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Anaerobic Threshold を基準にして
須田 吉廣, 竹内 直文, 吉田 敬義
1984 年 22 巻 8 号 p.
629-635
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
ジャーナル
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鋳物工じん肺症患者20名に漸増運動負荷を行い, 運動中の動脈血乳酸濃度の急な上昇より Anaerobic Threshold (AT) を決定し, これを基準とした患者の運動能力の評価が妥当であるか否かを最大酸素摂取量 (V
O2・max)と対比し, また肺ガス交換機能面から検討した. 1. ATとV
O2・maxはそれぞれ0.771±0.279L/minと1.600±0.417L/minと低値で本症の運動能力の低下が示唆された. 2. 個々の患者のATとV
O2・maxとの間にはV
O2・max=1.3948V
O2・AT+0.5252(L/min)と高い相関がみられ(r=0.9336, p<0.01), V
O2・maxを測定できなくともATより運動能力を判定できる. 3. AT時の肺ガス交換障害の程度が最大負荷時のそれを反映した. 4. 本症の運動能力の低下はMVV, %MVVおよび%DL
COの減少, または胸部X線所見の重症度とある程度の関連がみられた. 以上により, ATはじん肺症患者の運動能力の評価に有用な指標となり得る.
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一和多 俊男, 黒須 洋, 中部 伸悟, 飯村 二三男, 金沢 和則, 小林 茂三郎, 木許 一良, 竹内 重雄, 飯土用 誠也, 内山 照 ...
1984 年 22 巻 8 号 p.
636-643
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
ジャーナル
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種々の呼吸器疾患の発生原因の1つとして肺結合織の代謝異常があげられる. Elastase は結合織代謝における酵素であり, また, その活性はプロテアーゼインヒビターにより制御されている. 今回, 各呼吸器疾患および内科的治療中の肺癌患者における Elastase-I (ELA-I), Elastase-Inhibition (ELA-Inh), α
1-Antitrypsin (α
1-AT), およびα
2-Macroglobulin(α
2-MG)などを測定し, その意義について検討した. 1) 非線維化性肺疾患ではELA-IとELA-Inhは相関関係を示した. しかし, 線維化性肺疾患ではELA-IとELA-Inhの相関性が低く, 特発性間質性肺炎, 肺結核症ではELA-Inhに比してELA-Iが高く, 二次性肺線維症では逆にELA-Inhに比してELA-Iが低い傾向を示した. 2) ELA-Inhとα
2-MGは, ELA-Inhとα
1-ATより高い相関性を示し, またα
1-AT量は各呼吸器疾患において変動が大きかった. 3) 内科的治療中の肺癌患者において, 放射線およびBLMによる急性間質性肺炎はα
1-ATが増加傾向を示したとき発生する傾向を認めた. Elastase とそのインヒビターの測定は, 各呼吸器疾患の発生機序を研究する上で有意義なものと考えられた.
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岳中 耐夫, 志摩 清, 樋口 定信
1984 年 22 巻 8 号 p.
644-649
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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サルコイドーシス患者21例の気管支胞肺洗浄液(以下BALF)中の液性成分, 細胞成分を観察しその活動性の評価, 胸部X-Pとの相関, 特に各種因子よりとらえたDisease activity score との関係などについて検討した. その結果, 活動期患者ではBALF中のリンパ球, 総蛋白量, IgG, IgM, ACE, β
2-ミクログロブリンの増加を認めた. また胸部X-Pにて異常影が改善した患者ではリンパ球, IgG, IgA, IgM, ACE, β
2-ミクログロブリンは有意に低下していた. 一方胸部X-P不変例では変化を認めなかった. 補体, フィブリノーゲン, 免疫複合体についての検討では微量例が多く一定の傾向は認めなかった. BALFを検討することによりサルコイドーシス患者の Disease activity 評価および他疾患との鑑別診断に役立つものと考えられる.
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増田 純一
1984 年 22 巻 8 号 p.
