リハビリテーション医学
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40 巻 , 5 号
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  • 森 信芳, 後藤 葉子, 黒澤 一, 松本 香好美, 吉田 一徳, 南 尚義, 金澤 雅之, 上月 正博
    2003 年 40 巻 5 号 p. 293-301
    発行日: 2003/05/18
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    脳死肺移植前後のリハビリテーション(リハ)4例を経験した.経過に伴う運動耐容能,精神心理機能,QOL,ADLの変化を分析し,今後の注意点の提示を含め考察した.いずれの症例も初診時は廃用のために四肢筋力の低下があったが,移植前のリハが運動機能やADL拡大・維持に効果があった.しかし,リハを継続しても待機期間が長引くにつれて,運動耐容能が低下しADLは縮小した.移植後は呼吸機能,運動耐容能に大きな改善がみられ,健康関連QOL,ADLにも改善傾向がみられたが,精神心理機能はいずれとも相関が見られなかった.術後合併症・金銭面・家族関係などでのストレスも多く,今後は心理状態をも十分考慮した慎重なリハ的対応と待機期間の短縮のための対策が求められる.
  • 鈴木 英二, 間嶋 満, 牧田 茂, 藤井 泰, 今井 太郎
    2003 年 40 巻 5 号 p. 302-307
    発行日: 2003/05/18
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    過去3年間の回復期前期での脳梗塞患者のmotor FIMの1週ごとの経過を報告した.対象は1999~2001年に本院リハビリテーション科へ入院した脳梗塞患者183名であった.入院時のmotor FIMは,1999年は60点台,2000年では50点台,2001年では40点台であった.入院時のmotor FIMが52点以下を低FIM群,53点以上を高FIM群とし,そのgainを週ごとみると,gainは入院初期に高く,また低FIM群のほうが高かった.年ごとの患者の重症度分布は,1999年と2000年では高FIM群が多く,2001年ではその割合は減っていた.このため,2001年の転科初期のmotor FIM gainは高くなっていた.
  • 森野 浩太郎, 米田 行宏, 芝崎 謙作, 喜多 也寸志, 田渕 正康
    2003 年 40 巻 5 号 p. 308-313
    発行日: 2003/05/18
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    目的:脊髄梗塞の機能予後を検討した.対象:前脊髄動脈症候群により対麻痺を生じた下位脊髄梗塞の2例(66歳女性,63歳女性).方法:MRIと電気生理検査を経時的に施行した.神経症状はASIA (American Spinal Injury Association)の下肢Motor score(50点満点),Barthel Index (BI)により1年後まで評価した.結果:MRIでは,急性期には円錐部と円錐上部の灰白質と白質に拡がる病巣を認めた.亜急性期には,症例1では梗塞巣は脊髄前角に限局したが,症例2では灰白質全域かち後索にも及んでおり病巣部も造影された.2例ともに腰髄神経前根と馬尾の造影効果を認めた.生理検査では,発症日は後脛骨神経刺激のF波が消失していたが,症例1では3週目,症例2では8週目に再出現を認めた.体性感覚誘発電位では,症例1では8病日には誘発されたが,症例2では56病日でも誘発されなかった.ASIAのmotor scoreは,症例1では発症時2点から1年後33点,10m程度の自立歩行が可能になった.症例2では発症時23点から1年後28点,車椅子と介助歩行の併用に改善した.BIは,症例1は15点から1年後85点,症例2は25点から1年後65点に改善した.考察:亜急性期のMRI所見,電気生理でのF波の誘発再現の時期,体性感覚誘発電位が機能予後に関連している可能性が示唆された.
  • 三村 將, 坂村 雄
    2003 年 40 巻 5 号 p. 314-322
    発行日: 2003/05/18
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
    Baddeley and Hitch proposed a fundamental framework for working memory in 1974, emphasizing its transiently activated memory aspect for performing various cognitive tasks. This concept of working memory is quite useful in understanding human cognitive processes and has been widely used in the fields of cognitive and developmental psychology and neuropsychology. The idea of working memory has also been introduced to consider cognitive rehabilitation for patients with brain damage. In the present review, we first described a current theoretical framework of working memory and then reported on recent studies on the conceptualization of working memory. We subsequently reviewed neural substrates of working memory subsystems, i. e., the phonological loop, the visuospatial sketch pad and the central executive. We further referred to the contribution of working memory in understanding various language-related symptoms in patients with aphasia, one of the major targets in the field of cognitive rehabilitation. Working memory plays a crucial role in the everyday life of brain damaged patients. Future research is warranted to focus on the improvement of deficient working memory in order to ameliorate clinical problems of brain damaged patients.
  • 2003 年 40 巻 5 号 p. 323-330
    発行日: 2003/05/18
    公開日: 2009/10/28
    ジャーナル フリー
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