日本胸部疾患学会雑誌
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27 巻, 1 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 諏訪部 章, 中村 秀範, 八鍬 直, 五十嵐 浩一, 樋口 純子, 高橋 敬治, 安井 昭二
    1989 年 27 巻 1 号 p. 3-13
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    ブレオマイシン (BLM) 傷害肺に出現する泡沫肺胞マクロファージ (FAM) と肺線維化の関係を検討した. BLM投与14日目のラットにBALを施行して得た細胞をパーコール比重遠心法により分離し, 最も低比重の細胞層をFAMとした. これは, 形態学的に高比重細胞より有意に大型で, BLM群総細胞数の8.5%を占め, その88%が生細胞であった. また, 非特異的エステラーゼ染色陽性であり, マクロファージとしての特徴を有していた. FAMはBLM群高比重細胞群と比較した場合, 分裂増殖能, IL-1産生能, 肺線維芽細増殖活性, 及び, PGE2産生能はいずれも低値を示した. しかし, 生食投与対照群と比較した場合, どの指標も有意に高値を示したことから, FAMは,「既に活性化された細胞」と考えられた. この既活性化細胞の出現は, 肺胞マクロファージが線維化促進因子を放出し, 肺線維化に深く関わっている可能性を示唆していた.
  • 永田 忍彦, 石橋 凡雄, 重松 信昭, 居石 克夫
    1989 年 27 巻 1 号 p. 14-24
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    昭和51~60年の九州大学病院における連続剖検例2238例について終末肺感染の実態を検討した. 検討症例の46.6%に肺感染症がみられ26.6%では死因に関与していた. 基礎疾患別では白血病などの血液疾患, 食道癌, 肺癌, 脳血管障害に高率にみられ, 病原別では一般細菌, アスペルギルス, カンジダ, 巨細胞封入体ウイルス, Pneumocystis carinii, 抗酸菌, クリプトコッカス, Phycomycetes の順であり, 非細菌性病原, 特に真菌の増加傾向がみられた. 肺癌の終末肺感染は抗酸菌感染症のほうが真菌感染症よりも多く, ステロイド剤投与症例では非投与例に比べて抗酸菌感染症が死因となるものが多かった. 非細菌性肺感染症および抗酸菌感染症で生前に病原が診断されたのは各々4.6%, 26.3%にすぎず, 真菌性終末感染のなかで最も多いアスペルギルスは一例も生前診断されていなかった.
  • 伊藤 正己, 神代 尚芳, 森脇 優司, 錦 正樹, 白阪 琢磨, 石原 英樹, 相谷 雅一, 中辻 裕司, 弘世 貴久, 岡田 睦, 立花 ...
    1989 年 27 巻 1 号 p. 25-28
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    未治療活動性肺結核患者11例を対象に, サンドイッチ酵素抗体法を用いて血清可溶型インターロイキン 2 (IL-2) レセプターを測定した. その結果, 肺結核患者血清中には健常血清に比較して有意に高値 (p<0.02) の可溶型IL-2レセプターが検出され, しかも同時に測定した血清アデノシンデアミナーゼ値と正の相関がみられた. 以上より, 血清可溶型IL-2レセプター値は, 1) 活動性肺結核の診断に有用な免疫学的指標であること, 2) 肺結核における旺盛な細胞性免疫の関与を反映していることが示唆された.
  • 小林 淳, 星 朗, 北村 諭
    1989 年 27 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    気管支喘息の実験モデルの一つとして, 能動感作モルモットのアナフィラキシー反応における気管内圧曲線を分析した. control 群では0.5~1.5分の第1の peak を共通して認めた. cyclooxygenase 阻害薬である Indomethacin の前投薬により第1の peak は有意に抑制されたが, 抗 Histamine 薬によって第1の peak は影響を受けなかった. また 5-lipoxygenase 阻害薬であるAA-861の前投薬によって2~4分の気管内圧上昇が有意に抑制された. 以上の結果から第1の peak は Prostaglandin, Thromboxane などに由来する気管支平滑筋収縮で, 2~4分の反応は Leukotriene などに由来する気管支平滑筋収縮である可能性が示唆された.