650-658
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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笑気-体プレチスモグラフ法によりえられた肺毛細管血流波形 (Qc波) の拍動性を解析して肺微細循環動態を追究することができる. セロトニンによる肺動脈圧上昇を伴った肺循環障害の病態を解明するために, 雑種成犬にセロトニン投与後, POB, SNP, GTNをそれぞれ追加投与した. セロトニン投与により肺動脈圧は上昇, Qs/Qtは増加し, Qc波の拍動性は減少した. POBの追加投与はいずれもセロトニンに拮抗的に作用したことから, セロトニンによる肺循環障害の成因のひとつは肺血管のα受容体を介すると考えられた. SNP, およびGTNの追加投与は肺動脈圧を低下させたが, Qs/Qtの改善はみられなかった. また, Qc波の拍動性はSNPで増加したのに対しGTNでは変化がみられず, 両者の肺血管に対する作用機序の異なることが示唆された.
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正岡 昭, 水野 武郎, 小林 俊三, 市村 秀樹, 柴田 和男, 山川 洋右, 丹羽 宏, 全並 秀司, 佐野 正明, 西田 勉, 佐竹 ...
1984 年 22 巻 8 号 p.
659-665
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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肺切除を行った肺疾患症例19例を対象とし, ceftizoxime (CZX) 投与後の血中濃度と肺組織内濃度を測定し, 組織内濃度と種々の生体側因子との間の関連性について検討した. CZX 2gショット投与ののち, 1時間後7例, 2時間後6例, 3時間後6例に検体を採取した. 最大組織内濃度は投与後1時間にみられ, 時間の経過とともに漸減した. 肺組織内濃度に関係する因子としては, 年齢, %VC, %FEV
1.0/FVC, FEV
1.0/pred.VCが指摘された. 年齢は正の相関を, 換気の3つのパラメーターは負の相関を示した. BUN, P
O2は肺組織内濃度と相関しなかった.
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急性膵炎がみられた22剖検例における肺の形態学的変化特にトリプシン静注を受けたウサギ肺病変との比較
夏目 妙, 河口 幸博, 井口 千春, 坂田 一美, 渥美 清, 永原 貞郎
1984 年 22 巻 8 号 p.
666-675
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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急性膵炎または膵脂肪壊死が認められた22剖検例について, 血清アミラーゼ値が151Somogyi単位以上群 (12例) と, 以下の群 (10例) にわけて, 膵と肺を検索した. 肺胞内浮腫, 小動脈から細静脈に白血球集積を, また小動脈から細静脈にかけて, フィブリン血栓および血小板血栓を認め, 血管周囲結合織には浮腫とリンパ管拡張がみられた. また血清アミラーゼ値上昇群には肺胞内硝子膜形成もみられた. 一方ウサギに4.5mg/kgのトリプシン静注後の肺には, 剖検例と同様に, 肺血管内白血球集積, 血栓形成, 血管周囲結合織における浮腫がみられたが, 静注24時間後には血小板凝集を認めた. 従ってヒトの急性膵炎に合併する肺病変は, ショック肺症候群の所見に一致する. その発生病理の主役は, トリプシンが血液中にはい, 血液凝固系および補体系両者を活性化と思われる. 急性膵炎の肺合併症は避け難いもので, 治療上肺血栓症と白血球集積の予防に関心を向けることを再確認した.
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大串 文隆, 安岡 劭, 河野 知弘, 新居 康生, 林 秀樹, 土居 裕幸, 島田 久夫, 螺良 英郎
1984 年 22 巻 8 号 p.
676-683
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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ヒト肺胞マクロファージ (AM) を用いてAMのアラキドン酸代謝について, in vitro で検討した.
