The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
Print ISSN : 1881-3526
ISSN-L : 1881-3526
47 巻, 11 号
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第47回日本リハビリテーション医学会学術集会
会長講演
第47回日本リハビリテーション医学会学術集会
特別企画
第47回日本リハビリテーション医学会学術集会
専門医会企画
原著
  • 武澤 信夫, 中川 正法
    2010 年 47 巻 11 号 p. 791-800
    発行日: 2010/11/18
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    【目的】Unified Parkinson's desease rating scale (UPDRS)と三次元動作解析を用いてパーキンソン病のリハ戦略における身体運動機能の重要性を明らかにする.【対象と方法】対象は17 名で,体幹・下肢の関節可動域訓練,筋力増強訓練,ストレッチ訓練等のリハを約4 週間実施し,リハ前後で比較検討した.【結果】UPDRSを用いた評価では総合点でリハ前37.9±13.2 点からリハ後27.3±11.2 点に有意に減少し,ADL項目では12.4±6.9 点から9.5±6.3 点に,運動項目でも22.5±7.5 点から15.3±6.5 点に改善を認めた.UPDRSの運動項目を用いた評価ではパーキンソン症候では,筋強剛,無動で改善し,身体機能では体幹,上肢,下肢で改善した.三次元動作解析(N=9)では,歩幅,歩行速度で改善傾向があり,股関節角度変化と骨盤回旋角度変化で増大を認めた.【まとめ】身体運動機能のリハが,パーキンソン症候の改善と下肢・骨盤の関節角度の増大により歩幅と歩行速度の改善をさせた可能性を示唆した.
短報
  • 和田 陽介, 片桐 伯真, 佐藤 友里, 橋本 育子, 中村 智之, 藤島 一郎
    2010 年 47 巻 11 号 p. 801-805
    発行日: 2010/11/18
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    嚥下造影検査後に生じる消化器合併症および消化管内のバリウム残留について検討した.2008 年10 月から2009 年3 月,9 月から10 月に当院にて嚥下造影を施行した入院患者121 名のうち,4 日後に腹部単純X線を撮影しえた33 例を対象とした.消化器症状は33 例中6 例(18.2 %)に認めた.内訳は下痢3 例,嘔吐2 例,腹部膨満感1 例であった.そのうち,嚥下造影との関連が疑われるものは2 例であり,嚥下造影後の消化器合併症は6.1 %と推定された.2 例のうち1 例は全身状態不良例であり嘔吐後に肺炎を併発した.合併症発現と有意に関連する因子は認めなかった.腹部単純X線でのバリウムの残留は25 例(75.8 %)に認めた.残留群では非残留群よりバリウム摂取量が有意に多かった.残留と消化器合併症発現との関連は認められなかった.嚥下造影は全身状態不良例での施行には注意を要するが,その他の症例では安全に施行可能である.
地方会
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