全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
Print ISSN : 0285-9955
ISSN-L : 0285-9955
43 巻 , 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 山際 賢, 北小路 博司, 佐々木 和郎, 石丸 圭荘, 大山 良樹, 木下 緑, 渡辺 勝久, 岩 昌宏, 北出 利勝, 中村 辰三, 金 ...
    1993 年 43 巻 2 号 p. 53-57
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    泌尿器系疾患の鍼治療の一方法として, 教育用ビデオを作成し排尿障害に対する“陰部神経刺鍼法”を紹介した。“陰部神経刺鍼点”は上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線上で上方より1/2~3/5の間に取穴する。この部位は同神経が仙棘靱帯上で, 仙結節靱帯の間にあり体表からのアプローチに最適なところである。使用鍼は90mmの24号鍼 (鍼体径) を用いる。体表面から直刺で刺入すると, 50-80mmで陰部神経に到達する。陰部神経に鍼が到達した確認は陰茎 (核) 部への響きをもって行う。
    刺激方法は, 雀啄法, 捻鍼法, 低周波置鍼療法などを用いる。陰部神経刺鍼法の臨床応用は神経因性膀胱の利尿筋括約筋協調不全症, 尿失禁症例などの排尿障害に対して有用であった。
  • 丸山 善己, 皆川 宗徳
    1993 年 43 巻 2 号 p. 58-63
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    近年, ビデオディスプレイ機器の急速な進歩発展にともない, 若年層の仮性近視いわゆる学校近視の発生が急激に増加してきた。
    筆者はこのことに着目し, 仮性近視に鍼治療を試みた結果を平成元年第8回中部ブロック学術集会において報告した。
    今回は, 15歳 (女性) の学生を対象に, 選穴を左右の太陽穴のみとし, 置鍼通電時間を5分に短縮して, 仮性近視に対する鍼治療を試みたところ, 視力は初診時 (平成2年3月23日) 左0.5, 右0.7であったが, 3回治療後に左1.2, 右1.2となり左右ともAクラス (1.0以上) に上昇した。持続効果については42日経過後の最終治療時 (平成2年11月7日) 治療前の視力が左1.0, 右1.2と安定し, さらに平成3年4月の追跡調査においても左右ともAクラスに安定していた。また, 今回の症例はシングルケース実験計画法の非反復型実験計画 (A-B-C型) にしたがうものであり, 移動平均法と最小自乗法による回帰直線のあてはめの評価法を行った結果, 客観的に視力の改善が確かめられた。
  • 秋田 久直, 橋本 辰幸, 相川 貞男
    1993 年 43 巻 2 号 p. 64-70
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    初期皮膚温制御型繰り返し輻射熱刺激システムは痛覚閾値を閾温度 (皮膚温) と閾時間 (刺激時間) で表すことが可能である。今回この2つの痛覚閾値を指標とし, 4Hzと10Hzの針通電刺激による鎮痛効果について検討した。閾温度については総体的に10Hz刺激時より4Hz刺激時で閾温度上昇の長時間持続傾向がみられた。一方, 閾時間では4Hz・10Hzとも閾温度に比べ変動が大きく, また多くの部位で延長例がみられたが, 同時に閾時間の短縮する例も観察された。本研究において閾温度と閾時間で異なる結果がえられ, 閾時間評価に比べ閾温度評価の確実度が高いことが示された。
  • 河井 正隆, 中村 辰三
    1993 年 43 巻 2 号 p. 71-78
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    「指導要領」(東洋療法学校協会編, 平成2年) の灸実技において, 施灸訓練の上達法の改善・充実を目的に, 艾〓の燃焼温度を測定する温度センサーを教材化して実践授業を行った。
    対象は, 本校鍼灸科1年生 (昼間部) の45名で, 実践授業を行う上で学習指導案を作成し, 灸実技 (2時間) を行った。
    その結果, まだまだ試行錯誤の段階ではあるが, 本教材を用いることで, (1) 自己評価を容易にする (2) 教育目標・内容が幅広く設定できる (3) 客観的評価が可能となるなど, 灸実技教育に, より一層の充実が図られるものと考えられる。
    すなわち,「指導要領」に“温度センサーでの施灸練習”などという客観的学習評価が可能な教材を学習内容に加えることは, 実技教育に有益と思われる。
  • 土肥 康子, 若林 薫, 木下 晴都
    1993 年 43 巻 2 号 p. 79-86
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    日本経穴委員会では, 1989年に合理的な比例配分による経穴の標準部位を決定し, 同名異穴の表記については,「手三里」のように部位名を経穴名に冠することで決定をみた。しかし, 同名異穴の呼称法については, 研究が未完成であるため, 今後の課題として残されている。その検討の一端として, 中国の古代から日本の江戸時代に至る文献の中で, 同名異穴をどのように表記し, どのように呼称していたかを調査し, 今後, どのようにあるべきかを考察した。
    調査文献中の表記の分析より, 日本において, 江戸時代までは部位を訓読みし, 部位名と経穴名との間に格助詞“ノ”をいれて呼称した例が多くみられたが, 同時に表記における不統一性も数多く存在した。呼称においても, 統一しようとする意向はなく, 自由に呼んでいたと考えられる。
    表記について統一された今, これからの同名異穴の呼称を考えるとき, 解剖学の固有名詞の読み方, WHO採用の経穴の読み方, 他の経穴の読み方など総合的に考え合せ, 部位名も経穴名も音読みに, 例えば「手三里」を「シュサンリ」と呼称することを提唱する。
  • 高橋 妙子, 三原 憲一, 田良原 稔文, 遠藤 宏, 王 財源
    1993 年 43 巻 2 号 p. 87-92
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    Xenon (キセノン) 光線は, 紫外線, 可視光線, 赤外線と幅広い波長帯を有している。生体の疼痛除去に対して有効であるとされている Xenon 光線を, 人体に使用することによりどのような効果を奏するか,筋筋膜性腰痛症の患者に照射を行い, マイクロウェーブとの比較を指床間距離の測定を用いて検討した。その結果, Xenon 群は刺激回数を重ねるにつれ, 指床間距離が徐々に収縮されていき, 第5回目より差異が著しく認められた (P<0.01)。また, Xenon 群は指床間距離の収縮を, ある程度持続できるということがわかった。
  • 三原 憲一, 高橋 妙子, 王 財源, 遠藤 宏, 田良原 稔文
    1993 年 43 巻 2 号 p. 93-97
    発行日: 1993/06/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    太陽と同様なインコヒーレントでありながら輝線スペクトルを示し, その輝線一本一本が, レーザースペクトルの波形と相似形をしているという特徴を持つキセノン光と従来より用いられてきた深部刺激となるマイクロ波との肩関節周囲炎の関節可動域改善における変化を検討した。
    その結果, 関節可動域改善における優位性を示し, 又, 血液検査により生体の内部環境に影響を与えている事がわかった。
feedback
Top