日本臨床外科学会雑誌
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72 巻 , 2 号
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原著
  • 近藤 昭宏, 浅野 栄介, 橋本 希, 諸口 明人, 岡田 節雄
    72 巻 (2011) 2 号 p. 287-293
    公開日: 2011/08/25
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    目的:胆嚢摘出術後の長期合併症として最も頻度が高い総胆管結石症の発症を予測する明確な指標はない.胆嚢摘出術後の胆管拡張が総胆管結石発症の危険因子となるかを検討した.方法:胆嚢摘出術後に総胆管結石を発症した10例を結石群とし,術後3年以上経過観察され胆管結石を認めなかった64例を対照群とした.術前後で経時的に総肝管径を計測し両群を比較した.結果:術前の総肝管径は両群間に有意差はなかった.総肝管径は両群とも術前,術後1年目と3年目以降と経時的に拡張していた.術後1年目では結石群が1.43±0.36cm,対照群0.80±0.19cmで,結石群において有意に総肝管径が拡張していた(p<0.01).とくに,術後1年目で総肝管径が1.3cm以上あった7例は全例,その後総胆管結石症を発症していた.結語:胆嚢摘出術後の胆管拡張は総胆管結石発症の危険因子であると考えられた.特に術後1年目の総肝管径が1.3cm以上ある症例では注意が必要である.
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臨床経験
  • 豊崎 良一, 大田 耕司, 棚田 稔, 井上 武, 菅原 敬文, 栗田 啓
    72 巻 (2011) 2 号 p. 294-297
    公開日: 2011/08/25
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    目的:膵内分泌腫瘍の約半数は悪性であるが,術前の悪性度診断は困難で,癌に準じた手術が行われてきた.今回われわれは,膵内分泌腫瘍に対しFDG-PETを用いて,悪性度の術前判定の指標となりえるか検討した.対象・方法:四国がんセンターにおいて2006年4月から2009年3月までに切除術を行った非機能性膵内分泌腫瘍7例について検討した.結果:FDGの異常集積は,高分化内分泌腫瘍の3例中3例,高分化内分泌癌の4例中2例で認められた.SUVmax. との関係をみると,高分化内分泌腫瘍が平均値27.46,高分化内分泌癌が平均値3.57であった.腫瘍径とSUVmaxの関係をみると20mm未満3例が平均2.02で,20mm以上4例が平均22.65であった.結論:FDGの異常集積は悪性度より腫瘍径と関係が強いように思われた.結語:FDG-PETによる膵内分泌腫瘍の悪性度評価を行う上での有用性は確認できなかった.
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症例
  • 中山 祐次郎, 有賀 智之, 堀口 慎一郎, 船田 信顕, 黒井 克昌
    72 巻 (2011) 2 号 p. 298-303
    公開日: 2011/08/25
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    症例は40歳,フィリピン人女性.主訴は左乳房腫瘤の自覚であった.視触診,マンモグラフィー,超音波検査より乳癌を疑い穿刺吸引細胞診を施行したが,肉芽腫性の変化が観察されたのみで確定診断が得られなかったため,切除生検を施行した.組織学的所見にて乾酪性壊死を伴う肉芽腫性病変が観察された.喀痰・胃液培養は陰性であり,肺病変も認めなかったが乳房内結節病変のPCR検査にて結核菌が証明され乳腺結核と診断した.乳腺結核は稀な乳腺疾患であるが,乳癌に近似した画像所見を呈することもあり鑑別疾患として重要である.
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  • 伊藤 靖
    72 巻 (2011) 2 号 p. 304-307
    公開日: 2011/08/25
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    症例は38歳,女性.当院初診の4年程前より,左乳頭先端のびらんと血性乳頭分泌を認めていた.3年前と8カ月前に2カ所の医療機関を受診したが,原因不明で放置されていた.次第に,乳頭部先端の隆起と分泌物の増大により日常の処置に困り,今回当院を受診した.初診時,左乳頭先端に突出する赤色の肉芽腫様腫瘤を認めた.腫瘤は柔らかくてもろく,易出血性であった.マンモグラフィと超音波では腫瘤の描出は困難であったが,造影MRIにて,乳頭およびその直下がenhanceされている像を認めた.組織生検にて,乳頭部腺腫の診断を得て,局所麻酔下に乳頭部を含めた腫瘍摘出術を施行した.乳輪の多くは温存した.切除標本の病理検査では,乳頭全体と乳頭直下に及ぶ乳頭部腺腫であった.術後3年1カ月が経過したが,局所の再発は認められていない.
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  • 糸井 尚子, 李 哲柱, 林 奈穂子, 門谷 弥生, 加藤 元一
    72 巻 (2011) 2 号 p. 308-312
    公開日: 2011/08/25
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    術前に診断困難であった,右固有乳腺分泌癌および同側副乳癌を併存した症例を経験したので報告する.症例は78歳,女性.右腋窩腫瘤を主訴に来院した.右腋窩上腕寄りに径1.5cm大の弾性硬可動性良好な皮下腫瘤を触知した.両側乳房には明らかな腫瘤を触知しなかった.術前画像診断では右乳癌が強く疑われたが,穿刺吸引細胞診で確定診断に至らなかった.右腋窩腫瘤は穿刺吸引細胞診で乳癌疑いであり右乳癌の腋窩リンパ節転移と考え2008年1月右乳房切除術・腋窩リンパ節郭清および右腋窩腫瘤摘出術を施行した.最終病理組織診断は,右乳腺は分泌癌,右腋窩は硬癌で,腋窩腫瘍浸潤部の辺縁に正常乳腺組織や乳管内病変が認められたため,副乳原発癌と診断した.現在Exemestane内服し経過観察中である.
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  • 蓮田 憲夫, 高野 邦夫, 鈴木 健之, 腰塚 浩三, 松本 雅彦
    72 巻 (2011) 2 号 p. 313-316
    公開日: 2011/08/25
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    患児は9歳,男児.上気道炎で近医経過観察中,39度台の発熱が遷延し,左側胸水貯留を認めるようになり紹介された.多房性の膿胸を呈しており胸腔ドレーンを留置したが症状の改善は得られず,小開胸を用いた胸腔鏡補助下胸腔内掻爬ドレナージ術を施行した.胸腔内は胸膜の癒着が著しく,癒着の間に多房性の胸水が少量づつ貯留していた.肺は胼胝で覆われ拡張できなくなっていた.鈍的に癒着を剥離したのち,可及的に胼胝を切除した.胸腔内を充分洗浄しドレーンを留置した.
    小児においては,膿胸の進行が急速であること,体格上,充分な太さの胸腔ドレーンを留置できないことから,早期にドレナージ不良となることが予想され,ドレナージが効かなくなった段階ですみやかに手術療法を考慮すべきである.
