全日本鍼灸学会雑誌
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40 巻 , 4 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 中嶋 宏
    1990 年 40 巻 4 号 p. 321-332
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 水越 治
    1990 年 40 巻 4 号 p. 333-342
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 矢野 忠, 大山 良樹, 山田 伸之, 森 和, 行待 寿紀, 伏田 信一, 前田 見太郎, 河本 呂, 下屋 勝比古, 柴田 貴生, 伊原 ...
    1990 年 40 巻 4 号 p. 343-350
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    経絡経穴の特異的機能については殆ど研究されていない。そこで筆者らは経絡経穴の特異的機能を明らかにするため「胆経と胆嚢」の経絡の機能的関連性を基に胆嚢形態を指標に検討した。
    研究対象は健康成人男子ボランティア10名, 実験日は絶食とした。標的臓器は胆嚢とし, 胆嚢形態は超音波診断装置 (東芝製SSA-90A)で測定した。胆嚢形態の測定は胆嚢の断面積の長軸方向が最大を示す位置で撮影した。胆嚢の断面積の計測は画像解析装置を用いて行った。胆嚢形態の測定は安静臥床後15分を経過した後に行い, 刺激前10分間, 刺激中, 刺激終了後30分間にわたり, 2~5分間隔で撮影した。刺激部位は右側の陽陵泉穴, 外丘穴, 光明穴, 丘墟穴, 足竅陰穴とし, 得気を得た後1分間の雀啄と1分間の置針を3回繰り返した。さらに卵黄負荷による胆嚢形態の縮小反応および卵黄負荷時の丘墟穴の作用についても検討した。
    その結果, 1) 陽陵泉穴, 外丘穴, 光明穴, 足竅陰穴の刺激は胆嚢形態に影響を及ぼさなかった。2) 丘墟穴の刺激は胆嚢形態を拡張させた。3) 卵黄負荷による胆嚢収縮反応に対し, 丘墟穴刺激は抑制的に作用した。
    以上の結果から下腿胆経上の経穴の中で胆嚢形態に対し拡張的に作用する経穴が存在することが分かった。このことは経穴の特異的作用の存在を示唆するものである。
  • 影山 照雄, 大場 雄二, 木戸 正雄, 鮫島 恭夫, 高倉 伸有, 永井 英一, 澤津川 正一, 白石 武昌
    1990 年 40 巻 4 号 p. 351-357
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    “温溜”電気刺激に対する個体の応答性を,“合谷”および“曲池”穴に刺針し, その反応を神経生理学的特性から検討した。
    その結果,“温溜”電気刺激により強さ―時間曲線が得られ, rheobase, utilization time, chronaxie とも従来の in vitro 等での成績と矛盾のない結果が得られた。
    刺激に対する応答性としての, すなわち被刺激性である chronaxie は, 女は男より明らか (p<0.01) に低かった。
    刺針刺激による chronaxie への影響は,“無処置”に比べて“合谷”刺針が“曲池”刺針より明らか (p<0.05) に短縮した。
    従って, これらの成績から, 臨床や研究の場において, 個体の針刺激に対する応答性を考慮にいれて, 有効性の判定などを行わなければならないことが示唆された。
  • 山下 仁, 光藤 英彦
    1990 年 40 巻 4 号 p. 358-364
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    日常生活の諸負荷に抗して人が支障なく生活を営む能力を“耐久性”と呼びたい。健康と病気とを異なった次元の価値をもつ概念として位置づけるとき,“耐久性”は健康の次元における健康レベルの具体的指標になると考えられる。
    病人の“耐久性の低下”を示す諸病症に注目して case study を行ったところ, 慢性健康障害をもつ病人に対して筆者等の行っている灸療が, 積極的なケアとして病人の健康レベルの向上に関与していることが示唆された。
    東洋医学的伝承医術を運用するにあたっては, 健康への指向性をももつことが可能である。
  • 小林 和子, 島津 高洋, 大田 美香, 飯星 將盛
    1990 年 40 巻 4 号 p. 365-368
