同心針電極における運動単位活動電位(MUAP)の振幅,持続時間と運動単位の動員閾値との関係を検討した.対象は健常成人男子5名(平均年齢28.5歳)の第一背側骨間筋(FDI),上腕二頭筋(BB),大腿直筋(RF),前脛骨筋(TA)とした.方法は今回新たに作製した同心針電極付き多極針を用いて,各被検筋の最大随意筋力(MVC)の0%から50%MVCへと5秒間で達する等尺性筋収縮より得られるMUAPを測定し,筋電信号分解法を用いて解析を行った.その結果,各筋とも運動単位の動員閾値とMUAPの振幅,持続時間は有意な相関を示し,振幅はBB,ついでRFで有意に小さく,持続時間はFDIで有意に短かった.
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