    手術においては,小開胸を用いた,胸腔鏡補助下胸腔内掻爬ドレナージ術が有用であった.
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  • 高橋 瑞奈, 長 靖, 本間 直健, 高橋 亮, 金井 基錫, 仙丸 直人
    72 巻 (2011) 2 号 p. 317-322
    公開日: 2011/08/25
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    経気管支肺生検(transbronchial lung biopsy以下TBLB)後,肺扁平上皮癌に膿瘍を形成した2症例に対し手術を施行した.症例1:73歳,男性.左肺S6の肺腫瘍に対しTBLB施行.2日後より咳嗽・発熱を認めた.抗生剤治療を開始するも改善せず,29日後に左下葉切除+ND1+上葉一部合併切除+壁側胸膜合併切除を施行した.術後,術側肺炎をきたしたものの軽快退院した.症例2:61歳,男性.右肺S9に対しTBLB施行.2日後より発熱を認めた.抗生剤加療するも改善せず,15日後に右下葉切除+ND2aを施行した.術後,両側肺炎をきたしレスピレーター管理となり,また遷延性air leakに対し再手術を施行するなど治療に難渋した.肺癌に対するTBLBの際は腫瘍内膿瘍形成の可能性を念頭に置き,発症した際は感染コントロールに主眼をおいた手術を考慮すべきと思われた.
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  • 伊藤 貴洋, 近藤 昭信, 田中 穣, 長沼 達史, 伊佐地 秀司
    72 巻 (2011) 2 号 p. 323-327
    公開日: 2011/08/25
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    症例は59歳,男性.25歳時に交通事故で受傷し胸髄損傷をきたし下半身麻痺となっていた.35歳時に左横隔膜ヘルニアを指摘されたが,放置していた.平成15年上腹部痛を主訴に当院を受診.左外傷性横隔膜ヘルニアの診断でヘルニア門を直接縫合閉鎖し修復術を施行.以後無症状であった.平成21年急激に発症した胸痛,背部痛を主訴に当院に救急搬送.CTで左胸腔内に脱出した小腸と腹腔内小腸の拡張を認めた.横隔膜ヘルニア再発,絞扼性イレウスと診断し緊急手術を施行した.開腹すると拡張した小腸とともに平成15年手術時の外側にヘルニア門を認め,胸腔内に小腸が嵌頓していた.腹腔内へ脱出した小腸を引き出すと,約150cmの範囲で絞扼壊死しており,小腸部分切除術を施行した.ヘルニア門は3cm大であったが,直接縫合閉鎖は不可能であり,腹壁側の腹横筋をflapとし翻転させ,ヘルニア門を閉鎖した.成人横隔膜ヘルニアの再発は非常にまれなものであるが反省すべき症例と思われたので文献的考察を加え報告する.
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  • 森脇 義弘, 豊田 洋, 小菅 宇之, 鈴木 範行
    72 巻 (2011) 2 号 p. 328-332
    公開日: 2011/08/25
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    ガラス片誤飲による咽頭喉頭頸部食道全層性損傷に対し,損傷部単純閉鎖,経頸部血管鞘的上縦隔ドレナージと傍正中アプローチによる気管切開により,頸部手術創と気管切開創との相互汚染を回避しえた症例を経験した.47歳,男性.統合失調症で入院中,ガラスビンの破片を誤飲し,呼吸循環動態は安定していたが,頸胸部CTで頸部食道にガラス片とこれから連続する深頸部気腫を認めた.手術時,ガラス片は胃内に落下しており,開腹下胃切開異物摘出,胃瘻造設,頸部食道損傷部縫合閉鎖,深頸部縦隔ドレナージ,傍正中気管切開を行った.胸鎖乳突筋前縁の斜切開から頸部食道に至りこれを反転し背側の損傷部を縫合閉鎖し,経頸部血管鞘的に持続吸引バッグ付きドレーンを留置した.気管切開の創は頸部手術創と反対側の傍正中とした.術後気管支鏡検査,CTでは,気管切開チューブは斜め方向から挿入されているのが観察されたが,気管切開チューブ交換は容易であった.
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  • 丸山 哲郎, 遠藤 正人, 平山 信男, 村上 健太郎, 松原 久裕, 塩田 敬
    72 巻 (2011) 2 号 p. 333-338
    公開日: 2011/08/25
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    症例は72歳,男性.嚥下障害から食道癌と診断され,手術を施行した.最終診断はbasaloid carcinoma,T1b(SM3),ly1,v1,N0,M0,StageIであった.術後4カ月で肝転移を認め,肝動注化学療法を開始し,術後12カ月でComplete Responseを得た.術後15カ月で腸閉塞を発症し,CTにて下腹部に腫瘤を認めたため緊急手術を施行した.Treitz靱帯より40cmほどの空腸に腫瘤を認め,上行結腸に浸潤していたため,腫瘤を含む空腸部分切除と右結腸切除を行った.腹膜播種は認めなかった.術後経過は良好であったが,肺転移・骨転移をきたし,食道癌術後40カ月で死亡した.食道癌の小腸転移は検索しえた限りでは本例が17例目であり,類基底細胞癌によるものは本症例が1例目である.非常に稀な症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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  • 西野 豪志, 谷木 利勝, 澁谷 祐一, 福井 康雄, 岡林 孝弘, 堀見 忠司
    72 巻 (2011) 2 号 p. 339-345
    公開日: 2011/08/25
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    症例は64歳,男性.左頸部腫瘤を主訴に当院を受診.精査にて胸部中部食道癌の頸部リンパ節転移と診断された.放射線化学療法により原発巣は消失したが,その後,局所再発を認め,Salvage手術が行われた.経過良好であったが,3カ月後,重症肺炎による呼吸不全を発症し当院に搬送された.CT,気管支鏡にて再建胃管と右主気管支に瘻孔形成が確認された.瘻孔へのリークによる換気不全の状態であり,緊急避難的に右主気管支にカバードメタリックステントを留置した.一時瘻孔は閉鎖されたが,ステントの破損を認め,シリコン製ステントに交換した.しかし,瘻孔の完全閉鎖は得られず,根治のためには開胸手術による筋弁充填が必要な状況であったが,全身状態不良であるため,小腸瘻造設を行い,栄養状態の改善を図り,根治手術を目指そうとした.ところが,小腸瘻造設術後に呼吸不全が悪化し,死亡した.
