全日本鍼灸学会雑誌
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34 巻 , 3-4 号
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  • 兵頭 正義
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 165-170
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    輻射熱疼痛計を主に利用して, 鍼麻酔を効果的にかける方法を検討した。すなわち, 何Hzを利用するべきか, どのツボの選穴がどの部の手術によいか, などである。またDPAをあらかじめ服用させておくと, 鍼麻酔の効果が高まることを, 実験的, 臨床的に明らかにした。さらに, 新しいツボ刺激療法としてSSP療法を開発した。これに三角円錐形の電極をツボに置き, 低周波を鍼麻酔と同様に通電するものである。この効果は, 鍼とほぼ匹敵するものであることを疼痛閾値の面から証明した。
  • 山下 九三夫
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 171-173
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 市岡 正道
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 174
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 浅田 博, 岩瀬 善彦
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 175-185
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ヒトの手掌や足底の皮膚を振動すると手指や足指に持続的な屈曲反射が起こる。この反射の出現率は通常の条件では被験者の30%にすぎないが, 指の接触圧の増加や足関節の背屈を行うとこの反射はほとんどの者で誘発された。本研究ではこの反射を鍼刺激効果の判定に用いた。鍼通電刺激の強さは知覚閾値とし, 鍼刺激部位は合谷, 外関等の経穴, またその近傍部とした。一般に皮膚の鍼刺激によってこの振動誘発屈曲反射は強く抑制され, 長い後効果が認められた。経穴とその近傍部の鍼刺激を同時に行うと, その抑制作用に加重効果が認められた。また同一及び隣接の皮膚分節では抑制効果に差はなかった。一方身体各部の鍼刺激では四肢末梢が有効で体幹部は無効であった。以上の結果から, 鍼刺激の振動誘発屈曲反射に対する抑制効果には経穴による特異性は認められず, 脊髄の分節性, 非分節性の抑制機序の存在することが示唆された。
  • 小田 博久, 佐藤 暢, 白石 正明, 和田 清吉, 稲田 陽治
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 186-193
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ハリ刺激によるヒト皮膚通電抵抗の変化を調べる目的で, ヒト前腕において置針および直流電気針施術を行い, 前者は5V印加により経時的に電気抵抗値を, 後者は直流12V, 両極単絡時200μAの条件で, 通電開始0.75秒後の電流値を自動記録した。その結果, 合谷への置針および直流電気針は, 同肢の中枢側にある肘関節部皮膚には, 電気抵抗の相対的な局域的変化をもたらさなかった。曲池への置針は, 同肢の末梢側にある腕関節部皮膚の手背側電気抵抗を相対的に有意に低下させ, 直流電気針は陽谿の電気抵抗のみを相対的に有意に低下させた。温溜への置針は, 肘関節部皮膚の電気抵抗には局域的変化をもたらさなかったが, 腕関節部皮膚においては, 太淵の電気抵抗のみを相対的に有意に増加させた。
  • 大野 勝利, 北沢 馨
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 194-200
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    演者は犬を用いて針通電麻酔実験をおこない, 効果発現にともなう一連の現象を観察してきた。そのうち針通電麻酔時の神経系の振舞いを脳波, 誘発電位および誘発筋電図を指標に検討してきた。今回は実験動物として取扱いが容易な鶏を用いて、針通電麻酔を試み, その効果を確認したので, 運動神経を刺激して得られる誘発筋電図および知覚神経の誘発反応電位について分析をおこなった。
    (1) 後肢の経穴のうち「股端」をえらび針通電をおこなうと鎮静し, 鉗圧による反応が低下した。(2) 腓腹筋に誘発されるM波を記録した。針通電初期に振巾は増大し, MCV (運動神経伝導速度) も促進するが, その後は抑制され, 針通電を停止すると比較的すみやかに回復した。(3) 坐骨神経叢近傍で導出される誘発反応電位を加算処理をおこなって記録した。針通電開始にともなって振巾は減少し, かつSCV (知覚神経伝導速度) も遅延した。このような現象は針通電中維持され, 針通電を停止しても数時間にわたって観察された。
    以上の成績から針通電麻酔により遠心性の情報は一過性の抑制を受けるが, 求心性の情報は針通電停止後も数時間にわたって抑制される。これには生体の神経体液性機構が関与していると思われる。
  • 矢澤 一博, 西條 一止
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 201-206
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    目的: 鍼刺激に対応して一過性に心拍数が減少する反応はいかなる自律神経性経路を介するものかを検討する。