14C-アラキドン酸のAM脂質へのとり込みパターンは, 喫煙により変動していなかった. 次に zymosan で刺激したAMによるアラキドン酸代謝物の放出能について検討した. まずAMのTXA
2放出能を, 1) TXB
2量を radioimmunoassay 法で直接測定する方法と, 2)
14C-アラキドン酸で標識したAMから放出されるTXB
2分画の放射能をAMにとり込まれた全放射能の%で判定する方法の2法で測定したところ, 両者の結果の間に有意の正の相関がみられた. そこで, 2) の方法でAMのアラキドン酸代謝物放出能を測定した. その結果, ヒトAMの細胞当りの cyclooxygenase product (PGE
2 やTXA
2)や, lipoxygenase product の放出能は喫煙により低下していた. しかし喫煙によりAM数が増加しており, 気管支肺胞洗浄液中の総AM当りのアラキドン酸代謝物の放出量は喫煙でむしろ増加していた.
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田村 伸介, 宮本 高明, 岩橋 徳明, 藤井 純司, 上木 昇, 瀬野 武, 山本 徹也, 安室 芳樹, 鍋島 健治, 波田 寿一, 東野 ...
1984 年 22 巻 8 号 p.
684-689
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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原発性肺癌患者35名と正常コントロール群24名において, 代表的な尿中修飾ヌクレオシドであやプソイドウリジンを, 高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した. 肺癌患者35名における平均尿中プソイドウリジン濃度は37.3±15.7nmol/μmolクレアチニンと, 正常コントロール群24例の23.4±5.1nmol/μmolクレアチニンに比し, 統計学的に有意に高値を示した(p<0.001). 各組織型別には有意差は認められなかった. cut off 値を30nmol/μmolクレアチニンとした場合の sensitivity は65.7%, specificity は83.3%, 25nmol/μmolクレアチンとした場合は sensitivity 88.6%, specificity は66.7%であった. 血中CEA, フェリチン, β
2-マイクログロブリンと有意の相関は示さなかった. 血中CEA値を組み合わせると cut off 値25では sensitivity は97.1%に上昇した. これらの結果から尿中プソイドウリジン濃度は, 原発性肺癌における有用なマーカーであることが示唆された.
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矢野 敬文, 市川 洋一郎, 田中 二三郎, 加地 正郎, 西村 剛, 入江 康司
1984 年 22 巻 8 号 p.
690-695
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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両側の胸膜, 肺実質に進展し生前診断に苦慮した両側悪性胸膜中皮腫の1剖検例を報告した. 症例は39歳の女性. 胸痛, 労作時呼吸困難を主訴として入院した. 胸部X線で両側肺野にびまん性粒状影, 両側胸水貯留を認めた. 胸水は両側とも滲出性, 細胞診で中皮細胞類似の, あるいは細胞質に多房性の空胞を有した異型細胞を認めた. 頻回の胸膜生検では悪性所見は認めなかった. 結核性胸膜炎を疑って抗結核剤の投与を行うも改善なく肺性脳症を来し昏腫のまま第59病日に死亡した. 剖検で左胸膜に原発し右胸膜, 心嚢, 左横隔膜, 両側肺実質へ直接浸潤し, さらに両側肺実質に関してはリンパ行性転移をも認めた両側びまん性悪性胸膜中皮腫と診断した. 生前診断の可能性について胸部X線像, 胸水細胞診の面から考察を加えた.
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吉村 邦彦, 中田 紘一郎, 谷本 普一, 松下 央, 原田 昭太郎
1984 年 22 巻 8 号 p.
696-702
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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胸部X線写真上, 両側肺門部リンパ節腫脹(BHL)を認めてから, わずか1カ月の経過で両肺野にびまん性小粒状陰影が出現したサルコイドーシスの1症例を報告する. 症例は51歳, 男性. 1982年7月上旬より乾性咳嗽, 労作時息切れ, ついで発熱が出現, 同月下旬の胸部X線写真で両肺野にびまん性小粒状影を認め入院. TBLBにより非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め, サルコイドーシスと診断した. 同年6月下旬の検診胸部X線写真でBHLを認めるが, 前年以前には異常なく, BHL確認からわずか1カ月の経過でびまん性の肺野病変が出現した本症の急性増悪例と考えられた. 本症例は胸膜病変および皮膚の瘢痕浸潤も合併していたが, prednisolone 投与により臨床症状, 検査所見および胸部X線所見など著明に改善した.