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  • 斉藤 典才, 原 和人, 三上 和久, 前多 力, 安松 比呂志, 中村 崇
    72 巻 (2011) 2 号 p. 346-350
    公開日: 2011/08/25
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    症例は52歳,男性.食欲不振,腹部膨満感を主訴に当院を受診した.上部消化管内視鏡検査で下部食道に3cm大の2型の食道癌を認め,さらに腹部CT検査で膵体部に接する75×75mm大の腫瘍を認めた.腹部血管造影では,脾動静脈が腫瘍により圧排狭窄を受けていた.孤立性で巨大な胃小弯リンパ節転移を伴う進行下部食道癌を疑い,手術を行った.胃小弯に位置する腫瘍は膵臓と一塊となり,脾動脈根部は目視できず,腹腔動脈根部で切離し,Appleby手術とした.右開胸開腹の胸部食道亜全摘,膵体尾部脾合併切除を行い,再建は大弯側胃管を用い,後縦郭経路にて胸腔内で吻合した.術後1週間目に縫合不全をきたしたが,保存的治療にて治癒し,術後7年経過するが無再発生存中である.食道癌でAppleby手術を施行することは稀であり,特に再建胃管の血流が最も危惧されるところであり,若干の考察を加え報告する.
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  • 西田 保則, 三澤 賢治, 三島 修, 田内 克典, 樋口 佳代子
    72 巻 (2011) 2 号 p. 351-354
    公開日: 2011/08/25
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    症例は56歳,女性.左側腹部痛にて近医を受診,経過観察されていたが,その後も左側腹部の鈍痛と上腹部の圧迫感が持続するため,紹介となった.CTで65×55×75mmの腸間膜血腫と径35mmの右胃大網動脈瘤を認めた.CT-angiographyで他の腹部血管に動脈瘤は認めなかった.血腫による腹部症状は改善せず,腹腔鏡下に血腫除去と動脈瘤切除を行った.病理組織学的には動脈瘤にsegmental arterial mediolysis(SAM)の所見を認めた.胃大網動脈瘤は稀な疾患であり,破裂してから発見されることが多いが,近年では偶発的に発見される症例も増加している.今回われわれは,偶然発見された未破裂右胃大網動脈瘤に対して,腹腔鏡下に治療した症例を経験したので報告した.未破裂胃大網動脈瘤の手術適応に関して,明確に決まったものはないが,その低侵襲性から,積極的に腹腔鏡下手術を考慮すべきと考えられた.
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  • 篠田 公生, 志田 崇, 大塚 恭寛, 小笠原 猛, 中野 茂治, 野村 悟, 近藤 福雄
    72 巻 (2011) 2 号 p. 355-359
    公開日: 2011/08/25
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    症例は47歳,女性.検診の上部消化管内視鏡検査にて胃体中部大弯に40mm大,中心陥凹を伴うcushion sign陰性の粘膜下腫瘍を認め,1年前より増大傾向にあったため当院へ紹介となった.超音波内視鏡下穿刺吸引生検にて間葉系腫瘍を認め,免疫組織染色ではS-100蛋白陽性,α-SMA陰性,c-kit陰性,CD34陰性であったことから胃神経鞘腫と術前診断し,腹腔鏡下胃局所切除術を施行した.腫瘍径は40×40mm大,紡錘形細胞が束状に増殖し,S-100蛋白陽性,Desmin陰性,α-SMA陰性,c-kit陰性,CD34陰性であった.異型性は軽度で核分裂像はほとんど認められず,良性胃神経鞘腫と診断した.術後経過は良好で,7カ月間の経過観察では現在のところ再発を認めていない.胃神経鞘腫に対する明確な治療方針は示されていないが,良性であることが多く悪性例でもリンパ節転移が少ないことから,手術適応例については低侵襲な腹腔鏡手術が有用であると思われる.
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  • 島田 慎吾, 高橋 周作, 工藤 岳秋, 廣瀬 邦弘, 神山 俊哉, 佐治 裕
    72 巻 (2011) 2 号 p. 360-366
    公開日: 2011/08/25
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    症例は68歳,男性.他院にて胃癌の診断で当院紹介となった.上部消化管内視鏡で,胃体上部後壁に辺縁不明瞭な3型腫瘍を認めた.腹部CTでは大動脈周囲リンパ節をはじめ胃小弯側~左胃動脈周囲まで多数のリンパ節転移と思われる腫大を認め,肝S3に約2cmの肝転移と思われる腫瘤を認めたため,胃癌T2N3H1M0 StageIVと診断した.TS-1+cisplatinを2コース施行後,腹部CTで再度評価したところ,腫大した大動脈周囲リンパ節は消失し,胃小弯側~左胃動脈周囲のリンパ節腫大は著明に縮小し,PRとなったために胃全摘術+D3郭清術+肝S3部分切除術を施行した.術後病理検査にて原発巣とリンパ節には癌細胞の遺残はなく術前化学療法の効果はGrade3と考えられた.術後12カ月経過した現在も無再発生存中である.高度進行胃癌症例でも術前化学療法により予後延長が得られる可能性があると思われた.
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  • 中山 真緒, 田中 雄一, 小貫 学, 進藤 吉明, 齋藤 由理, 安藤 秀明
    72 巻 (2011) 2 号 p. 367-370
    公開日: 2011/08/25
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    症例は54歳,男性.臍周囲痛,嘔吐を主訴に来院した.腹部CTで十二指腸下行脚より連続し,膵頭側に突出する2cm大の低吸収域とその背側に後腹膜気腫を認めた.十二指腸憩室穿孔を疑い手術を施行した.Kocherの授動を行うと十二指腸下行脚~水平脚の背側に膿瘍を認めた.憩室は視触診上は不明であり,後腹膜ドレナージを行った.術後に施行した十二指腸造影では下行脚内側に1cm大の憩室が描出され,腹部CTの所見と一致し,十二指腸憩室穿孔と診断した.腹部CTにより術前診断が可能であった十二指腸下行脚の憩室穿孔の1手術例を経験したので報告する.
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  • 今村 一歩, 中島 弘治, 平原 正隆, 森内 博紀, 円城寺 昭人
    72 巻 (2011) 2 号 p. 371-374
    公開日: 2011/08/25
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    症例は63歳,女性.主訴:右上腹部痛.腹部CTにて十二指腸背側に後腹膜気腫像を認め,十二指腸穿孔による急性腹症の診断にて同日緊急手術を行った.術中所見にて十二指腸憩室穿孔を認めた.憩室穿孔部を大網にて被覆し十二指腸減圧チューブを留置した.術後に再穿孔をきたしたが,十二指腸減圧チューブからの持続ドレナージにて治癒した.十二指腸憩室穿孔はまれで診断および治療法選択に苦慮するが,術後合併症を考えた適切な治療法の選択が重要と考えられた.
