The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
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ISSN-L : 1881-3526
52 巻, 11 号
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Editorial
第51回日本リハビリテーション医学会学術集会 パネルディスカッション
原著
  • 藤田 良, 美延 幸保, 松山 元昭, 鈴木 恒彦, 大川 敦子, 梶浦 一郎
    2015 年 52 巻 11 号 p. 704-712
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/12/08
    ジャーナル フリー
    目的:近年,障害児入所施設(旧肢体不自由児施設)にリハビリテーション目的で入園してくる患者は,重症化してきている.そのため,従来の評価法では,リハビリテーションの効果を判定することが困難となってきている.我々は,Canadian Occupational Performance Measure(COPM)を用いて,入院前後の変化を調べ,入園リハビリテーションの効果判定の指標としての有用性を検討した.方法:当院に1 カ月以上入院し,リハビリテーションを行った81 例に対しCOPMを実施した.結果:COPM遂行スコアは入院時3.4から退院時5.7,満足スコアは入院時3.22から退院時5.88とともに有意に改善した.GMFCSレベルは,各スコアに影響を与えなかった.結論:COPM従来の評価法では判定しきれない子供独自の問題点を評価できるため,比較的短期の入院リハビリテーションにおける効果判定に有用である可能性が示唆された.
  • 中村 智之, 馬場 尊
    2015 年 52 巻 11 号 p. 713-719
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/12/08
    ジャーナル フリー
    目的:2014 年度診療報酬改定により経口摂取回復率が新たに定義され,35 %以上であることが各種加算・減算要件で求められる.当院の経口摂取回復率を算出し問題点を検討した.方法:2012 年4 月~2014 年3 月当院入院中,摂食嚥下障害に鼻腔栄養や胃瘻を導入した286 例に関し,病態毎に年齢,性別,経管栄養からの離脱率,経口摂取回復率,離脱までの日数を後方視的に調べた.結果:離脱率は,直接障害を来さない病態やリハが効果的な病態(脳卒中,頭部外傷,口腔・咽喉頭癌)で概ね5 割を超えたが,障害が進行・顕在化する病態(神経変性疾患,脳卒中・頭部外傷慢性期後遺症,呼吸器疾患)は35 %未満であった.経口摂取回復率は,離脱率の分母分子から「1 カ月以内に経口摂取に回復した」87 例などが除外されほぼ全て35 %未満となった.結論:現在の経口摂取回復率の基準は実状と乖離しており,病態毎の目標設定や早期リハの評価に関し再検討すべきである.
地方会
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