曲肱軸の破壊の大部分は捻れ振動に起因するがbalance webの大きい首ふり又は其のwebの破壞などは横振動が原因と思はれる場合が少くない.而して曲肱軸の横振動は一般turbine shaftのそれと違つて所謂whirlが問題とならずcylinderの爆發による強制振動であるから軸の固有振動數が爆發力の或harmonicと共振するのである.即ち固有振動數が囘轉數の何倍かになると共振をおこす.
固有振動數の測定はfrequencyを變へ得るmagnetでexciteし共振點を見出すのである.其の結果二つ接近せる共振點が出た.其の低い方は一次振動で高い方は二次振動である.一次振動には31/2次,二次振動は7次のhamonicが共振し當曲肱軸では後者が問題となる.
次に筆者は之等振動數をある程度迄計算する事に成功した.之にはbala ce webのflexi-bilityを考へに入れてあるが近似的な計算である.
結論としてbalance webをstiffにする事を以て二次振動數を高められる事を知る.

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