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  • 北村 祥貴, 前田 一也, 宮永 太門, 道傳 研司, 服部 昌和, 橋爪 泰夫
    72 巻 (2011) 2 号 p. 375-378
    公開日: 2011/08/25
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    患者は60歳代,女性.7年前に子宮頸癌に対し放射線治療の既往があり,数年前から下痢があった.2010年7月上旬,5時間前からの下腹部痛を主訴に救急外来を受診.腹部CT検査で遊離ガスと腹水を認めた.小腸内に1.5cm大のhigh densityな構造物を認めたが,穿孔との関連は不明であった.消化管穿孔,汎発性腹膜炎と診断し緊急手術を行った.下腹部正中切開で開腹すると混濁した腹水が約200mlあり,回腸は放射線治療の影響で白色調を呈し硬化していた.回盲弁から約15cmの回腸に穿孔を認め,同部位の腸管内に1.5cm大の薄く硬い物体を触知した.穿孔部を含めて回盲部切除を施行し,肉眼的に健常な部位で機能的端々吻合した.摘出標本内の穿孔部には1.5cm大の卵殻があり,病理組織検査とあわせて放射線性小腸炎に伴う卵殻による小腸穿孔と考えられた.放射線治療の晩期合併症として小腸穿孔は注意すべきものであるが卵殻によるものの報告はなく,文献的考察を加えて報告する.
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  • 菅野 伸洋, 湯川 寛夫, 嶋田 裕子, 大城 久, 利野 靖, 益田 宗孝
    72 巻 (2011) 2 号 p. 379-383
    公開日: 2011/08/25
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    症例は6歳,男児.Henoch-Schönlein紫斑病(HSP)に対し,前医にてステロイドや第XIII因子,ウリナスタチンの投与,ステロイドパルス療法などの対処療法を行ったが,紫斑,腹痛,下血は徐々に増悪した.腎機能障害も出現し,第16病日当院小児科紹介入院となった.再度ステロイドパルス療法,ステロイド投与を行い,症状・検査データーともに一時改善に向かったが,第24病日腹痛再燃,翌日腹部筋性防御が出現,消化管穿孔の診断で同日緊急手術を施行した.回腸に約50cmにわたる壊死腸管を認め,穿孔が多発しており,同部を切除し吻合した.病理組織学検査にて,HSPに特有な血栓や血管炎の所見は乏しく,またHE染色で巨細胞封入体,免疫組織化学染色でCMV陽性像を認めた.血液検査にてCMVアンチゲネミア陽性,以上よりCMV腸炎の合併が証明され,穿孔の原因であると考えられた.早期のステロイド減量を心掛け,術後33日目退院となった.
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  • 赤坂 尚三, 塩崎 隆博, 藤山 敏行
    72 巻 (2011) 2 号 p. 384-387
    公開日: 2011/08/25
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    症例は61歳,女性.36年間の血液透析歴がある.元来,便秘傾向を認めていた.平成22年6月,夕食後に腹痛が出現.翌日腹痛は増強し腹部CT上free airを認めた.消化管穿孔と診断し緊急手術を施行した.回腸末端から口側20cmの回腸腸間膜対側に直径1cm大の穿孔部を2箇所認めた.穿孔部回腸を部分切除し回腸人工肛門を造設した.病理組織学的には小腸壁粘膜下層の血管壁に著明なアミロイド沈着が認められた.アミロイド沈着部の一部で,血管の狭窄による乏血性変化により潰瘍形成が生じ腸管穿孔に至ったと考えられた.慢性腎不全による長期血液透析症例においては,β2-microglobulin(以下β2-MG)を前駆蛋白とするAH型透析アミロイドが沈着することがあり,透析アミロイドーシス(dialysis-related amyloidosis:以下DRA)として知られている.長期透析患者における腹膜炎に遭遇した場合,DRAによる小腸穿孔はまれではあるが念頭におくべき病態である.
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  • 松岡 宏樹, 内野 基, 坂東 俊宏, 池内 浩基, 冨田 尚裕
    72 巻 (2011) 2 号 p. 388-393
    公開日: 2011/08/25
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    回腸膀胱瘻を形成後23年間経過し,進行癌に発展したCrohn病(Crohn's disease;以下CD)を経験したので報告する.症例は52歳男性.29歳に小腸大腸型CDと診断,同時期に膀胱瘻指摘されていたが手術を拒否し,成分栄養療法や5-ASA製剤で加療されていた.52歳時に直腸─膀胱─回腸瘻を指摘,また血尿もあり膀胱壁の生検を行うとMucinous adenocarcinoma(以下muc)と診断された.CDによる消化管膀胱瘻と同部位からの発癌の診断で回盲部切除術・Hartmann手術・S状結腸人工肛門造設術・前立腺膀胱全摘術を施行.回腸末端・膀胱・直腸は一塊で瘻孔を介して交通していた.この病理組織検査でもmucで,瘻孔由来の癌が特に膀胱方向へ浸潤したものと考えられた.退院後,化学療法を行っていたが6カ月後に癌死した.内瘻部の発癌のリスクは不明であるが,本症例のように発癌する症例もみられるため,内瘻は積極的に手術を行うべきであると思われた.
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  • 安江 英晴, 薄葉 輝之, 羽生 信義, 阿部 光文
    72 巻 (2011) 2 号 p. 394-398
    公開日: 2011/08/25
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    症例は68歳,男性.発熱と突然の腹痛を主訴に当院受診.腹腔内腫瘍の疑いで紹介となった.血液検査所見で貧血と炎症反応がみられ,腹部CT検査で下腹部に大きさ8×7×5cm大の類円形の腫瘤と,腹腔内に中等量のfluidが認められた.内視鏡検査では異常所見を認めなかったため,腹腔内腫瘍破裂の診断で手術を施行した.手術所見は,腹腔内に約300mlの血性腹水と凝血塊がみられ,回腸末端から約180cmの小腸の腸間膜対側に憩室様に突出する腫瘍が認められた.腫瘍には凝血塊が付着し,同部位からの出血と判断し,腫瘍を含めて小腸部分切除術を施行した.免疫染色でc-kit陽性でありGIST破裂による腹腔内出血と診断した.術後よりメシル酸イマチニブ400mg/日を内服開始し,術後3年間無再発生存中である.
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  • 加納 陽介, 飯合 恒夫, 亀山 仁史, 野上 仁, 谷 達夫, 畠山 勝義
    72 巻 (2011) 2 号 p. 399-403
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は,76歳,男性.2009年2月の喉頭癌放射線治療後のフォローアップCTにて,腸間膜に造影効果の乏しい結節性病変を2カ所認め,小腸腫瘍が疑われた.ダブルバルーン小腸内視鏡,カプセル内視鏡にて回腸多発カルチノイドと診断された.2009年8月,術中内視鏡を併施し,小腸部分切除・リンパ節郭清術を施行した.切除小腸は60cmで,2~10mm大の粘膜下腫瘍の形態を示すカルチノイド腫瘍を15個,リンパ節転移を2個認めた.術後腸閉塞を生じるも保存的に加療し,退院した.退院後,14カ月経過した現在,再発所見はなく経過している.
