1. 経絡は環状末梢相互伝導系にして中枢とは下垂体前葉にてつながる。
2. 経絡の原形はナメクチウヲ等に見られ3胚葉すなわち3面経絡内胚葉-前面4経, 外胚葉-(神経溝)-後面経絡4経, 中胚葉-側面4経の時代がある。
3. 魚類, 両栖類の幼生の水栖時代に体表に側線器官現われ4側面経を代表する。なおこれが迷走神経につながることより心包, 三焦が壁内神経系なることを発見。
4. 人間の経絡は発生経過の集成にして退化組織はよく経絡に変化している。例尿嚢は中臍索に, 臍動脈は側臍索になりて腎経の一部をなす。
5. 同系筋は接続して経絡の一部を構成する。
6. いっさいの組織は経絡をになう。
7. 異常筋は2筋以上をつなぎ, 経絡を作るために存するものにて, 筋の過不足は所属経の過不足を示す。今日の異常筋の定義は正しくない。
8. 頭部第3筋節は後頭体節前半の解消後に耳胞を越えて発生するヴアン・ビジエ氏筋節に次いで出現し, 頭顔部の胆三焦両経を作る。所属筋は側頭・内外翼状・咬・顎舌骨等の筋にして, 外直筋も然り, 目-耳の走路に明かなり。また筋節の腹部は心ノウあるいは心ノウ付近の体腔壁へ連る。これ深部経絡をなす。
9. 前頭筋の筋抵止は膀胱経をなし, 皮膚抵止は皮膚に放散し胆・三焦経の一部をなす。
10. 胆経頸-肩-胸部接続
(1) イ肩甲挙筋-後斜角筋-菱形筋-後上鋸筋ロ前鋸筋上部-外肋問筋-(とくに第11肋)-外斜腹筋
横頸動脈は乗風 (棘上筋)-後斜角筋の走路強化す。
(2) 濶背筋の抵止の鳥口突起-腋窩筋膜-下角-第12肋部の外斜腹筋尖との嵌交
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