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白浜 かおり, 山下 卓人, 上野 峻輔, 松井 恵利香, 吉井 直子, 紙森 隆雄
2025 年14 巻4 号 p.
165-169
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
症例は中国出身の53歳女性.末梢血好酸球増多と右胸水,咳嗽を認め,当院へ紹介された.詳細な問診により,インターネットで購入したモクズガニを中国料理の酔蟹(スイシェ)として喫食したことが判明した.喀痰の鏡検で虫卵を検出し,血清・胸水中のウエステルマン肺吸虫抗体が陽性であった.診断後プラジカンテル(praziquantel)を投与し,症状および画像所見の改善を認めた.食習慣の違いによる感染症についても留意し,十分な食歴や生活歴の問診を行うことが重要である.
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田中 佑磨, 橋本 成修, 田口 善夫, 久保 武, 桂川 広幸, 羽白 高
2025 年14 巻4 号 p.
170-173
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
間質性肺炎に対して免疫抑制治療中に粟粒影を呈した播種性クリプトコッカス症の1例を経験した.症例は83歳女性.間質性肺炎に対してプレドニゾロン(prednisolone)とアザチオプリン(azathioprine)で加療中であった.尿からのCryptococcus 属検出を機に播種性クリプトコッカス症を疑い,血液培養からも検出され診断した.抗真菌薬で治療したが1ヶ月半の経過で死亡した.病理解剖で播種性クリプトコッカス症に矛盾しない所見を得た.細胞性免疫が低下した患者では,稀ではあるが,播種性クリプトコッカス症も胸部CTで粟粒影を呈することを念頭に精査する必要がある.
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清水 裕平, 加藤 聡一郎, 生田 昌子, 米田 翠, 田幡 江利子, 大谷 安司
2025 年14 巻4 号 p.
174-179
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
抗PM-Scl抗体陽性の間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)は,多様な臨床像を示す.我々は異なった臨床経過や画像所見を呈した3例を報告する.1例目は筋症状を伴う緩徐進行性のILD,2例目は筋症状を伴わない急速進行性のILD,3例目は筋症状および皮膚症状を併発する亜急性のILDであった.臨床像や画像所見の不均一性を考慮すると,膠原病の特徴を有するものの診断が不明瞭なILD患者において抗PM-Scl抗体を測定することは臨床的意義がある.
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高野 慧一郎, 浅井 悠一郎, 澤井 健之, 宮坂 友紀, 千葉 弘文
2025 年14 巻4 号 p.
180-184
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
症例は73歳の女性.20XX-3年頃より前医で口腔内扁平苔癬と診断され,投薬加療を受けていた.症状が改善せず,また息苦しさも伴ってきたことから,当院を受診し,SARS-CoV-2 PCR検査陽性,胸部CTで両肺のすりガラス陰影,前縦隔腫瘍を認め,血液検査で低γグロブリン血症を認めた.新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)はγグロブリン補充療法と対症療法で軽快した.その後,胸腔鏡下胸腺胸腺腫摘出術を行い,Type ABの胸腺腫となり,低γグロブリン血症併発のため,Good症候群と診断された.
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中坪 正樹, 吉野 流世, 伊藤 茜, 氏家 菜々美, 安田 俊輔, 北田 正博
2025 年14 巻4 号 p.
185-189
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
68歳の日本人男性が偶発的に右肺中葉S4に40mm,左肺上葉S1+2に19mmの充実性腫瘤を指摘され,右肺腫瘍に対して外科的生検を施行しIgG4関連呼吸器疾患の診断に至った.術後早期から自己免疫性溶血性貧血の発症,貧血の進行を認め,プレドニゾロン(prednisolone)50mg/dayの投与を開始したところ,貧血の改善とともに両肺腫瘤の縮小を認めた.
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中西 雄, 岩田 健吾, 奥﨑 体, 髙田 悠太朗, 正木 龍太郎, 原田 和歌子
2025 年14 巻4 号 p.
