全日本鍼灸学会雑誌
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52 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 西村 周三
    2002 年 52 巻 2 号 p. 97-102
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 山口 真二郎, 大島 宣雄
    2002 年 52 巻 2 号 p. 103-114
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鍼刺激・鍼通電刺激が末梢血流動態に影響を及ぼすことが過去の多くの研究から知られている。赤外線サーモグラフィを用いた研究では、鍼刺激・鍼通電刺激による皮膚温分布の変化が明らかになり、超音波ドップラ血流計や放射性同位元素を用いた研究では、脳や心臓、臍帯における鍼刺激・鍼通電刺激の効果を画像としてとらえることを可能にした。レーザ・ドップラ血流計を使用することによって、鍼刺激・鍼通電刺激による末梢循環における反応の自律神経機序が明らかになってきた。
    筆者らは、ピンチ刺激・鍼通電刺激の微小循環動態に及ぼす効果について、生体顕微鏡システムを用いた研究を行ってきた。これらの研究から、ピンチ刺激によって体性-交感神経反射による微小血管レベルの反応が出現することや、蛍光トレーサーを用いた検討により、一酸化窒素を介して微小血管に血管拡張を起きることが示された。
  • 寺田 和史, 和田 恒彦, 宮本 俊和
    2002 年 52 巻 2 号 p. 115-122
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    【はじめに】鍼治療受療経験のない若年者に対し、鍼治療に関する情報提供を目的とした教育プログラムを開発し適用することで、鍼治療に対するイメージと受療態度の変容が喚起されるか検討した。【方法】若年者44名を対象に、鍼治療に対する「知識」「恐怖・不安・不信感」「受療動機」を、手順を経て作成した尺度により測定し、得点化した。プログラム適用前後の得点変化を、家族・知人の鍼治療経験者の有無、プログラム内容の違いに基づいた群分けをして比較した。【結果および考察】全群の全項目でプログラム適用後に得点が上回ったことから、教育プログラムは効果を発揮したと考えられる。また、家族・知人に鍼治療経験者がいない者の「恐怖・不安・不信感」にのみ、VTR教材が恐怖・不安・不信感の払拭に有効であることを示した。
  • 近畿、関東11都府県の施設アンケート調査
    松本 勅, 高橋 則人
    2002 年 52 巻 2 号 p. 123-130
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    高齢者保健・福祉施設における鍼灸治療導入の実態を調べるため、近畿2府4県と関東1都4県の1,237施設を対象にアンケート調査を行い、321施設 (26%) から回答を得た。その結果、鍼灸の導入は46施設 (14%) で、将来の導入を考えている所が9施設 (3%) 、場合によっては考慮する所が79施設 (25%) であった。既導入施設のうち鍼灸師の正職員採用は22施設 (48%) で、残りの半数はボランティアや往診治療に頼っていた。専用の鍼灸治療室や兼用の健康相談室での治療は約1/3で、リハビリの場所での治療が約半数であった。治療費は、本人からの徴収が8施設 (17%) 、サービス (無料) が24施設 (52%) 、公費や医療保険等の取扱いが14施設 (30%) であった。鍼灸の導入予定がない理由は、人件費や治療費等の費用負担の問題や、鍼灸治療の効果や有用性等の理解不足に基づくものが多かった.以上の結果から、入所者、家族、施設職員に対する鍼灸の啓蒙の必要性が示唆された。
  • 経絡テストと低周波鍼通電療法の応用
    石丸 浩徳, 沢崎 健太
    2002 年 52 巻 2 号 p. 131-136
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    今回、冷え症患者の治療に際して、身体の動きの解析から東洋医学的診断を行う経絡テストと低周波鍼通電療法を臨床応用し、その効果を評価した。症例は35才の女性で、手足の冷えを訴えており、上下肢の血管運動神経機能を正常化し、血行を改善することを目的として鍼治療を行った。第1診から第6診までは一般的な低周波鍼通電療法を行ったが、治療直後の冷え感の改善はあるがこれはあまり持続せず、上下肢皮膚温の上昇も認められなかった。第7診及び第8診では、経絡テストによる東洋医学的診断に基づいて低周波鍼通電療法を行うと、治療直後冷え感は消失し、冷え感の改善が2ヶ月間持続した。また、上下肢皮膚温分布では約20℃以下の領域が消失し、経絡テストの制限数も著明に減少した。このことから、経絡テストによる東洋医学的診断に基づく低周波鍼通電療法が冷え症の治療に有効であり、経絡テストは評価法としても有用であることが示唆された。
  • 楳田 高士, 栗林 恒一, 笠原 由紀, 若山 育郎
    2002 年 52 巻 2 号 p. 137-140
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    B型肝炎キャリアの被験者に鍼刺入を行い、抜鍼後の鍼体にB型肝炎ウイルス (HBV) が付着しているのかをPolymerase Chain Reaction (PCR) 法を用いて検討した。その結果、鍼体からHBVのDNAを検出した。治療後の鍼の取り扱いに注意が必要である。
  • 矢野 忠
    2002 年 52 巻 2 号 p. 141-143
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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