    小腸カルチノイドは多発する可能性があり,切除範囲を決めるにあたっては,術中内視鏡が有効であると考えられた.
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  • 大熊 利之, 宮村 俊一, 池上 克徳, 豊永 政和, 本郷 弘昭
    72 巻 (2011) 2 号 p. 404-408
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は77歳,男性.当院で8カ月前に左下葉肺癌の診断にて胸腔鏡補助下左肺下葉切除術を受けている.最終病理結果は多形癌(pT1N0M0,pStageIA)であり,その後,当院外来にて経過観察中であった.嘔吐を主訴に来院し,腹部CT検査で腸重積の所見を認め,小腸腫瘍による腸重積を疑い開腹術を施行した.開腹すると,空腸に約20cmに渡る重積が見られ,先端には腫瘍が存在し,空腸部分切除術を施行した.病理組織学的に肺多形癌の小腸転移と診断された.術後10日目に退院となったが,2カ月後に右臀部痛の訴えがあり,骨盤部CTにて直腸右側の骨盤内から右梨状筋,右内閉鎖筋へと浸潤する再発巣を認めた.放射線療法を施行後に縮小傾向を認め,現在,経過観察中である.肺多形癌は非常にまれな腫瘍であり,さらに小腸に転移し,腸重積をきたした症例はわれわれが検索した範囲では文献的に英文も含め自験例が3例目であった.
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  • 大森 一郎, 小橋 俊彦, 真次 康弘, 中原 英樹, 漆原 貴, 板本 敏行, 西阪 隆
    72 巻 (2011) 2 号 p. 409-413
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は57歳,女性.2カ月前に発熱と右下腹部痛を自覚するも放置,自然軽快していた.その後,同様の症状が出現したため近医を受診,腹部CTにて急性虫垂炎と診断され,精査加療目的に当科紹介となる.CTにて盲腸より連続する5×4cm大の辺縁不整な腫瘤性病変と右水腎症を認めた.大腸内視鏡検査では虫垂入口部に15mm大の腫瘤を認め,生検で悪性所見を得られなかったが,虫垂癌を否定できず,右半結腸切除術を行った.また右尿管,右卵巣と剥離困難であったため右腎尿管と右卵巣を合併切除した.
    腫瘤の割面は黄白色調で病理検査では,黄色肉芽腫性虫垂炎と診断された.黄色肉芽腫性腫瘤は胆嚢,腎臓に好発するが,虫垂に発生したとする報告例はきわめて少ない.
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  • 光吉 一弘, 浅尾 寧延, 高村 宙二
    72 巻 (2011) 2 号 p. 414-417
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    経肛門的にS状結腸脱出を生じた直腸穿孔の1例を経験した.症例は87歳の女性で,排便時に腹痛と肛門部出血があったが自宅で様子観察し,翌日訪問看護師が訪れた際に肛門からの結腸脱に気付き救急搬送されてきた.来院時,肛門よりS状結腸が約30cmにわたって脱出,脱出結腸は絞扼され暗赤色調であった.直腸穿孔に伴うS状結腸脱を認めたため緊急手術を施行した.全身麻酔下に開腹すると汚染腹水は認めず,結腸は直腸S状部の前壁を貫いて直腸内に入り込み,経肛門的に体外へ脱出していた.直腸S状結腸部前壁は長軸方向に3.5cmにわたり破裂,周囲の直腸壁には憩室や腫瘍などの異常は認めなかった.断裂部を含め直腸S状部を切除してHartmann手術を施行した.術後の経過は良好で軽快退院された.
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  • 土屋 智敬, 平松 聖史, 尾辻 英彦, 田中 寛, 木村 明春, 待木 雄一
    72 巻 (2011) 2 号 p. 418-422
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は49歳,女性.嘔吐と腹部膨満が出現し,当院を受診.既往に子宮筋腫にて子宮全摘出術を施行されている.CT検査にて直腸S状部に腫瘤性病変を認め,腸閉塞を呈していた.注腸検査,大腸内視鏡検査では直腸(Rs)に粘膜下からの腫瘍によると考えられる狭窄を認めた.保存的治療にて腸閉塞の改善を認めないため,手術を施行した.骨盤内には強固な癒着を認めた.リンパ節郭清を伴う直腸低位前方切除術を施行した.切除標本の病理組織学的診断では直腸の粘膜下から筋層にかけて子宮内膜組織を認め,#251リンパ節にも同様に子宮内膜組織を認めた.腸管子宮内膜症の悪性化例であるEAIT(endmetriosis-associated intestinal tumor)である可能性が示唆された.
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  • 岡本 宏史, 板倉 裕子, 横田 憲一, 遠藤 渉, 笹野 公伸
    72 巻 (2011) 2 号 p. 423-429
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は69歳,男性.当初下痢および腹痛にて近医を受診し,高度の貧血を指摘された.上部消化管内視鏡で十二指腸下行脚に深い潰瘍を有する腫瘍が認められ,生検にて腺癌と診断された.上部消化管造影検査にて結腸との間に瘻孔が認められ,十二指腸癌の横行結腸穿通の診断で手術目的に当科紹介となった.膵頭十二指腸切除・右半結腸切除を施行したが,切除標本の所見から,原発は横行結腸と考えられた.結腸の所属リンパ節には転移はなかったが上膵頭後部リンパ節に転移を認めた.術後は再発なく8年10カ月を経過した現在も生存中である.十二指腸瘻を伴う大腸癌は進行癌ではあるが,リンパ節郭清も含めたen blockな切除を行うことで長期生存を期待できると考えられた.
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  • 五十嵐 雅仁, 若林 和彦, 大森 敬太, 石橋 雄次, 伊藤 豊
    72 巻 (2011) 2 号 p. 430-433
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は80歳,女性.S状結腸癌の診断で某年6月に手術を施行した.StageIIIbのためUFT-E400mg/dayを内服していた.術後8カ月頃より全身状態悪化し,体重が4カ月で約4kg減少した.術後1年目にCT検査,大腸内視鏡検査を施行し明らかな再発所見は認めなかったが,血液検査上CEA 6.0ng/ml,CA19-9 44.6U/mlと上昇を認めた.1カ月後にはCEA 6.7ng/ml,CA19-9 81.4U/mlとさらに上昇した.PET-CT検査を予定したが,当日の血糖値が358mg/dlのために中止となった.また空腹時血糖441mg/dl,HbAlc 10.2%と糖尿病を指摘され糖尿病内科に入院となった.糖尿病安定後は全身倦怠感は改善した.その後はCEA 2.2ng/ml,CA19-9 20.5U/mlと改善し,PET-CTでも明らかな再発,転移所見を認めなかった.このため腫瘍マーカーの一過性の上昇は糖尿病が原因と考えられた.今回糖尿病により複数の腫瘍マーカーが偽陽性を示した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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  • 奥村 晋也, 長谷川 傑, 山之口 賢, 浅生 義人, 古山 裕章, 吉村 玄浩, 藤田 久美
    72 巻 (2011) 2 号 p. 434-437
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    直腸癌が主病巣から9cm離れた肛門管に再発をきたした症例を経験したので報告する.症例は74歳の男性.直腸癌にて腹腔鏡補助下ハルトマン手術を施行した半年後に,肛門出血を主訴に来院した.肛門管の歯状線直上前壁に12mm大の1型腫瘍を認め,生検にて腺癌と判明した.直腸癌術後局所再発と診断し,残存直腸と肛門を切除した.組織学的には,粘膜下層を主座とする腺癌病変であり,周囲の扁平上皮には異型は認めず,初回手術病変からの転移であると考えられた.原因として腫瘍細胞のimplantationあるいは壁内転移などが考えられたが,いずれにせよまれな症例と考えられた.今後の慎重な経過観察が必要であると考える.