190-194
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
心膜周囲脂肪壊死(epipericardial fat necrosis:EFN)は,急性胸膜痛を呈する稀な疾患である.我々は2週間の経過で増悪する咳嗽と急性胸膜痛を主訴に来院し,縦隔腫瘤影,胸水貯留,炎症反応高値を認め非ステロイド性抗炎症薬の投与により軽快した症例を報告する.EFNは稀な疾患と報告されているが,近年, CTの普及により症例報告が増えている.本症例は胸水貯留,炎症反応高値,咳嗽を認めた非典型例であるが,EFNは胸膜痛の鑑別疾患として重要であるため報告する.
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浅野 俊明, 岩間 真由子, 田中 太郎, 西尾 朋子, 今村 妙子, 島 浩一郎
2025 年14 巻4 号 p.
195-199
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
症例は65歳男性.健診で右上肺野腫瘤影を認めて紹介.CTでは右上葉に72mmの腫瘤を認めた.CTガイド下生検を行い悪性腫瘍が判明した.複数の病理医によって検討されたが確定診断は困難であった.診断を確定するために全身麻酔下で胸腔鏡下肺生検を施行して,最終的に限局性肉腫様胸膜中皮腫と診断.ニボルマブ・イピリムマブ(nivolumab/ipilimumab)併用療法を開始した.アスベスト曝露歴がある場合には腫瘤性病変であっても,限局性胸膜中皮腫を念頭に置く必要がある.
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荻須 智之, 山口 晃子, 加藤 駿介, 春日井 邦夫, 久保 昭仁, 伊藤 理
2025 年14 巻4 号 p.
200-204
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
症例は進行胃癌と診断された72歳男性.S-1[テガフール・ギメラシル・オテラシル(tegafur/gimeracil/ oteracil)]+オキサリプラチン(oxaliplatin)+ニボルマブ(nivolumab)併用療法を4コース施行後に呼吸困難が出現した.胸部CTで両肺下葉に浸潤影を認め,入院となった.免疫関連有害事象としてのニボルマブによる肺障害と診断し,ステロイドパルス療法を施行し,改善した.ステロイドの減量により肺障害が再燃するため,インフリキシマブ(infliximab)を計2回投与したところ奏効した.ステロイドでコントロール不良の免疫チェックポイント阻害薬による薬剤性肺障害に対し,インフリキシマブの追加は有効な治療法となりうる.
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嶋田 有里, 稲田 祐也, 坂井 俊介, 吉村 聡一郎, 松浦 弘幸, 伊東 友好
2025 年14 巻4 号 p.
205-210
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
症例は49歳女性.入院66ヶ月前にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した.その後サルコイドーシスと診断,入院18ヶ月前に悪性リンパ腫が再発した.入院1ヶ月前のFDG-PETで両肺野にびまん性粒状影,肺門・縦隔リンパ節腫大を認め,骨髄生検,気管支鏡,肝生検を施行した.各々の組織のP. acnesモノクローナル抗体による免疫染色で類上皮細胞肉芽腫内に陽性顆粒を認めサルコイドーシスと診断した.悪性リンパ腫の再発後にサルコイドーシスの増悪を認めた1例を経験したので報告する.
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宮本 瑛史, 土谷 美知, 田宮 暢代, 北村 将司, 安井 寛, 長坂 行雄
2025 年14 巻4 号 p.
211-215
発行日: 2025/07/10
公開日: 2025/07/10
ジャーナル
フリー
症例は62歳女性.咳嗽の精査で施行された胸部CTで肺多発粒状影を認め,当科を紹介受診した.血液検査ではインターフェロンγ遊離試験(interferon-γ release assay:IGRA)が陽性であったが,喀痰抗酸菌検査は陰性であった.経過フォローでも陰影の性状は著変がなかったため,外科的肺生検を施行した.生検検体で肺結核を示唆する所見は認められず,病理学的にminute pulmonary meningothelial-like nodules (MPMNs)の診断を得た.
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