全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
Print ISSN : 0285-9955
ISSN-L : 0285-9955
45 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 矢野 忠
    1995 年 45 巻 4 号 p. 225-231
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    今, あらゆる分野において機械論的パラダイムに基づく合理的な科学主義の限界が指摘されている。その限界性を越える視点として生命論的なパラダイムが注目されている。それは医学の分野においても同様で生命的パラダイムに基づく「医学の質」が問われている。
    東洋医学の生命観は, 本来的に生命論的パラダイムに基づくものである。特に鍼灸医学は「心身一如」の身体観に基づく無薬物療法であり, その治療原理は自然治癒力の賦活にある。そこには病人を中心とした全人的医療が展開され,「ケアの医学」が実践されている。
    このような特徴をもつ鍼灸医学は「人にやさしい医学」として極めて魅力的であり, 次代を担う新しい医学として期待される。
  • 河村 廣定, 二ノ宮 裕三, 山口 良三, 船越 正也
    1995 年 45 巻 4 号 p. 232-237
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    針鎮痛効果をもたらす末梢求心神経路に substance P (SP) 含有求心神経線維が関与するか否かを明らかにする目的で, ラット右前肢上腕部の神経幹に, capsaicin (cap) 1回処理と, 同部位皮下に cap 950mg/kg (連続処理) を注入する方法を用いて, 脊髄後角 substance P (SP) 量と針鎮痛効果の経日的変化を比較した。cap 1回処理の場合では, 非処理側群のSP量と針鎮痛効果は, 経日的 (5~15 days) に安定的に認められるのに対して, 処理側群のSP量は減少し針鎮痛効果も消失した。連続処理では, 非処理側群のSP量と針鎮痛効果は経日的に減少し, 両者の間には明らかな相関が認められた。以上の結果から針鎮痛をもたらす末梢求心路にSP含有神経線維が関与することが示唆された。
  • 軽部 智千, 郡司 弘子, 坂本 好昭, 竹谷 明子, 戸根 常夫, 中原 由香里, 平松 喜久子, 福永 小百合, 恒松 隆太郎, 吉川 ...
    1995 年 45 巻 4 号 p. 238-252
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    今回私達は, 健康成人15名を対象とし同一被検者への, 合谷・孔最1Hz・30Hz, 菱形筋1Hz・30Hzという異なる4種の低周波鍼通電刺激が呼吸機能及び心拍数を指標とした心臓自律神経に与える影響を検討した。その結果, 菱形筋1Hz刺激が呼吸機能に最も影響を与え, 努力性肺活量増加・1秒量増加・最大呼気流量減少がみられた。これは気管支喘息患者への菱形筋1Hz刺激の効果と類似の傾向を示し, 呼吸器疾患に対する臨床応用の可能性が示唆された。
    また, 合谷・孔最30Hzでは鍼刺激と呼吸機能及び心臓自律神経機能との間に関連性があることが観察された。
  • 江口 和子, 岡田 武史, 高士 将典, 佐野 節夫, 進藤 篤信
    1995 年 45 巻 4 号 p. 253-257
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    難治性アトピー性皮膚炎に対して東洋医学的治療を行った。症例は20例で鍼灸湯液併用治療及び湯液治療の二つに分けてその有効率を比較した。鍼灸湯液併用治療は8例中7例有効であり有効率88%, 湯液治療は12例中8例有効であり67%であった。鍼灸湯液併用治療と湯液治療が共に有効であったが鍼灸湯液治療がより有効であると考えられる。
  • 大山 良樹, 佐々木 和郎, 中村 辰三
    1995 年 45 巻 4 号 p. 258-262
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    鍼通電刺激が瞳孔の自律神経機能に及ぼす影響について, 鍼通電刺激前・鍼通電刺激中・鍼通電刺激後の瞳孔直径 (D1)・最高縮瞳速度 (VC)・最高散瞳速度 (VD) の3項目を指標に仰臥位でも測定可能なイリスコーダ (電子瞳孔計) を使用し検討した。その結果, 鍼通電刺激による変化では瞳孔直径が縮小し副交感神経に影響を与えていると考えられた。さらに, 対光反射による最高縮瞳速度および最高散瞳速度の上昇傾向が見られ, 瞳孔の反応性が向上したことが考えられた。
  • 織田 隆三
    1995 年 45 巻 4 号 p. 263-268
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    モグサの製造には原料のヨモギ又はオオヨモギを7~8月に採集し, 直ちに葉を取り, 3~4日間直射日光で乾燥する。工場では更に80°~170°の乾燥室で火力乾燥を行い, 含水率を1~2%以下とする。
    乾燥した葉は荒砕きした後, 石臼にかけるが, 荒砕き機は農業用脱穀機に似た高速回転装置が主に用いられる。
    原草の採集からモグサの出来上るまでの全工程をまとめ, 一覧表として示した。
    採集した生の葉に対するモグサの収得率は最高級品で0.5~0.6%, 最下級品では3~8%であって, この中間に各等級品が分布する。(乾燥葉に対しては最高級品3.0~3.5%, 最下級品では約20~50%となる。)
  • 七堂 利幸
    1995 年 45 巻 4 号 p. 269-277
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    有意差が無かった論文の多くは, サンプルサイズが小さい事に起因する。そのため, 試験や実験の前にサンプルサイズのデザインをする必要がある。ここでは, 鍼の臨床試験や基礎, 臨床研究に必要なサンプルサイズの求め方に関する文献と, サンプルサイズを求めるパーソナルコンピューターのソフトウェアについて紹介をする。
  • 形井 秀一
    1995 年 45 巻 4 号 p. 278-283
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
feedback
Top