の含噺実施度・FP吸入時の最大吸気流速値が大きな要因となる可能性が指摘された。FP使用時には, これらを念頭に中長期的継続した指導管理が重要となる。
  • 高橋 恵子, 桐原 優子, 照井 一幸, 荻原 忠, 林 雅人, 佐々木 司郎
    2002 年 50 巻 5 号 p. 700-707
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    生活習慣病の一次予防の観点から, 基本健診を実施している秋田県南部3町村において生活習慣, 食習慣調査を行い, 男女別, 年齢別にその摂取状況の差, さらに健診時の血圧, 肥満度, 脂質の関連性については, 食品の摂取回数別に異常者頻度及び平均値で比較検討した。
    年齢別に食品の摂取回数をみると, 魚介類, 牛乳, 大豆類, 野菜類, 和菓子, 汁物は加齢と共に摂取回数が多く, 肉類は逆に少なかった。高血圧の異常者頻度を食品の摂取回数別に比較すると, 年齢, 性別によってバラツキがみられるが, 汁物, 漬物, 牛乳の摂取回数が少ない人に異常者が高率であった。同様に血清総コレステロールの高値異常者頻度をみると, 女性は肉類, 卵類, 油料理の週2回以下に異常者が高率であり, 両者共に意識的に制限しているためと推測された。従って, 事後指導を行う上で食習慣を調査する際には意識的に制限している食品について把握しておく必要があることを指摘したい。さらに, 肉類, 魚介類の摂取回数別に血清脂質の平均値を比較してみると, 1日1回以上摂取している70歳以上の男性はHDLコレステロール値が高く, 肉類に有意差がみられた。この事は元気で何でも良く食べれる高齢者は, 活動力があるためと推測された。今後, 高齢者の血清脂質異常者群の事後指導を行う上で重要なポイントになると思われる。
    また, 便通と野菜の摂取状況の関連性をみると, 排便回数が少ない人程野菜の摂取回数が少なく, 有意差がみられた。
  • 大森 芳, 高橋 俊明, 武田 智, 深堀 耕平, 吉田 正行, 伏見 悦子, 関口 展代, 渡辺 一, 林 雅人
    2002 年 50 巻 5 号 p. 708-714
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    症例は73歳男性。56歳時, 心電図にて左室高電位, 巨大陰性T (GNT) を認めたため心臓カテーテル検査を行い, スペード型左室変形から心尖部肥大型心筋症 (APH) と診断されたが, 6か月で治療を中断していた。2000年3月31日, 非持続性心室頻拍にて当科に入院した。心電図では17年前よりもR波が減高し, GNTが消失, 胸部誘導でST上昇, QRS幅が延長していた。左室造影で心室中部の閉塞 (収縮期圧較差56mmHg) と心尖部心室瘤を認めた。冠動脈に器質狭窄なし。心エコーで拡張早期に心尖部から左室流出路方向に向かう奇異性血流を認めた。βプロッカー, アミオダロンで心室頻拍は消失したが, 1か月後心不全のため再入院した。心尖部心室瘤, 心不全などを生じるAPHの特徴として, 心電図でのR波・陰性Tの減高, QRS幅増大, ST上昇, 心エコードップラーでの左室拡張早期奇異性血流 (diastolic paradoxic flow) などに留意すべきである。
  • 服部 光治, 田村 美保, 加藤 暁, 余 心漢, 湊 志仁, 椎貝 達夫
    2002 年 50 巻 5 号 p. 715-720
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    消化管に好酸球の浸潤を認める好酸球性胃腸炎は, 消化管壁への好酸球の主たる浸潤部位により病態が異なると考えられる。今回, われわれは好酸球性胃腸炎の4例を経験したが, 症例1と症例2は著明な腹水が主症状であり, 病変の主体は消化管の漿膜側と考えられた。症例3は腹痛と嘔吐が主症状であり, 腹部超音波検査およびCT検査で十二指腸壁の肥厚を認めることより病変の主体は筋肉層と考えられた。症例4は腹痛が主症状であり胃に好酸球の浸潤を伴う著明な発赤とびらんが認められたが, 腹部CT検査では明らかな腸管の壁肥厚はみられず, 主病変は粘膜層と考えられた.
    本疾患の病因は不明であるがアレルギー機序の関与が推測され, 4症例中3例に気管支喘息またはアレルギー性鼻炎の合併がみられ, ステロイドを使用した3例では速やかな症状の消失をみた。
  • 2002 年 50 巻 5 号 p. 721-730
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 2002 年 50 巻 5 号 p. 731-742
    発行日: 2002/01/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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