日本臨床外科学会雑誌
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59 巻 , 2 号
選択された号の論文の53件中51~53を表示しています
  • 安宅 啓二, 林 太郎, 北野 育郎, 岡田 昌義, 中山 伸一, 石井 昇
    1998 年 59 巻 2 号 p. 570-574
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    腫瘍内大量出血によりショックに陥ったvon Recklinghausen病に対し動脈塞栓術による止血の後,切除術を施行した2例を経験した.
    症例1は38歳,女性.数年前より左腎部に小児頭大の皮下腫瘤を認めていたが,突然の疼痛と腫瘤増大 (27×18×15cm) が出現した.収縮期血圧は60mmHgで,輸液,輸血を行いつつ,緊急血管造影を施行した.出血源の上殿,下殿動脈および内腸骨動脈に塞栓術を施行した後,左腎部血腫 (3,950g) および神経線維腫切除術を施行した.
    症例2は53歳,男性.右肩~背部の腫瘤増大と疼痛が出現,緊急入院した.収縮期血圧は40mmHgとショック状態で,輸血にて改善したものの,血腫の増大 (30×37×35cm) が認められ,胸背動脈,肩甲下動脈等に塞栓術を施行し,右肩~背部血腫 (7,400g) および神経線維腫切除術を施行した.いずれの症例も再出血の徴候もなく,良好に経過した.
  • 今 博, 小棚木 均, 柳田 龍一
    1998 年 59 巻 2 号 p. 575-578
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    回腸と胃に異時性に発生した悪性リンパ腫の1例を経験した.症例は61歳男性.平成2年1月に腸閉塞症状が出現.回腸末端に腫瘍を認め,術中迅速診にて悪性リンパ腫と診断されたため回盲部切除術を施行した.平成7年9月心窩部痛が出現.胃内視鏡検査と生検で悪性リンパ腫と診断され,幽門側胃切除術を施行した.組織像は回腸,胃ともLSG分類のnon-Hodgkin lymphoma, diffuse, large cell, B cell typeであった.胃切除後19カ月経過した現在,再発の徴候はない.悪性リンパ腫の腸管と胃の重複発生は少なく,さらに,腸管-胃の順に異時性に発生した例はわれわれの検索しえた範囲では見当たらず,極めてまれな症例と思われた.
  • 園田 幸生, 佐藤 裕, 中村 賢二郎, 三好 晃, 田中 雅夫
    1998 年 59 巻 2 号 p. 579-582
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    食道・胃重複癌の術前精査に際して偶然に発見した右尿管癌を含む同時性三重複癌の1例を経験した.症例は62歳男性.胃潰瘍の経過観察のため行った内視鏡検査で食道癌と胃癌の重複癌と診断された.術前の腹部超音波検査で右水腎症を認め,尿細胞診の結果右尿管癌を伴っていることが判明した.同時性三重複癌の診断のもとに,食道癌に対し内視鏡的粘膜切除術を行った12日後に,胃全摘術(第2群リンパ節郭清)兼右腎尿管摘出術を施行した.組織像は各々,扁平上皮癌(食道),高分化腺癌(胃),移行上皮癌(尿管)であった.消化器系重複癌の増加に伴い,他科領域癌の重複をも念頭に置いた臨床的対応が重要である.
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