  • 森 由弘, 中田 安成, 片岡 幹男, 江尻 東伍, 飛岡 徹, 前田 剛, 細谷 茂衛, 大熨 泰亮, 木村 郁郎
    1989 年 27 巻 1 号 p. 35-41
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    サルコイドーシス患者の血清及び気管支肺胞洗浄液 (BALF) 中の抗 Propionibacterium acnes (P. acnes) 抗体価をELISA法により測定した. BALF中抗 P. acnes 全免疫グロブリン抗体価は未治療サ症31例で412.3±443.9 O. D./アルブミン1mg (平均値±標準偏差値), ステロイド治療サ症10例で556.6±341.8, 対照16例で231.5±156.8であった. 未治療サ症及び治療サ症は, 対照例に比していずれも有意な亢進がみられた (p<0.05, p<0.02). しかし, 治療症例と末治療症例との間には差はなかった. 一方, 血清中では, 治療サ症例で健常者に比して抗体価の低下がみられたが (p<0.05), 未治療例では健常者との間に差はなかった. なお, 抗 P. acnes 抗体価が, BALF中で高かったことから本抗体は, 肺局所で産生されている可能性が強い. 以上より, サ症の肺局所における液性免疫に P. acnes が深く関与していると考えられた.
  • 森 由弘, 中田 安成, 片岡 幹男, 江尻 東伍, 飛岡 徹, 前田 剛, 細谷 茂衛, 大熨 泰亮, 木村 郁郎
    1989 年 27 巻 1 号 p. 42-50
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    28例のサルコイドーシス患者 (サ症) の肺胞リンパ球の Propionibacterium acnes の pyridine extractresidue (P. acnes) 刺激による Interleukin-2 (IL-2) 産生とIL-2反応能を測定した. 未治療サ症21例のIL-2産生は, 9.8±15.7u/ml (M±SD) で, 治療サ症7例1.9±4.7u/ml, 対照13例0.2±0.8u/mlであり, 未治療サ症では, 対照例に比して有意な亢進がみられた(p<0.02). 未治療サ症11例の P. acnes 添加によるIL-2反応能は平均3,766dpmであり, 非添加時は1,123dpmと, P. acnes 添加によりDNA合成の亢進がみられた (p<0.02). これはIL-2の機能的 receptor の発現亢進を意味するものである. 対照群6例のIL-2反応能は, 各々平均335dpm, 460dpmと差がなく, IL-2 receptor 発現亢進は認められなかった. サ症肺胞リンパ球は P. acnes 刺激にて, IL-2産生及びIL-2 receptor 発現の亢進を介して肺局所にて増殖し, 胞隔炎の発症に中心的役割を果していることが示唆された.
  • 角坂 育英, 金子 昇, 喜屋武 邦雄, 藤田 明, 鈴木 淳夫, 中野 邦夫, 岡田 修, 椙田 隆, 栗山 喬之, 渡辺 昌平
    1989 年 27 巻 1 号 p. 51-56
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    Monocrotaline (Mct) 肺高血圧症におけるMctの投与量を調節し, 生存率に及ぼす影響と肺高血圧性病変の可逆性について検討した. 4週齢, 雄, SD系ラット100匹を用い, 一群では生存率に及ぼす影響を, 他群は一定期間毎の血行動態的, 組織学的変化を見るために共にMct投与後9週目まで観察した. この二群はさらにMct投与量により, 10mg/kg, 20mg/kg, 30mg/kg, 40mg/kg投与および無処置対照の5群に分けた. 結果はMct 30mg/kg, 40mg/kg投与群は肺高血圧, 肺性心のため, その殆どが5週間以内に死亡した. 10mg/kg投与群では観察期間中肺高血圧, 右室肥大の発生は見られなかった. 20mg/kg群では30mg/kg, 40mg/kg投与群と同程度の肺高血圧, 右室肥大の発生が3週目に認められたが, 経過と共にそれらは明らかに減少し, 9週目には肺小血管の壁肥厚は認めるものの, 右室収縮期圧, 右室肥大の程度は対照群と有意の差を示さなかった. これらより, Mct 20mg/kg一回投与ラット肺高血圧症の発症には明らかに血管作動性物質, 微小血栓などの一過性, 可逆性の因子の存在が示され, この実験モデルは肺高血圧進展機序の解明に適する病態モデルと考えられた.
  • 佐分利 能生, 熊江 隆, 那須 勝, 糸賀 敬, 長門 宏
    1989 年 27 巻 1 号 p. 57-63
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は珪肺患者100名について, 熊江の開発した多検体同時測定システムにより好中球 chemiluminescence を用いて, 病期進展と好中球機能, 血清のオプソニン活性について調べた. その結果, 第1型に比べて第2, 3型では両者とも亢進を示し, 第4型では若干低下する傾向が見られ, 病期の進展との関連性が示唆された. 珪肺患者の血清のオプソニン活性と測定時のTP,γ-globulin, IgG, 補体, CRPに関する相関についての検討では, CH50のみに強い相関が見られ, 免疫機構と何らかの関係があることが示唆された.