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  • 篠藤 浩一, 大島 郁也, 吉村 清司, 有我 隆光, 尾崎 正彦
    72 巻 (2011) 2 号 p. 438-443
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は79歳,男性.2001年5月に直腸癌に対し低位前方切除術を施行していた.その後,2004年2月,3月および2005年6月に肺転移で肺部分切除術を施行した.その後ホリナート,テガフール・ウラシルによる補助化学療法を行っていたが2005年10月頃よりCEAの上昇を認め経過観察を行っていた.2008年6月上旬より左上腹部痛が出現し入院となった.CT検査では膵尾部に集簇する小嚢胞様の低吸収域と脾門部に不整な低吸収域を認め転移性膵癌と診断し膵尾部切除術・脾摘出術および胃部分切除術を施行した.病理所見では腫瘍の主座は膵尾部に存在し脾門部に増殖する高分化型腺癌で,以前切除した直腸・肺の組織型と類似していたこと,Cytokeratin7染色で陰性Cytokeratin20染色で陽性を示していたことより直腸癌の膵転移と診断した.直腸癌の膵転移は稀であり若干の文献的考察を加え報告する.
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  • 濱口 雄平, 有光 竜樹, 馬場園 豊, 瀬尾 智, 尾池 文隆, 光吉 明
    72 巻 (2011) 2 号 p. 444-447
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は76歳,男性.2008年12月に便秘および下腹部痛で受診し下部消化管内視鏡検査にて直腸に全周性腫瘍(生検にて中分化型管状腺癌)を認めた.精査にて多発肝転移・肺転移を伴う進行直腸癌と診断されたが,腸閉塞寸前の状態であったため原発巣に対して腹腔鏡下直腸前方切除術,D2郭清を施行した.術後経過は良好で術後13日目に退院となった.転移巣に対して化学療法を開始予定であったが,術後45日目に腰痛および股関節痛にて緊急入院し急速なDisseminated intravascular coagulation syndrome(以下DIC)の進行を認めた.播種性骨髄癌症と診断しDICに対する治療を継続するも発症後26日目に死亡した.
    直腸癌の播種性骨髄癌症は稀な疾患であり,DICに対する治療が無効である場合は極めて予後不良である.ただ化学療法を行うことで生存を得た症例報告もあり,症例の蓄積による治療法の検討が必要と考えられる.
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  • 今井 智大, 山本 明広, 江口 孝行
    72 巻 (2011) 2 号 p. 448-450
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は77歳,女性.心窩部痛を主訴に近医受診.胆嚢結石症の診断で手術目的に当院に紹介入院した.待機的に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢頸部に腫大したリンパ節を認めたため,併せて摘出した.病理検査でリンパ節に,乾酪壊死を伴い,Langhans巨細胞,類上皮細胞からなる肉芽腫を認め,結核性リンパ節炎と診断した.胸腹部CTを撮影したが,明らかな異常所見は無く,喀痰検査でも結核菌は陰性で肺結核は否定的であった.術後にイソニアジド,リファンピシン,エタンブトール,ピラジナミドの4剤併用抗結核療法を行った.今回われわれは胆嚢頸部結核性リンパ節炎の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告した.
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  • 大東 誠司, 須藤 一起, 武田 崇志, 下平 悠介, 塩崎 弘憲, 小野寺 久
    72 巻 (2011) 2 号 p. 451-455
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    完全内臓逆位症を伴った胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を経験した.症例は65歳,男性.心窩部痛を主訴に発症し,胆嚢内には多数の結石を認めた.肝・胆嚢は左側にあり,通常位とは完全に左右対称の鏡面する部位に位置していた.胆道3D-CTでは胆嚢管から胆嚢内への造影剤の流入はないものの,胆道系の走行に変位は認めなかった.手術は臍直下に腹腔鏡用ポート,ワーキングポートは3本で,左中鎖骨線上では肋弓下から7cm足側に離して留置した.胆嚢を厚く覆っていた大網を慎重に剥離したのちcritical viewを露出,確認したうえで胆嚢動脈,胆嚢管をそれぞれクリップ後に切離した.両手を用いるdouble hand法で行ったが,左手での剥離操作を必要とする場面が多かった.経過は順調で術後2日目に退院された.今回,完全内臓逆位での腹腔鏡下胆嚢摘出術を経験したが,右手操作のみならず左手操作にも習熟しておくことが手術を安全に完遂するうえで重要であると思われた.
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  • 三城 弥範, 常見 幸三, 豊田 昌夫, 仙崎 英人, 螺良 愛郎
    72 巻 (2011) 2 号 p. 456-460
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は61歳,女性.2000年の腹部超音波検査にて肝左葉に隔壁を有する径2cmの孤立性肝嚢胞を指摘されていた.8年間無症状であったが,2008年3月に腹部膨満感を主訴に腹部超音波検査を施行したところ,嚢胞の増大を認めたため,当院に紹介となった.画像上,肝左葉内部に乳頭状結節を伴う径4cmの多房性嚢胞性病変と胆管拡張を認めた.ERCPでは肝内胆管に多量の粘液が貯留し,細胞診で悪性細胞を認めたため同年9月手術施行.病理組織学的には胆管内に胆管上皮に類似する細胞の乳頭状増殖を認め,卵巣様間質は認めず,胆管内乳頭状腫瘍(Intraductal papillary neoplasm of bile duct;以下IPNB)と診断した.IPNBは術前の確定診断が困難なうえ,組織学的に悪性の頻度が高いとされるため,隔壁を有する肝嚢胞の経過観察では,まれながらIPNBの可能性を念頭に入れておくことが必要である.
