全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
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43 巻, 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 中枢神経機能からみた鍼灸のストレス緩和の効果について
    矢野 忠, 森 和, 行待 寿紀
    1993 年 43 巻 4 号 p. 143-153
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 勝久, 北出 利勝, 廖 登稔, 佐々木 和郎, 北小路 博司, 石丸 圭荘, 大山 良樹, 木下 緑, 岩 昌宏, 山際 賢, 大藪 ...
    1993 年 43 巻 4 号 p. 154-159
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    顎関節症は開口障害, 顎関節の疼痛, 関節雑音を主症状とする疾患で, 近年, 若年者を中心に増加の傾向にある。顎関節症は髄伴症状として, 鍼灸治療の適応である頭痛, 頸肩部の凝りなどの不定愁訴を有している場合が多い。そこで, 顎関節症に対する認識をより深め, 具体的な鍼灸治療の方法について, ビデオ教材を作成した。ビデオ教材の内容は, 前半は顎関節の解剖, 顎関節症の病態と分類などを解説し, さらに, 顎関節のMRI画像を紹介した。後半は診察の手順と治療を解説した。鍼灸治療は, 局所的常用穴を述べ手技の実際を紹介した。
  • 渡辺 勝久, 北出 利勝, 廖 登稔, 大藪 秀昭
    1993 年 43 巻 4 号 p. 160-164
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    鍼麻酔は, 諸条件による効果の不安定さから今日の歯科臨床では, あまり適応されていない。しかし, 稀にみられる局所麻酔薬に対する薬物過敏者や内臓疾患や神経疾患のために局所麻酔薬の使用が困難な場合, 薬物投与によらない鎮痛手段が必要となる。今回局所麻酔薬過敏患者の下顎埋伏智歯の抜歯の際の鎮痛を, 鍼灸により心身のリラックスを促したのちに鍼麻酔により行った。抜歯時に薬物を併用すること無く疼痛管理ができ術中・術後とも経過は良好であった。
  • 沢井 勝三, 椎野 瑞穂, 木村 明彦, 五味 敏明, 岸 清
    1993 年 43 巻 4 号 p. 165-174
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    刺鍼の深さを考察するにあたり, 局所における臓器および組織の位置関係を充分把握しておくことは大切である。そのために足の太陽膀胱経を基準とした人体横断解剖標本を作成して, 体表から何mmでどの臓器, 組織に鍼先が到達するかを検索した。前回までは大椎穴 (督脈) より胆兪穴 (足の太陽膀胱経) まで調査した結果を報告した。
    今回は, 脾兪穴 (足の太陽膀胱経) より気海兪穴 (足の太陽膀胱経) までの5横断面について検索したのでこれを報告する。
    脾兪穴を基準とした横断面では, 鍼を体表より刺入すると皮膚を5mmで貫き, 皮下組織を4mmで貫いて, 固有背筋群を30mmで貫き第12胸椎横突起に鍼先が達した。体表より第12胸椎横突起まで39mmを計測した。
    胃兪穴を基準とした横断面では, 鍼を体表より刺入すると皮膚を5mmで貫き, 皮下組織を3mmで貫いて, 固有背筋群を28mmで貫き第1腰椎横突起に鍼先が達した。体表より第1腰椎横突起まで36mmを計測した。
    三焦愈穴を基準とした横断面では,鍼を体表より刺入すると皮膚を5mmで貫き,皮下組織を5mmで貫いて, 固有背筋群を26mmで貫き第2腰椎横突起に鍼先が達した。体表より第2腰椎横突起まで36mmを計測した。
    腎兪穴を基準とした横断面では, 鍼を体表より刺入すると皮膚を4mmで貫き, 皮下組織を5mmで貫いて, 固有背筋群を32mmで貫き第3腰椎横突起に鍼先が達した。体表より第3腰椎横突起まで41mmを計測した。
    気海兪穴を基準とした横断面では, 鍼を体表より刺入すると皮膚を4mmで貫き, 皮下組織を5mmで貫いて, 固有背筋群を30mmで貫き第4腰椎横突起に鍼先が達した。体表より第4腰椎横突起まで39mmを計測した。
    以上の結果を鍼灸医学臨床における深さの立場から考察した。
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