日本臨床外科学会雑誌
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73 巻 , 12 号
選択された号の論文の61件中51~61を表示しています
症例
  • 柏木 伸一郎, 寺岡 均, 大平 豪, 玉森 豊, 新田 敦範, 平川 弘聖
    2012 年 73 巻 12 号 p. 3287-3293
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/06/25
    ジャーナル フリー
    症例は70歳,男性.腹部膨満感を主訴に来院,精査にて腹膜偽粘液腫(pseudomyxoma peritonei:以下PMPと略記)と診断し手術施行した.腹腔内には多量のゼラチン様物質が貯留しており,その重量は合計で6,100gに達した.臍部より膀胱にかけて嚢胞状の腫瘤が存在し,腹腔内と一部交通を認めた.尿膜管原発のPMPと診断し,原発巣の完全切除および術中化学温熱灌流を行った.病理組織学的には粘液産出を伴う高分化腺癌であった.PMPは粘液産生細胞が腹膜に播種して腹腔内に多量のゼラチン様物質が貯留するという疾患であるが,原発巣は虫垂や卵巣が多く尿膜管由来のものは稀である.自験例のように初診時より腹腔内に多量の粘液貯留が認められた尿膜管原発のPMPは極めて稀であるため,若干の文献的考察を加え報告した.
  • 古山 裕章, 吉村 玄浩, 本田 浩太郎, 奥村 晋也, 待本 貴文, 浅生 義人
    2012 年 73 巻 12 号 p. 3294-3298
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/06/25
    ジャーナル フリー
    日本臨床外科学会雑誌掲載の下記論文は著者からの申請により削除致します。 古山 裕章、吉村 玄浩、本田 浩太郎、奥村 晋也、待本 貴文、浅生 義人: 特発性大網出血の2 例.第73 巻12 号,p 3294-3298、2012
  • 寺澤 宏, 奥 喜全, 家田 淳司, 稲田 佳紀, 山本 直之, 山口 和哉
    2012 年 73 巻 12 号 p. 3299-3304
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/06/25
    ジャーナル フリー
    症例は78歳.男性.体重減少・貧血精査のため行われたCT検査で右上腹部に不均一に造影される10.5×5.7cmの腫瘍を認めた.胃内視鏡では粘膜面に異常を認めず,壁外性の圧排像のみであった.胃壁外発育性GISTを最も疑い開腹手術を施行した.腫瘍は胃原発ではなく,また周囲臓器への浸潤も認めなかった.最終的に膵臓前面との強い癒着を認めたが剥離可能であった.摘出腫瘍は表面平滑で膨張性に発育しており,病理組織学的には限局性悪性腹膜中皮腫の診断であった.
    悪性腹膜中皮腫は比較的まれな疾患である上にびまん型がそのほとんどであり,本症例のような限局型は頻度が少ないとされている.しかし,切除例でも術後再発率が極めて高い上に効果的な化学療法も確立していないことから厳重な経過観察が必要であると考えられる.
  • 宇高 徹総, 久保 雅俊, 山本 澄治, 遠藤 出, 井野川 英利, 水田 稔
    2012 年 73 巻 12 号 p. 3305-3308
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/06/25
    ジャーナル フリー
    傍ストーマヘルニアは人工肛門造設術後に見られる合併症の一つである.今回われわれはComposix Mesh (E/X Type)®を用いて治療した傍ストーマヘルニアおよび腹壁瘢痕ヘルニアの1例を経験したので報告する.症例は80歳,女性.S状結腸憩室穿孔にて人工肛門造設術を施行した.傍ストーマヘルニアおよび腹壁瘢痕ヘルニアを合併し,疼痛が出現してきたため手術を施行した.挙上結腸が腹壁を貫通する左外側に大きさ7cm大のヘルニア門を認めた.Composix Mesh (E/X Type)®をヘルニア門と挙上結腸の左外側を半分覆うように縫合固定した.腹壁瘢痕ヘルニア修復時にも挙上結腸の内側を覆うようにComposix Mesh (E/X Type)®をトリミングし腹壁に縫合固定した.Composix Mesh (E/X Type)®を用いたヘルニア修復術は簡便であり,有用と思われた.
  • 今井 健一郎, 幸田 圭史, 山崎 将人, 手塚 徹, 小杉 千弘, 安田 秀喜, 海野 俊之
    2012 年 73 巻 12 号 p. 3309-3314
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/06/25
    ジャーナル フリー
    症例は56歳,女性.腹痛を主訴として来院した.下腹部を中心に自発痛と,腹膜刺激症状を認め,血液生化学検査で炎症反応の高値を認めたため,急性腹症の診断で緊急入院となった.腹部CT検査で,左下腹部に高吸収域の部分を中心とした渦巻き状の層状構造,その周囲の脂肪織の濃度の上昇と連続する左鼠径ヘルニアを認めた.左鼠径ヘルニア嵌頓に起因する続発性大網捻転症と診断し,緊急手術を施行した.腹腔鏡で観察すると,術前画像通り,左鼠径ヘルニア内に大網の末梢が嵌頓しており,それによって大網が時計方向に2回転して壊死していた.小開腹創から大網切除を,またMesh Plug法で鼠径ヘルニア根治術を施行した.術後経過は良好で術後8日目に軽快退院となった.
  • 三浦 世樹, 川本 潤, 林 達也
    2012 年 73 巻 12 号 p. 3315-3319
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/06/25
    ジャーナル フリー
    多発性骨髄腫と消化器癌の同時性重複は比較的稀である.症例は53歳男性.健康診断でS状結腸癌を指摘され,手術目的で当科を紹介受診した.S状結腸癌に対し腹腔鏡補助下高位前方切除術を施行した.術後4日目に38℃台の発熱と汎血球減少症を認め,薬剤性障害を疑い投薬を全て中止した.術後2カ月目に腹痛,全身倦怠感が出現し緊急入院した.腹部CTで胸腰椎と骨盤骨に多発低濃度域を認め,尿中Bense Jones蛋白が陽性であり,多発性骨髄腫と診断された.術前検査で軽度の尿蛋白,貧血を同時に認めた際には,骨病変の有無を評価し,周術期管理にも気をつけるべきと思われた.
支部・集談会記事
編集後記
第74回 日本臨床外科学会 総会 演題:取下げ,訂正,変更,追加
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