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横山 彰仁, 鈴木 英彦, 泉 三郎, 矢野 三郎
1984 年 22 巻 8 号 p.
703-707
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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著明な肺病変を伴った稀なホジキン病の1例を報告した. ホジキン病の確定診断は左鎖骨上窩リンパ節の生検によりなされた. 肺病変は両側の著明な浸潤影を呈し, ホジキン病に対する化学療法以外には反応せず, このことからホジキン病の lung involvement と考えられた. 免疫学的検査では, 血清免疫グロブリン濃度が低下しており, ツベルクリン反応も陰性であった. 末梢血リンパ球のPHA, PWM に対する反応も正常対照に比べて低下していた. モノクローナル抗体を用いたリンパ球の分画では, T細胞が増加しており, その中でも helper T細胞が末梢血, リンパ節とも大多数を占めていた. 治療により寛解期には, PHA, PWMに対する末梢血リンパ球の反応は正常化し, 血清IgG濃度も正常化した. 以上より, ホジキン病に伴なう免疫異常は可逆的であり, 化学療法により, 免疫異常が改善されることが示唆された.
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千治松 洋一, 山口 隆, 鈴木 光子, 池本 秀雄, 本間 日臣, 斉木 茂樹
1984 年 22 巻 8 号 p.
708-712
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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Hermansky-Pudlak 症候群とは oculocutaneous albinism, 血小板機能異常, 骨髄およびその他の臓器におけるセロイド様物質沈着を主徴とする症候群である. 33歳, 男性が労作時呼吸困難および胸部X線写真異常陰影精査の目的で入院し, albinism, 血小板機能異常を認め, 経気管支肺および気管支粘膜生検を行ない, 光顕的には胞隔炎と診断を得, 気管支粘膜生検組織の電顕的検索でセロイド様物質沈着を確認した. 胸部X線写真で小輪状陰影を伴なった線状網状陰影を, 呼吸機能検査で拘束性換気障害および肺拡散能低下を認めたことより, Hermansky-Pudlak 症候群に合併した間質性肺炎と診断した. セロイド様物質沈着とマクロファージとの関係より間質性肺炎の生じる可能性, 本症例で認めた末梢血好中球およびリンパ球SOD低値より間質性肺炎の生じる可能性について検討した. 本邦での報告例7例について考察した.
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和頴 房代, 木下 美登里, 渡辺 晴雄, 北村 諭
1984 年 22 巻 8 号 p.
713-718
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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無症状の52歳の男性が, 検診時に胸部写真で異常を指摘され, 精査のために来院した. 胸部写真上, 左肺下野内側後方に, 辺縁平滑で内容の均一な半円形腫瘤影を認めた. CTにてそれが左腎であり, IVPにて左腎は完全重複腎盂尿管であることが判明した. 高位異所性腎である胸部腎は, かなり稀なもので, 剖検例での頻度は0.005~0.007%と報告されている. 本邦ではこれまでに46例報告されており, 自験例を含めて47例の文献的検索を行なった. 本症では無症状のことが多いが, これまで後縦隔腫瘍として開胸された例もある. 診断には, 従来のIVP, PRP, angiogram の他に, 最近CTが利用されてきた. 本症の性質上, 患者の負担が少いCTの有用性は高いと思われる. 本症に奇形を合併する例は多く, 横隔膜ヘルニア・弛緩症, 肺形成不全・分画症などがあるが, 重複腎盂尿管の合併は, 本邦では1例目である.
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石川 清司, 源河 圭一郎, 国吉 真行, 前里 和夫, 城間 寛
1984 年 22 巻 8 号 p.
719-723
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
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66歳, 男性. 労作時の息切れを主訴として来院し, 胸部X線写真上 giant bulla の存在を指摘された. 初診より1年2カ月後の胸部X線写真で, 右中肺野に異常陰影が出現した. 手術によって右肺S
6に発生した giant bulla 内に発育した腺癌の診断を得た.
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1984 年 22 巻 8 号 p.
724-729
発行日: 1984/08/25
公開日: 2010/02/23
ジャーナル
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