    方法: 硫酸アトロピン (0.04mg/kg) および, 塩酸プロプラノロール (0.2mg/kg) により迷走神経と交感神経β作動系を遮断し, 鍼刺激による心拍数減少反応の変化から各自律神経系の役割を検討した。
    結果: 鍼刺激による一過性の心拍数減少反応は, 迷走神経の興奮と交感神経β作動系の抑制の両者を介して引き起こされることが明らかとなった。
  • 向野 義人, 荒川 規矩男
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 207-210
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    機能性便秘に及ぼす耳針の効果を検討する目的で, 37名の便秘症例を兎糞便を排出する群 (A群, N=20) と非兎糞便を排出する群 (B群, N=17) に分けて, それぞれの両側肺点に皮内針を2週間留置し, 便通の変化を比較した。
    さらに, 副交感神経遮断剤である Scopolamine-N-butylbromide (Buscopan) で便秘の改善を確認した7例の兎糞便群 (C群, 痙攣性便秘群) を同様に治療し, 便通の変化をみた。その結果, A群では便通の改善を認めたものが18例 (90%) に達したが, B群では6例 (35.3%) にすぎず, むしろ悪化した例が7例 (41.2%) もあった。
    C群では便通の改善を6例 (85.8%) に認めた。
    肺点への耳針は副交感神経活動を抑制し, 痙攣性便秘を改善することが示唆された。
  • 向野 義人, 荒川 規矩男
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 211-216
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    肥満の耳針療法における右刺激と左刺激の効果差と味覚変化効果を検討した。方法 (1) では39例の単純性肥満を無作為に両側肺点治療群 (BL), 右噴門肺点治療群 (R1) に分けた。方法 (2) では24例の単純性肥満を無作為に右噴門肺点治療群 (R2) と左噴門肺点治療群 (L) とに分けた。各々皮内針で4週間治療し, 食欲抑制効果及び体重と味覚の変化を比較した。その結果 (1) でBLの方が食欲抑制効果及び体重減少量が大で, 塩味覚はBL, R1とも過敏となった。(2) で, R2の治療前塩味覚閾値は体重減少量に正相関 (r=0.794) し, Lでも同様傾向を示し (r=0.536), 塩味覚が鈍い程体重減少量が多かった。この回帰直線の傾きはR2でより急峻 (P<0.05) であり, 右刺激が左刺激より有効であった。
  • 岩井 浩
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 217-220
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    日常外来で使用するハリの消毒法は, 各施設で種々多くの方法が用いられている。著者は外来で応用しやすい方法, 簡便で消毒効果も優れている方法を発見するべく, 6種の消毒法について実験した。その結果, 使用後のハリを70%イソプロピルアルコールまたは0.5%ヒビテンアルコール液を浸した綿花で数回拭きとったあと, 0.5%ヒビテンアルコール液に10分間浸す方法が, 高圧滅菌法と同程度有効であることがわかった。本法は最も優れた消毒法では決してないが, 日常で緊急の場合, ガス・電気等近代エネルギーの恩恵がない地域等で十分応用しうるものである。
  • 池田 啓二, 宇都宮 信博, 松山 和義, 田部井 亮
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 221-224
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    高血圧自然発症ラットに, ヒトの〓門穴を使って灸刺激をして血圧に及ぼす影響と刺激量と血圧との関係をも研究した。方法として, 2週令のSHRの雄を3グループ (各群6~8匹) に分けて, T1グループは体重10gにつき0.01g, T5グループは体重10gにつき0.005gのもぐさ量とした。無処置はコントロールにした。結果として, コントロールに比べてT1, T5グループ共に血圧の上昇が緩やかであり, 特にT5グループでは著明であった。
    まとめとして, 〓門穴刺激で高血圧発症を遅らせる効果があり, 原因としてアドレナリンの低下と発育期の体重増加の抑制が考えられ, 刺激量については必ずしも多壮灸は効果的でなく, 適量を病気に応じて考えられる。
  • 篠原 正明, 山内 教宏, 荒木 和代, 上村 浩一, 佐藤 暢
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 225-230
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    健康成人8名と患者23名を対象として, 右星状神経節低周波刺針 (SGA), 更に右星状神経節ブロック (SGB) を行ない, 左右総頸動脈血流量, 左右前腕深部温, 血圧, 脈拍数を測定し, 自律神経系への影響を調べた。SGAでは, 右総頸動脈血流量は前の値を100%とすると91~96%へ, 左側は88~93%に減少した。右前腕深部温は, SGAでは上昇傾向を示したが有意差はなく, SGBでは0.4~0.7℃上昇した。左前腕深部温はSGAで変化しなかったが, SGBでは0.1~0.3℃上昇した。収縮期血圧はSGAでは2~4mmHg上昇し, SGBでは9~11mmHg上昇した。脈拍数はSGAでは2回/分減少したがSGBでは4~6回/分増加した。
  • 岡本 洋明
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 231-235
