日本放射線技術学会雑誌
Online ISSN : 1881-4883
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79 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
巻頭言
臨床技術
  • 山下 勝礼, 上野 博之, 羽場 友信, 伊藤 祐介, 松永 雄太, 廣澤 文香, 石崎 宗一郎, 水井 雅人, 大澤 充晴, 野村 孝之, ...
    2023 年79 巻3 号 p. 241-251
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2023/02/01
    ジャーナル フリー

    【目的】橈骨動脈アプローチを用いたIVRにおけるL型遮蔽板の効果と適切な使用方法を検討する.【方法】L型遮蔽板の有無,および従来の防護方法とL型遮蔽板を併用した場合での術者位置における空気カーマを測定することで遮蔽効果を評価した.適切な配置についてはL型遮蔽板の設置位置と遮蔽効果の関係から検討した.また臨床で適切に使用するために,L型遮蔽板に使用方法を記載したシートを貼付することを考案し,クロスオーバー試験を用いてその効果を検証した.【結果】Cアーム角度PAのとき,術者位置の床上100, 130, 160 cmの位置においてそれぞれ55%,77%,47%の遮蔽効果を示した.また設置する位置をファントム腋窩に近接させることで遮蔽効果は上昇した.考案したシートの有無で配置に有意な差を認め(p<0.05, Wilcoxon’s signed rank test),シートを使用することで配置の改善が認められた.【結語】TRA用L型遮蔽板は適切に使用することで,効果的に術者の被ばくを低減することが可能である.

  • 小宮山 里帆, 大平 新吾, 上田 ひかり, 正岡 祥, 井川 俊樹, 谷口 真, 五十野 優, 宮崎 正義, 小西 浩司
    2023 年79 巻3 号 p. 252-261
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2023/01/30
    ジャーナル フリー

    【背景】病院において,サービスの質が向上することにより,患者満足度が向上する.そこで,放射線治療に関する説明動画(RT-Video)や,女性患者に対する同性診療放射線技師対応(F-RTT),骨盤部治療における男性患者の下着着用(M-RTT)が患者の満足度にもたらす効果を調査した.【方法】RT-Videoを視聴した患者102名に対してアンケート調査を行った.また,放射線治療を受けた女性乳がん患者51名とF-RTTを行った女性乳がん患者41名,骨盤部治療においてM-RTTを行った男性患者50名を対象として同様の調査を行い,結果を解析した.【結果】RT-Videoにより,理解が深まったと答えたのは84%であった.RT-Video視聴前に,放射線に対して否定的な印象があると回答をしたうちの63%が,RT-Videoにより不安が軽減したと回答した.F-RTT, M-RTTを行った患者は,それぞれ95%, 84%が満足と回答した.M-RTTを行った患者の86%は羞恥心が軽減されたと回答した.【結語】本研究で行われた三つの取り組みは,患者満足度を向上させることに有効であった.

資料
  • 宮司 典明, 山下 康輔, 米山 寛人, 花岡 宏平, 右近 直之, 前田 貴雅, 飯森 隆志
    2023 年79 巻3 号 p. 262-270
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/20
    [早期公開] 公開日: 2023/01/25
    ジャーナル フリー

    【目的】近年の核医学治療は,α線放出核種やβ線放出核種などの新しい治療用放射性医薬品の導入に伴い,その業務や環境整備が急務となっている.本研究では,日本の核医学治療施設における現状(医療従事者・患者に対する安全管理)をアンケート調査により明らかにすることを目的とした.【方法】2021年10月から11月の2カ月間,過去2年間に核医学治療を実施した全国251病院を対象に大規模なアンケート調査を実施した.病院の代表者1名がα・β線放出核種の治療用放射性医薬品を分類し,匿名下で回答した.核医学治療による職業被ばく,放射線防護,汚染検査,退出基準および線量評価に関する各施設の実態を分析した.【結果】アンケート回収率は69.1%(174施設)であった.β線放出核種で90.2%とα線放出核種で89.0%の施設が職業被ばく低減の取り組みについて施設独自もしくはガイドラインに準じて被ばく低減措置を講じていると回答した.退出基準として投与量を記録している施設と線量率を記録している施設はそれぞれ68.0%と87.2%であった.また,コールドランを初回に実施しない施設がβ線放出核種とα線放出核種でそれぞれ15.0%,10.0%存在し,シリンジシールドを使用していない施設はβ線放出核種とα線放出核種でそれぞれ20.3%と39.2%であった.【結語】本アンケート調査により核医学治療の実施と施設環境に関する日本の問題点を明らかにした.その結果,核医学治療に関する日本のガイドラインやマニュアルは,全国の核医学治療施設において一部遵守されていないことがわかった.

2022年度 瀬木賞
  • 花田 洸一
    2023 年79 巻3 号 p. 273-274
    発行日: 2023/03/20
    公開日: 2023/03/20
    ジャーナル フリー
    Editor's pick

    本論文は,放射線治療分野における入射電子エネルギーの算出に関する研究である.高エネルギー電子線の入射電子エネルギースペクトルのLévy 分布を使用する際の至適パラメータを求め,新たな決定式を用いている.その結果,基準照射野における深部量百分率および軸外線量比のビルドアップを含めたすべての領域で計算結果と実測結果は高い線量一致を示した.本論文の手法は,従来の報告より簡便かつ高精度な線量分布計算に応用でき,将来的に学術面・社会的な貢献が大きいことが編集委員会で高く評価された.以上から,本論文は瀬木賞に選出された.

委員会報告
JIRAトピックス
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