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ラットの臀部筋肉に針通電刺激 (5Hz, 3-5mA) を15分間与えた。また, 同種のラットの臀部筋肉に灸刺激 (皮下温度45℃, 筋層内温度40℃) を15分間与えた。3時間経過後に, これらのラットの刺激部筋肉を摘出し, ホモゲナイズおよび遠心分離を行い, タンパク質を抽出した。これらのタンパク質を等電点/SDS二次元電泳動法によって分析した。針通電刺激を与えたラットの場合に, 分子量70000, 85000, 100000のストレスタンパク質が検出された。これらのタンパク質は灸刺激を与えた場合に認められた熱ショックタンパク質 (hsp70, hsp85, hsp100) と同様と考えられる。
  • 菅田 良仁, 大西 基代, 東家 一雄, 戸田 静男, 黒岩 共一, 木村 通郎
    1990 年 40 巻 4 号 p. 369-376
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    隔物灸は, その傷病に応じて用いる隔物が異なる。このことから, 隔物灸では隔物による温熱刺激緩和効果だけでなく, 用いた隔物の含有成分による薬理作用も重要な決め手となっていることがうかがわれる。その薬理作用のうち, 特にラジカルスカベンジャー作用の有無について, 電子スピン共鳴(ESR)スピントラッピング法により研究したので報告する。
    隔物としては, 生姜と大蒜を用いた。ハイドロキシラジカル(OH・)生成反応液に生姜と大蒜の各エキスを添加したところ, OH・由来のシグナルが観察されなかった。これは, 隔物のエキスが, ラジカルスカベンジャー作用を持っているか, あるいはラジカル生成反応の阻害効果を持っているかどちらかであることを示している。生姜や大蒜を用いた隔物灸では, これらのラジカルに対する作用により治療効果を得ている可能性が示唆された。
  • 大西 基代, 戸田 静男, 菅田 良仁, 東家 一雄, 黒岩 共一, 木村 通郎
    1990 年 40 巻 4 号 p. 377-379
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    我々は, 艾が活性酸素の一つであるスーパーオキシドの生成を抑制することを報告したが, 今回 1, 1-diphenyl-2-picrylhydrazyl を用いてラジカル除去作用について検討を行なった。その結果, 艾にラジカル除去作用があり, その活性は艾の種類によって異なることが確認された。
  • 戸田 静男, 大西 基代, 黒岩 共一, 菅田 良仁, 東家 一雄, 木村 通郎, 織田 隆三
    1990 年 40 巻 4 号 p. 380-382
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    最高級, 高級, 標準の3種に区別された艾市場品の精油成分について液体ガスクロマトグラフィーを行ない, それらの相関性について検討した。その結果, 最高級品では低級飽和脂肪族炭化水素が, 高級, 標準品では高級脂肪族炭化水素が存在していた。このように, 艾の精油成分を確認することは, 品質管理上必要と思われる。
  • 篠原 正明, 山内 教宏, 延原 弘明, 佐藤 暢
    1990 年 40 巻 4 号 p. 383-389
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    今回我々は, 重症の気管支喘息患者に鍼治療を行ったところ, 自覚症状の改善をみた症例を経験したので, その経過を報告する。症例は73歳の女性で, テオフィリンや副腎皮質ホルモンの投薬を受けていた。良導絡測定の結果は, F3, F5の抑であったので, 復溜と侠谿の興奮点に弱刺激の刺鍼をした。鍼治療を開始時の発作頻度は5回/日, 発作の強さは6/10, 咳嗽の程度は6/10, 喀痰の量は8/10であったものが, 最近では頻度は6回/日と変わらないが, 強さは2/10, 咳嗽は1/10, 喀痰は3/10と減少している。プレドニゾロンを減少させていっても, 症状が軽減していることから, 鍼治療の効果はある程度あったものと思われる。
  • 金子 佳平
    1990 年 40 巻 4 号 p. 390-392
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 中村 万喜男, 泉沢 勝, 相馬 悦孝, 星光 久, 尾沢 正義, 小杉 喜一郎, 横山 和矢, 武田 信正, 淵 一雄, 本多 治寿, 新 ...