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  • 半田 寛, 山梨 高広, 鳥海 史樹, 赤松 秀敏, 向井 清, 下山 豊
    72 巻 (2011) 2 号 p. 461-465
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    細胆管細胞癌は肝幹細胞由来の稀な腫瘍である.今回,われわれは典型例を経験したので画像所見と病理所見を提示する.症例は61歳,男性.腹部dynamic CTにて肝S7に動脈相で辺縁が優位に造影され平衡相で造影効果が遷延し内部が造影される最大径45mmの腫瘤影が認められた.腹部超音波では低エコー腫瘤として描出された.プリモビスト造影MRIではこの腫瘤は動脈相で辺縁が優位に造影され,肝細胞造影相では低信号に描出された.以上の所見から肝内胆管癌を疑い,肝S7亜区域切除術を施行した.腫瘍の病理組織像は細胆管に類似した小型腺管が密に増殖する高分化型腺癌であった.免疫染色にて腫瘍細胞はCK-7,CK-19,NCAMおよびEMAがいずれも陽性であり,細胆管細胞癌と確定診断された.肝内胆管癌と同様な造影パターンを示す腫瘍でも低エコー腫瘤であった場合は,鑑別診断として細胆管細胞癌も考慮すべきであったと考えられた.
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  • 福島 正之, 森田 高行, 藤田 美芳, 岡村 圭祐, 山口 晃司, 市村 龍之助
    72 巻 (2011) 2 号 p. 466-471
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    多脾症候群は比較的稀な先天性疾患で多彩な心血管系・胸腹部臓器の形態異常を特徴とする.今回われわれは,多脾症候群に胆管癌を合併した1例を経験したので報告する.症例は48歳の女性で,検診にて十二指腸狭窄を指摘され,精査加療目的に当院紹介,精査にて胆管癌と十二指腸狭窄の診断となり,亜全胃温存膵頭十二指腸切除を施行した.術中,十二指腸前門脈・膵尾部欠損・分葉状多脾を認めた.また,画像上,奇静脈連結を伴った肝部下大静脈欠損も伴っていた.術後,右大腿静脈より挿入した中心静脈カテーテル感染により感染性血栓症に進展し,抗菌剤治療・抗凝固療法が必要であった.病理の結果,膵癒合不全に合併した早期胆管癌であった.
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  • 松田 佳子, 森末 正博, 飯島 崇史, 元井 信
    72 巻 (2011) 2 号 p. 472-477
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は42歳,女性.心窩部痛が出現し,翌日になっても症状が続くため当院を受診した.初診時は心窩部に腹膜刺激症状と腹部CT検査にて大網内に粗大な石灰化を伴う多結節状の腫瘤と骨盤内に腹水の貯留を認めた.よって悪性腫瘍の腹膜播種や胃粘膜下腫瘍,あるいは汎発性腹膜炎なども疑われたため,腹腔鏡下に観察することとした.術中所見は胃前庭部幽門輪大彎側に10×7cm大の腫瘤を認めた.腫瘤は浮腫様で境界も不明瞭であり,胃壁に強固に癒着していた.よって胃壁の1部とともに腫瘤を摘出した.切除標本の病理組織学的検査所見では膵の構成成分を有しておりHeinrich I型の迷入膵と診断した.
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  • 福田 周一, 高橋 秀典, 大東 弘明, 石川 治, 岡見 次郎, 竹中 明美, 冨田 裕彦, 矢野 雅彦
    72 巻 (2011) 2 号 p. 478-482
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は68歳,女性.2002年9月,同時性多発肝転移を伴う膵体尾部内分泌腫瘍に対してTACEを行い,肝転移巣の良好な局所制御が得られたため,3カ月後,原発巣に対し膵体尾部切除術を施行した.切除後1,8,58カ月に,肝転移巣の再燃に対し,計3回のTACEを施行した.2009年7月,急速に増大する左胸壁腫瘤を指摘.穿刺細胞診にて膵内分泌腫瘍胸壁転移と診断し,第3・4・5肋骨を含む胸壁腫瘍広範切除術を施行した.初回治療後96カ月現在,生存中である.膵内分泌腫瘍は同時性多発肝転移を伴っていても,本例のように積極的治療を行うことで,長期生存が得られる可能性が示唆された.また,非常に稀な転移形式ではあるが,膵内分泌腫瘍は胸壁転移を考慮した長期的経過観察が必要と思われた.
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  • 青松 直撥, 山田 靖哉, 天野 良亮, 仲田 文造, 大平 雅一, 平川 弘聖
    72 巻 (2011) 2 号 p. 483-489
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は78歳,女性.平成15年4月,膵頭部に3cm大の腫瘤像を認め分枝型IPMNと診断され,以後外来で経過観察されていた.平成18年5月,下腹部痛,微熱が出現し,当院に入院となった.CT上,腫瘍の増大傾向を認め,嚢胞内に新たに充実性病変を認めた.ERCP検査にて主膵管は数珠状に拡張し,嚢胞内に充実性成分と思われる欠損像を認めた.膵管内超音波検査にて嚢胞内に充実性の腫瘤を認め,生検ではIPMN with moderate dysplasiaであった.ERCP5日後,閉塞性黄疸を認めたためERBDチューブを留置した.減黄後,膵頭十二指腸切除術を施行した.術後の標本検索では,嚢胞と総胆管に直径約1cmの瘻孔を認めた.病理検査上,瘻孔部に腫瘍細胞は認めなかった.IPMNはときに隣接臓器へ穿破することが知られている.膵嚢胞総胆管瘻を形成し,ERCP後に閉塞性黄疸を発症した膵IPMNの1例を経験したので報告する.
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  • 赤松 道成, 蔵下 要, 古波倉 史子, 伊志嶺 朝成, 長濱 正吉, 西巻 正
    72 巻 (2011) 2 号 p. 490-493
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    子宮広間膜裂孔ヘルニアは比較的まれな疾患であり,術前診断が困難で,開腹され腸切除になることが多い.今回われわれは腹部CTにて術前診断が可能で,腹腔鏡下にて手術しえた子宮広間腹裂孔ヘルニアの1例を経験したので報告する.
    症例は47歳,女性.腹痛,嘔吐を主訴に当院を受診.イレウス管を挿入して保存的治療を試みたが改善せず,イレウス管より小腸造影を施行した.骨盤底に狭窄部があり,腹部CTで同部に子宮右側の支持組織による腸管の狭窄像を認めた.子宮広間膜裂孔ヘルニアと診断し腹腔鏡下にイレウス解除術を施行した.術後経過は良好で第5病日に退院となった.
