全日本鍼灸学会雑誌
Online ISSN : 1882-661X
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50 巻, 4 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • その相違と共通性
    松本 克彦
    2000 年 50 巻 4 号 p. 592-598
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 川口 雄次
    2000 年 50 巻 4 号 p. 599-610
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 代田 文彦
    2000 年 50 巻 4 号 p. 611-622
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 吉田 集而
    2000 年 50 巻 4 号 p. 623-637
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 川喜田 健司, 角谷 英治, 野口 榮太郎, 今井 賢治
    2000 年 50 巻 4 号 p. 638-640
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 田所 千加枝
    2000 年 50 巻 4 号 p. 641-646
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
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  • 研究の背景とその後の発展
    小林 聰, 大沢 秀雄, 野口 栄太郎, 西條 一止, 佐藤 優子
    2000 年 50 巻 4 号 p. 647-651
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 津嘉山 洋, 吉田 紀明, 西條 一止
    2000 年 50 巻 4 号 p. 652-658
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鍼灸を受療する半側顔面痙攣 (hemifacial spasrn : HFS) 患者は頻度は多くないものの存在する。鍼灸臨床の成書には顔面痙攣の治療法に関する記載があるが、鍼灸を受療した患者の全体像は不明で、鍼灸の適応を判断する材料に乏しい。
    薬物療法に反応が良くない37-57歳の半側顔面痙攣 (HFS) 患者6例を対象として顔面の表情筋に鍼通電療法 (EAT) を行った。
    1週間から1ヶ月の治療後に6症例中5症例で痙攣の頻度や程度に若干の改善をみとめた。1ヶ月-1年間の治療を行い、観察された有害事象は軽微なものであった。全症例が転医、中断の転帰をたどった。
    抗痙攣作用は弱いが安全性は比較的高く、HFSに対する保存的治療の際にElectroacupuncture therapy, EATは試みられてよい療法と考えられ、微小血管減圧術やボツリヌス毒素が適用困難なケースに適用の可能性がある。
  • 中井 さち子, 渡 仲三, 尾上 孝利
    2000 年 50 巻 4 号 p. 659-672
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    ラットにストレプトゾトシン (STZ) を投与して糖尿病性肝臓傷害を惹起せしめるとともに、これに灸療法を施して、その治療効果を形態学的に証明するため、本実験を計画した。特に、電子顕微鏡で撮影した肝臓組織の写真について画像計測を行い、肝細胞内のグリコーゲン野及びグリコーゲン顆粒の消長及び、脂肪滴と二次ライソゾームの消長を統計学的に解析した。その結果、第1群の対照群に比べ、第2群のSTZ肝臓傷害群では、肝細胞のグリコーゲン野及びグリコーゲン顆粒が極度に減少し、また逆に、脂肪滴と二次ライソゾームは肝細胞の傷害によって増量したのに反し、第3・4群の灸治療群においては、細胞傷害が改善され、その結果、グリコーゲン野及びグリコーゲン顆粒は増量し、反面、脂肪滴と二次ライソゾームは減少ないし消失した。すなわち、施灸がSTZによる糖尿病性肝臓傷害に対して修復効果のあることが、超微形態学的、形態計測的に証明された。
  • 渡邊 裕
    2000 年 50 巻 4 号 p. 673-679
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鍼の合併症のうち感染は今後一段と重要度を増して行くと思われる。しかし汚染のない所に感染は起こり得ない。その見地から汚染予防のありかたについて考察を加えた。
    汚染には皮膚の消毒不完全によるものと、鍼の取扱い不備による鍼体の汚れによるものが考えられる。前者には術野の清拭不備と種々の不適切な消毒操作があり、後者は主としてなんらかの原因で細菌学的に不潔なものに鍼体が接触して生ずる汚染である。これには鍼管を介する汚染・押し手や鍼の送り込み操作による汚染・鍼ケース内での汚染など、従来あまり問題視されなかったことも考慮する必要があると思われるので検討を加えた。
    筆者は刺鍼の際、体内に入る鍼体部分に指が全く触れないようにしている。従って鍼体の汚染が起こることはなく感染の危険は避けられるので、その方法を紹介した。