    1990 年 40 巻 4 号 p. 393-397
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 田和 宗徳, 山川 緑, 篠原 昭二, 甲田 久士, 呉 志宏, 鈴山 博司, 咲田 雅一
    1990 年 40 巻 4 号 p. 398-401
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    我々は第1報において4J/cm2隔日照射が創傷治癒に対して有効な照射条件であることを報告した。しかしながら, 他の報告を見ると4J/cm2照射よりも少ない照射量でも十分な創傷治癒効果が見られている。そこで, 照射熱量に対してさらに細かい検討を加えたので報告する。ウイスター系ラットの背部皮下に20mmの円形欠損創を作製し, He-Neレーザー照射を行った。無刺激コントロール群, 4J/cm2隔日照射群, 2J/cm2隔日照射群, 1J/cm2隔日照射群の4群に分けて実験を行った結果, 4J/cm2隔日照射群が第1報同様有意の創収縮効果が見られ, 4J/cm2照射は至適な照射条件であることが示唆された。
  • 重松 俊明, 田山 文隆
    1990 年 40 巻 4 号 p. 402-404
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    我々は神経伝達物質 (ガバ, アドレナリン, ノルアドレナリン, セロトニン, アセチルコリン, ドパミン) を使用するORT法で視床の部位と経絡の関係を実験した。神経伝達物質を増幅させるため視床下部組織を使用した。
    視床は視床前核群, 視床内側核群, 視床外側核群, 視床枕, 視床内側膝状体, 視床外側膝状体の6区画に分けた。
    肺経, 心経, 小腸経, 三焦経, 肝経の5経絡が外側膝状体と反応し, 大腸経, 脾経, 腎経, 胆経の4経絡が内側膝状体と反応し, 胃経, 膀胱経の2経絡は視床内側核群に反応し, 心包経は視床外側核群と反応した。この事より経絡は神経系の一部であることがより鮮明となった。
  • 重松 俊朗, 田山 文隆
    1990 年 40 巻 4 号 p. 405-407
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    神経伝達物質 (ガバ, アドレナリン, ノルアドレナリン, セロトニン, アセチルコリン, ドパミン) と視床下部組織または室傍核+視素上核を使用ORT法で各経絡とブロードマンの分類で分けた大脳皮質との関係を実験し, 各経絡と大脳皮質領域との結合が判明した。
    肺経は38野, 心経は10野, 小腸経は5野, 三焦経は45野, 肝経は17野, 大腸経は44野, 脾経は23野, 腎経は20野, 胆経は3野, 胃経は40野, 膀胱経は22野, 心包経は6野であった。
  • 重松 俊朗, 田山 文隆
    1990 年 40 巻 4 号 p. 408-411
    発行日: 1990/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    我々は神経伝達物質を使用するORT法で脾経 (膵臓) と脾経 (脾臓) のイメージンを行った。
    神経伝達物質は共にアドレナリンで, 視床も共に視床内側膝状体で, 大脳皮質も共に23野に反応し, 末梢においては一部をのぞいてほぼ同じように走行した。
    脾経 (膵臓) は隠白穴より起り, 脾経 (脾臓) は大敦穴より約2mm内側より起っていた。
    脾経 (膵臓) も脾経 (脾臓) ともに大腸経にそって下行し, 支脈が偏歴穴より内関穴に流注していた。さらに下行し合谷穴より脾経 (膵臓) は商陽穴に終っていたが, 脾経 (脾臓) は商陽穴に終る症例や第1指の外側 (少商穴の反対側) に終っていた。
    脾経 (膵臓) も脾経 (脾臓) も共に頸部に上り, 翳風穴付近より反転し, 天容穴付近で脾経 (膵臓) は終り, 脾経 (膵臓) はさらに下行して人迎穴付近で終っていた。
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