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  • 杉原 正大, 松川 啓義, 藤原 康宏, 塩崎 滋弘, 大野 聡, 二宮 基樹
    72 巻 (2011) 2 号 p. 494-499
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    33歳,男性.小学生時より先天性アンチトロンビンIII(以下,AT-III)欠乏症を指摘されている.2009年1月に肺動脈塞栓症,両下肢静脈血栓症にて他院で入院加療後,ワーファリンを投与されるも同年8月に自己判断で中止していた.同年11月腹痛にて受診,腹膜刺激徴候を認め,CTにて上腸間膜静脈,門脈,脾静脈に血栓,および回腸に虚血の所見を認め,血中AT-III活性が46%と低値であり,先天性AT-III欠乏症に合併した上腸間膜静脈血栓症による小腸壊死と診断し緊急手術を施行した.壊死腸管含め回腸を120cm切除し回腸人工肛門を造設し抗凝固療法にて軽快した.術後3カ月に人工肛門閉鎖術施行し,ワーファリン継続にて静脈血栓症の再燃は認めていない.先天性AT-III欠乏症の上腸間膜静脈血栓症合併には,迅速な外科治療の適応判断,周術期の適切な抗凝固療法や再発予防などが重要である.
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  • 高林 一浩, 斉田 芳久, 榎本 俊行, 大辻 絢子, 草地 信也, 高橋 啓
    72 巻 (2011) 2 号 p. 500-504
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    腸間膜原発平滑筋肉腫は比較的まれな疾患であり,免疫組織学的に診断された本疾患の本邦での報告例は自験例を含め9例である.今回われわれは急速な発育を示し,免疫組織学的に小腸腸間膜原発平滑筋肉腫と診断された1例を経験したので報告する.症例は70歳代,男性.平成21年6月,腹部膨満感を主訴に当院内科受診.下腹部に巨大な腫瘤を触知し,腹部CTにて骨盤内に約120mm大の腫瘤を認めた.諸検査にて後腹膜または腸間膜原発の非上皮性悪性腫瘍を疑い腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は小腸腸間膜より発生しており,小腸と膀胱への浸潤を認めた.病理組織学的に好酸性の強い細胞質を有する紡錘型細胞が束を作って錯綜配列を示し免疫組織学的に腫瘍細胞はα-SMA,Desminに陽性を示し,c-kit,CD34,S-100には陰性を示したため平滑筋肉腫と診断した.
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  • 鈴木 紳祐, 森 隆太郎, 簾田 康一郎, 長谷川 誠司, 江口 和哉, 仲野 明
    72 巻 (2011) 2 号 p. 505-509
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は60歳,女性.20年前の昭和63年10月に後腹膜腫瘤の診断で腫瘍摘出,左腎,副腎合併切除術を施行した.さらに,その後平成16年1月に局所再発を認め,再発巣切除,脾・結腸部分合併切除術を施行した.その後,明らかな再発なく経過したが,平成20年5月に嚥下困難感が出現し,CTで後腹膜から縦隔内に至る腫瘤を認めたため,左開胸開腹し腫瘤摘出術を施行した.術後病理検査では初回,2回目の手術時の検体とあわせ,脱分化型脂肪肉腫と診断した.後腹膜腫瘍は多彩な病理像を呈し,同一の幹細胞から多種多様な腫瘍に分化するため,複数の組織型が混在することもある.また,有効な補助療法が確立されていないため,積極的な切除が必要である.今回,複数回切除により長期生存しえた後腹膜脱分化型脂肪肉腫の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
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  • 唐國 公男, 木内 亮太, 砂山 健一, 小里 俊幸, 大月 寛郎
    72 巻 (2011) 2 号 p. 510-515
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は51歳,女性.左鼠径部の膨隆に気付き近医を受診し,精査・加療目的に当院紹介となった.左鼠径部に直径約4cm,弾性軟,可動性良好な腫瘤を認めた.腹部CTでは,内部不均一,境界明瞭な等吸収域を認めた.CTでは確定診断に至らなかったため手術の方針とした.手術所見では,子宮円索に連続する血腫様の構造物を認めた.切除標本は表面平滑で,灰白色を呈する充実性腫瘤であった.免疫組織化学的検査でHMB-45(+),actin(+)でありperivascular epithelioid cell tumorと診断された.
    本症例は,腫瘍サイズが5cm以下,浸潤性増殖は認めず,核異型と細胞密度の増加は中等度,核分裂像は4/50HPF,壊死は認めず,血管浸潤も認めなかったため,悪性度は低いと考えられた.術後経過は良好で術後第2病日に軽快退院となった.現在術後10カ月が経過したが,再発は認めていない.
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  • 杉浦 正彦, 辻 秀樹, 工藤 淳三, 呉原 裕樹, 溝口 公士
    72 巻 (2011) 2 号 p. 516-518
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は59歳,男性.以前より右鼠径ヘルニアを指摘されており,たびたび右鼠径部が膨隆していたが,その都度自己整復していた.平成20年10月下旬右鼠径部に膨隆が出現したため自分で徒手整復した.その後腹痛が出現し,徐々に増強したため翌日近医を受診し,イレウスと診断され当院紹介受診となった.
    受診時,右鼠径部に膨隆は見られず,下腹部に圧痛・自発痛を認めたが腹膜刺激症状は見られなかった.腹部X線写真では拡張した小腸を認め,腹部CTでは右下腹部に拡張した腸管を認めたが,右鼠径部腹壁外への脱出臓器は見られなかった.保存的治療を試みたが,翌日の腹部X線写真でイレウス像の増悪が見られたため,内ヘルニア,索状物による絞扼などを疑い緊急開腹術を行った.腹腔内を検索したところ,右鼠径部で腹腔側へ陥入したヘルニア嚢に小腸が嵌頓していた.本症例は偽還納と呼ばれる稀な嵌頓形態である.
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  • 益満幸 一郎, 川井田 浩一, 池江 隆正
    72 巻 (2011) 2 号 p. 519-524
    公開日: 2011/08/25
    ジャーナル フリー
    症例は78歳,男性.心窩部痛を主訴に近医より紹介された.胃内視鏡では胃体上部,胃前庭部に隆起性病変を認め,生検で胃体上部の病変は低分化腺癌,前庭部は高分化腺癌と診断.深達度はいずれもMP以浅との判断であった.CT所見ではリンパ節並びに他部位への転移指摘なく,胆石を指摘された.術前診断は多発胃癌,胆嚢結石症で,腹腔鏡下胃全摘術,D2郭清,並びに胆嚢摘出術を行った.病理組織学的検査所見として胃体上部病変はCD56,synaptophysin,chromogrnin Aが陽性であり胃小細胞癌の診断,また胃前庭部病変は高分化腺癌,胆嚢は高分化腺癌であった.術後は順調に回復し,術後23日目に退院となった.胃小細胞癌は頻度としては全胃癌中0.06%~0.2%とされており,さらに重複癌の報告例は,同一臓器重複癌を含めて8例であった.その予後は合併する癌にもよるが,胃小細胞癌の進行に関係すると考えられた.
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