  • 中国の全国統一試験事情
    斉藤 宗則
    2000 年 50 巻 4 号 p. 719-722
    発行日: 2000/11/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 総論
    形井 秀一, 山下 仁, 楳田 高士, 江川 雅人, 谷 万喜子, 鍋田 理恵, 濱田 淳, 宮本 俊和, 山田 伸之
    2000 年 50 巻 4 号 p. 681-696
    発行日: 2000年
    公開日: 2021/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    戦後を中心に、鍼灸領域で発症した有害事象および安全性に関する和文献について、検討を行った。 対象は戦後報告された鍼灸の有害事象および安全性に関する242タイトルの論文の中、入手できた233文 献であった。 それらの文献は、JOISと医学中央雑誌のCD-ROM版で「東洋医学、医療過誤、感染、ハリ、キ ュウ」のキーワードで検索した1997年度までの論文、1998年3月までに各委員が自力で収集した論文、ま た、それら全ての論文の引用文献から孫引きしたものである。 入手した233文献のうち、学会誌に掲載された論文が117、商業雑誌が93、著書が16、その他2、不明が 5であった。文献数は、1960年代以降は毎年2桁を記録し、特に70年代以降は急増した。 その内容は、折鍼が68文献(29.2%)と最も多く、次いで、感染42文献(18.0%)、気胸18文献(7.7%)、 治療過誤11文献、灸と教育・啓蒙がそれぞれ15文献ずつと続いている。 60年代と70年代の文献の増加分は鍼灸分野の雑誌の掲載文献数の増加によるが、80年代の増加は、明ら かに、西洋医学雑誌の文献数の増加が要因である。その内容は、折鍼や感染、灸治後の問題などで、鍼灸 師より医師が遭遇する事が多い事象の報告であった。 今回の和文献の検討から、戦後の鍼灸臨床における有害事象の発生状況及び、鍼灸の安全性に関する全 般的な状況が大まかであるが明らかになったものと考える。
  • 神経傷害に関する報告
    江川 雅人 , 山田 伸之, 楳田 高士, 谷 万喜子, 鍋田 理恵, 濱田 淳, 宮本 俊和, 山下 仁, 形井 秀一
    2000 年 50 巻 4 号 p. 697-704
    発行日: 2000年
    公開日: 2021/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    鍼治療に伴う有害事象に関する和文献について検討した。1900年から1999年までに23文献、36症例が報 告された。神経傷害を引き起こした刺激部位としては頚部、下肢が挙げられ、傷害の生じた部位としては 下肢、体幹部、手部が多かった。症状としてはしびれ感等の異常感覚や疼痛が特徴的であった。神経傷害 の原因としては31例については折鍼等、体内に残留した鍼体が挙げられ、その内22例については鍼体の摘 出が試みられた。また、5例については体内への鍼体の残留が無く過誤を生じたものであり、抗生物質の 投与などが行われていた。
  • 鍼治療による気胸に関する文献
    山田 伸之, 江川 雅人, 楳田 高士, 谷 真喜子, 鍋田 理恵, 濱田 淳, 宮本 俊和, 山下 仁, 形井 秀一
    2000 年 50 巻 4 号 p. 705-712
    発行日: 2000年
    公開日: 2021/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    鍼治療による気胸に関する文献について調査を行った。1952年から1997年の間に17文献の報告が行われ ていた。内容別に分類すると総説1文献,原著1文献,症例報告11文献,訴訟事件に関する報告3文献,そ の他1文献であった。 症例は15文献56症例あり,医師による報告は11文献49症例(87.5%)で,鍼灸師は4文献7症例(12.5%) であった。すべての症例に気胸の特徴的症状である胸痛,呼吸困難が認められていた。 訴訟に関する文献では,鍼治療と気胸の因果関係について述べられ,施術者側の注意義務に関する項目 について考察が行われていた。
  • 灸に関する有害事象
    山下 仁, 江川 雅人, 宮本 俊和, 楳田 高士, 谷 万喜子, 鍋田 理恵, 濱田 淳, 山田 伸之, 形井 秀一
    2000 年 50 巻 4 号 p. 713-718
    発行日: 2000年
    公開日: 2021/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    灸の有害事象に関する日本国内で発表された文献を系統的に調査した。20文献で79件の有害事象が報告 されていた。灸による熱傷が誘因となって起こった可能性が高い事象として,皮膚の悪性腫瘍が9例(基 底細胞癌4例,有棘細胞癌2例,疣贅性癌2例,不明1例),増殖性外毛根鞘嚢腫(良性)が1例,水疱性類 天疱瘡が5例,熱傷による潰瘍が2例,化膿(感染)が1例みられた。文献の記述を参考にすると,直接灸 は,米粒大以下の艾柱による間欠的な施灸がより安全であると思われる。直接灸を行う際には,患者の世 代や過去の受療経験,また地域による文化的・歴史的背景を考慮し,施術前に充分な説明と患者の同意を 得ることが必要である。
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