  • 山川 久美, 馬場 雅行, 柴 光年, 卜部 憲和, 藤沢 武彦, 山口 豊, 大岩 孝司
    1989 年 27 巻 1 号 p. 64-70
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    気管支鏡下のブラシ擦過により得られた塊状検体をパラフィン包埋して組織切片を作製し, 肺癌35例を対象に術前診断法としての意義を鉗子生検 (TBFB) と比較検討した. ブラシ塊状検体は組織構築を良好に保っており約80%は病理組織学的検索に耐え得るものであった. 正診率はブラシ組織診, TBFBともに46%であったが, いずれかの組織診から組織型を正診された症例は23例となり, 組織診全体の正診率は66%と向上した. 9例ではTBFBよりもブラシ組織診の方が診断に有用であった. 組織型別, 気管支鏡所見別の検討でも両者の陽性率に明らかな差は認められなかった. 小細胞癌ではTBFBの標本が高度に挫滅されているのに反してブラシ組織診の標本は挫滅が少なく診断が容易であった. TBFB陰性例の検討からいうとTBFBには検体採取部位が適切でなく, また挫滅が高度な症例のある欠点があることから, ブラシ組織診の併用により組織診陽性率の向上を期待しうると考える.
  • 山田 保夫, 加藤 錠一, 植家 節, 加藤 直也, 伊藤 修, 岡本 光弘, 横地 潔, 中山 龍
    1989 年 27 巻 1 号 p. 71-74
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    気管支および肺内に発生する神経鞘腫は稀な疾患で, 今日まで内外をあわせ29例しか報告されていない. 今回, 我々は41歳の男性の右上葉に発生した1例を経験した. 患者は無症状で集検にて1.2×1.4cmと小さな円形陰影を発見され, TBLBにて神経鞘腫と診断され右上葉切除が施行された. CTおよび切除肺にて気管支内腔を閉塞するように増殖する腫瘍が認められた. 術後1年6ヵ月の現在, 自他覚的異常は認められず健在であるが, 再発の報告もあり経過観察が必要である.
  • 菅間 康夫, 松岡 緑郎, 北村 諭, 斉藤 建
    1989 年 27 巻 1 号 p. 75-80
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    開胸肺生検にて診断が確定した, Necrotizing Sarcoid Granulomatosis (NSGと略す) の1例を報告した. 咳嗽, 喀痰で発症し, 胸部X線写真上空洞を伴う浸潤影および縦隔リンパ節腫脹を指摘された. 肺外病変は認められなかった. 検査所見では軽度の炎症所見と血清ACE (angiotensin converting enzyme) の上昇が認められた. BAL (broncho-alveolar lavage) では, リンパ球, 好中球の増多およびBAL中リンパ球OKT4/OKT8比の低下が認められた. 経気管支肺生検 (TBLB) では限局型 Wegener 肉芽腫症と鑑別が困難であり, 開胸肺生検で多数の典型的な類上皮細胞肉芽腫および肉芽腫性血管炎が認められ, 診断が確定した. ステロイド剤の投与にてX線写真上の空洞の著明な縮小と浸潤影の改善が得られた. NSGの診断には開胸肺生検が必要であると考えられた.
  • 獅子原 孝輔, 戸島 洋一, 藤田 明, 山口 哲生, 長尾 啓一, 栗山 喬之, 岩井 直路, 藤沢 武彦, 山口 豊, 笠松 紀雄, 大 ...
    1989 年 27 巻 1 号 p. 81-86
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    症例は21歳男性で運動時の胸痛を主訴とし, 胸部X線写真上左肺門近傍の腫瘤様陰影とその周辺の透過性亢進が認められた. 同所見は13年前の写真においても存在し, 透過性亢進領域が経年的に増大していることが確かめられた. 気管支鏡では異常所見無く, 腫瘤様陰影は左S1+2末梢領域に存在していたが気管支造影では左B1+2との連続性は認められなかった. その特徴的な胸部X線写真と換気血流スキャンを含む諸検査より先天性気管支閉鎖症と診断した. 又肺動脈造影の静脈相で左上肺静脈の腕頭静脈への還流異常が疑われ, 左腕頭静脈からの逆行性造影で確認した. 気腫性病変が正常肺を圧排していること, 運動時胸痛の症状があることより, 左上葉切除術を施行した. 先天性気管支閉鎖症と部分肺静脈還流異常症の合併例の報告は無く, 発生機序を考える上で興味深いと思われたため報告した.