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    目的: 外来臨床の場で, 鍼治療が血圧 (最大血圧, 最小血圧) 及び心拍数に及ぼす影響を調査した。
    方法: 外来患者100名 (初診患者) について鍼治療前及び直後の血圧, 心拍数を測定し, 最終的に検討対象と成り得た50例につき t-test を用いて有意差検定を行なった。
    結果及び結論: 施鍼グループとコントロールグループの比較に於いて, 最大血圧, 最小血圧は上昇, 心拍数は変化しなかった。血圧への影響からみて, 治療者は3つのグループに分かれたが, 心拍数はその3つのグループ間に差が無かった。以上より鍼治療に於いては, その生体への影響の反応経路は単一ではないことが推定された。また治療者側の個人差も, かなりの影響のあることが明確になった。
  • 小林 聰, 宮本 始昌, 長尾 栄一, 矢野 忠
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 236-241
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    健側に対し患側大腿四頭筋筋力が20%以上低下している一次性変形性膝関節症患者9例に対し, 患側半月板圧痛部に鍼刺激を行ない刺激前後の大腿四頭筋最大筋力の変化について検討した。患側大腿四頭筋では全例に著しい増加が認められ, 9例の平均 (±;SEM) は刺激前14.3±2.2kg, 刺激後22.9±3.0kgと有意な変化を示した (P<0.001)。一方健側では刺激前26.0±2.4kg, 刺激後27.1±2.8kgと有意な変化は認められなかった (p>0.05)。今回の実験結果は変形性膝関節症に伴う大腿四頭筋筋力低下の原因の一つとして, 筋活動の反射性抑制が関与していることを示唆するものであり, 鍼による関節の機械的刺激は抑制解除としての一定の効果を示したものと考える。
  • 田辺 成蹊, 佐久間 京子, 柴 紘次
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 242-245
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    腰痛および坐骨神経痛は, 鍼治療の適応症であり, 比較的早期に治癒に向うことが多いが, 何らかの原因によって, 神経根がおかされた根性の坐骨神経痛では, 早期治癒を望むことは困難とされ, そのため患者は, 長期間にわたって痛みに苦しめられている。そこで根性坐骨神経痛患者32例に対して, 華佗夾脊穴および八〓穴を主穴とした鍼治療を行った。その結果84%の有効率を得たが, 手術既往の3症例はすべて無効であったので, 手術療法の適応は, 慎重に考慮しなければならないことを痛感した。
  • 和田 清吉, 稲田 陽治, 森川 和宥, 黒岩 共一, 小田 博久
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 246-251
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    目的: 手腰腿点ハリ刺激による腰痛治効機序を調べる目的で, 体幹背側における皮膚通電電流値を検討した。
    方法: 健康成人16名を被検者として, 第1腰腿点に, 長さ25mm, 太さ0.26mmのステンレス針を10分間置鍼した。ケラチンクリームを塗布した2×2cm2のアルミ箔を測定電極として用いた。計測は, 施術前, 施術直後, 施術10分後, 20分後, 30分後に行ない, 得た値について, 主成分分析を行った。
    結果: 皮膚通電電流値を指標とすると, 腰腿点刺鍼は, 対象側L4に特異的に作用する傾向があることが認められた。
  • 黒野 保三
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 252-256
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    鍼治療を行う場合, 診断と共に重要な役割を占めるのが選穴である。この選穴に関しては, 本治法と標治法の二種類がある。鍼治療を行う場合の選穴は, 必ず経穴使用の理由が明らかにされなければならない。しかし, 標治法については, 古来より多くの文献が著わされ, 各疾病に対する経穴が記載されているが, 確たる選穴の理由は明らかにされていない。そこで, 著者は標治法の一つの基準をさぐる目的で昭和31年1月13日から昭和43年12月30日までの13年間に東洋医学研究所®に来院した患者中, 内科領域で5例以上の同一自覚症状を有する患者2,083名を対象とし, 自他覚的所見に対して如何なる経穴を使用しているかの調査検討を行ったところ, 標治法における一つのパターンが得られたので報告する。
  • 中村 弘典, 黒野 保三, 渡 仲三
    1985 年 34 巻 3-4 号 p. 257-262
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者における合併症の進行程度が異なった3例に対して鍼治療を施し, その比較を観察した。対象患者は糖尿病と診断された3名で, 約3ヶ月から1年間にわたり, 毎日または週2回以上の鍼治療を施し, 自覚症状とFBS (Fasting blood sugar) を指標に糖尿病のコントロール状態を観察した。鍼治療開始後より, 自覚症状が徐々に軽減し, FBSについても改善がみられた。しかし, 鍼治療の間隔が長くなったり中止したりすると, 血糖値が不安定になる傾向がみられた。そのため, 糖尿病に対しては鍼治療の頻度を高くし, 長期にわたる治療が必要であると思われた。
  • 1985 年 34 巻 3-4 号 p. 263
    発行日: 1985年
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
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