  • 宗田 良, 宮川 秀文, 磯島 浩二, 角南 宏二, 難波 一弘, 荒木 雅史, 岡田 千春, 辻 光明, 中藤 研一, 多田 慎也, 高橋 ...
    1989 年 27 巻 1 号 p. 87-91
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    Disodium cromoglycate (DSCG) により遅発型及び遅延型の気管支反応を呈した気管支喘息症例を報告し, そのアレルギーの病態と, PIE症候群の起因薬剤としての可能性について若干の検討を行い, 文献的考察を加えた.
    症例は54歳の女性で, 気管支喘息として入院18ヵ月前よりDSCGの投与をうけており, 胸部異常陰影, 好酸球増多, および喘息発作の悪化を主訴に入院した. 入院後, PIE症候群を疑い薬剤によるリンパ球幼若化反応を行ったところDSCGに対する陽性反応を得た. そこで本剤の抗原性を確認する目的で, 吸入誘発試験を実施したところ, 吸入後6時間, 及び24時間に著明な呼吸困難発作を誘発した. なお即時型の反応は吸入誘発試験にても, また in vitro における反応好塩基球直接算定法においても認められなかった. 以上より, DSCGが遅発型, 遅延型の反応様式により気道反応を誘発し, 又胸部に異常陰影を認めたことより, 同様の機序がPIE症候群発症にも関与していたと思われた.
  • 木村 晋也, 竹村 周平, 小野寺 秀記, 繁田 正子, 中井 雅彦, 近藤 元治, 庄林 智, 近藤 慎治, 高橋 俊雄, 島田 伸男, ...
    1989 年 27 巻 1 号 p. 92-97
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    48歳, 女性. 43歳の頃より発熱, 乾性咳を反復していた. 45歳時近医で肺野異常陰影を指摘されたが放置, 同様の症状が続くため48歳時当科入院した. 胸部X線上, 右下肺野に半球状の腫瘤影を認めた. 胸部CTでは, 均等な高濃度域を持つ腫瘤像が下肺野S8を中心に存在していた. Gaシンチグラムは腫瘤像に一致した取り込みの増加を, また肺換気, 血液シンチグラムは同部の欠損像を示した. 喀痰検査, 気管支肺胞洗浄液に悪性細胞, 結核菌, 一般細菌を認めず, 肺良性腫瘍を疑い右下葉切除を施行した. 腫瘤は, 病理組織学的にいわゆる pseudolymphoma と診断されたが良性, 悪性の判断が非常に困難な組織像を呈していた. また手術前後での血清補体価および末梢血リンパ球 subpopulation の変化を認めた. 本症例を通していわゆる肺 pseudolymphoma の診断, 病因, 病態について考察を加えた.
  • 中野 義隆, 栗原 直嗣, 宮本 修, 高松 健次, 足立 規子, 藤原 寛, 田中 勲
    1989 年 27 巻 1 号 p. 98-106
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
    症例は62歳, 女性で労作時呼吸困難を主訴に入院した. 38~39℃の発熱があり, 末梢血好酸球増多 (14%, 980/mm3) を認めた. 胸部X線像は両側広汎なスリガラス様陰影が主体であり, 一部に air bronchogram を伴っていた. さらにその陰影は“移動性陰影”とも言える変化を示した. 経気管支肺生検 (以下TBLB) の結果, 強い胞隔炎を伴う非乾酪類上皮肉芽腫形成を認め, また肺胞腔内には滲出性変化を示す部分も存在していた. そして気管支肺胞洗浄液 (以下BALF) では, リンパ球が28%と増加していた. ステロイド投与をおこなった結果, 症状や胸部X線像は急速に改善したが, 治療を中止してから約1ヵ月後に両側下肢に皮膚病変が出現し, 皮膚生検でTBLBと同様の非乾酪類上皮肉芽腫を認めたためサルコイドーシス (以下サ症) と確定診断した. 皮膚病変の出現から約1ヵ月後, 再び前記の症状が出現するとともに胸部X線像も増悪したが, この時もステロイド治療により著明な改善が得られた. なおこの増悪時のBALFでは好酸球が24.9%と著しく増えていた. 本症例はその胸部X線所見, 皮膚病変の出現を含めた臨床経過, さらに気腔内への滲出性変化を伴う強い胞隔炎の存在などの点で興味ある特異なサ症と思われた.
  • 1989 年 27 巻 1 号 p. 107-110
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 27 巻 1 号 p. 110-118
    発行日: 1989/01/25
    公開日: 2010/02/23
    ジャーナル フリー
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