日本臨床麻酔学会誌
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10 巻, 5 号
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  • 宮野 英範
    1990 年 10 巻 5 号 p. 403-416
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 菊地 博達
    1990 年 10 巻 5 号 p. 417-426
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • ケシの渡来と津軽一粒金丹
    松木 明知
    1990 年 10 巻 5 号 p. 427-433
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 藤森 貢, 田中 経一, 安田 勇, 稲田 英-, 行岡 秀和
    1990 年 10 巻 5 号 p. 434-441
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
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  • 小川 龍, 高折 益彦, 宮尾 秀樹, 石原 弘規, 関口 広昌, 川真田 美和子, 小林 国男
    1990 年 10 巻 5 号 p. 442-448
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
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  • 小林 信嗣
    1990 年 10 巻 5 号 p. 449-453
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    老年者において前投薬筋注投与の血清CPK値に及ぼす影響についてレトロスペクティブに検討した.通常使用量の前投薬の筋注1回投与によりいずれも血清CPK値は上昇したがその程度は薬剤の種類によって異なっており,ヒドロキシジン・ペンタゾシン混筋注群,ヒドロキシジン筋注群で有意の上昇を認めたがメペリジン筋注群では非筋注群に比し有意差がなかった.また,このCPK値の変化が筋注後1時間という短時間で認められた.これまでに前投薬の筋注投与による血清CPKの変動を検討したものは少なく,日常使用する薬剤でこのように差異が大きいことは興味深い.血清CPK値は全身の筋肉量をある程度反映しており,lean body massの少ない老年者では筋注時のCPK値の変動が小さいと考えられるが,老年者でも薬剤によっては比較的短時間に有意な上昇が認められることが確認された.今後,老年者の術中・術後CPK値の評価を行なう場合や麻酔直前に心筋梗塞の診断を行なう場合などで,この前投薬筋注投与によるCPK値の上昇の程度も考慮する必要があると考えられる.
  • 後藤 文夫, 小林 力, 小幡 英章, 須藤 至, 藤田 達士
    1990 年 10 巻 5 号 p. 454-459
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬であるニカルジピンの利尿作用の発現機序を検索した.開腹手術時の血圧上昇に対してニカルジピンを持続注入すると,血圧下降とともにナトリウム利尿が認められた.
    対照群のフロセミドによる利尿作用と著しく異なる点は無機リンの排泄増加が顕著に認められる点である.このリンの排泄増加はクレアチニンクリアランスや血漿のリンレベルとは無関係であった.通常,糸球体を通過したリンはほとんどすべて近位尿細管で再吸収されることから,ニカルジピンによる利尿作用の発現機序には近位尿細管の再吸収抑制が重要な役割を果たすと考えられる.
  • 中野 園子, 太城 力良, 西村 匡司, 上山 博史, 内山 昭則, 沢竹 正浩
    1990 年 10 巻 5 号 p. 460-465
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    麻酔前投薬として4ヵ月から5歳の日帰り手術患者にファモチジン1mg/kgをジアゼパム注射液で溶解して直腸内に投与し,導入時の胃液に対する効果を検討した.ジアゼパムのみのコントロール群に対しファモチジン群で胃液pHは有意に上昇したが,胃液量には差はなかった.胃液pHと胃液量による効果判定では著効例(胃液pH2.5以上,胃液量0.4ml/kg以下)はコントロール群32%,ファモチジン群79%であった.ファモチジン投与30分後の平均血漿中濃度は103ng/mlであった.ファモチジン直腸内投与時の吸収および効果発現は早く,簡便で確実な誤嚥性肺炎の予防法と考える.
  • 小林 みどり, 川添 太郎
    1990 年 10 巻 5 号 p. 466-472
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    ヒスタミンH2受容体拮抗薬ファモチジン20mgを帝王切開術の症例35例に筋注投与し,分娩時のファモチジン濃度を測定した.投与後77.6±17.5分において,母体血で259.7±85.3ng/me,臍帯静脈血で83.7±19.3ng/me,臍帯動脈血で75.5±23.7ng/me,羊水では24.8±18.7ng/meであった.胎盤移行率(臍帯静脈血中濃度/母体静脈血中濃度)は0.347±0.114であった.新生児のApgarscore,体重,黄疸,哺乳力,神経学的検査において異常と認められた症例はなく,非投与群39例と比較して差はみられなかった.ファモチジン術前投与は胎児へ移行するものの,新生児に特に問題となる影響を及ぼさなかった.
  • 山田 秀樹, 嘉悦 博, 千草 壽々子, 池垣 淳一, 尾原 秀史
    1990 年 10 巻 5 号 p. 473-481
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    肺癌にて胸部硬膜外麻酔を併用した全身麻酔下に肺葉切除術を受けた患者で,リンパ球サブセットの変動について検討した.CD4は術中より,CD3・CD8やCD16は術直後に有意な低下を示した.術後はまずCD4,次にCD8,そしてCD16の順で増加回復し始めたが,すべてのサブセットの有意な低下は第7病日においても持続し,術後1ヵ月まで術前値に回復しなかった.したがって,他の手術では3日~1週間といわれているが,肺葉切除術ではそれより長期に術後1週間以上は免疫が抑制されていると考えられる.
    また,術中~第3病日に手術による障害の大きさに関連すると思われるnull cellの有意な増加がみられた.
  • 高橋 徹, 落合 陽治, 時岡 宏明, 森田 潔, 塩飽 善友, 小坂 二度見
    1990 年 10 巻 5 号 p. 482-494
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    ネブラスカ大学メディカルセンターで行われている肝臓移植の麻酔管理法を具体的に紹介した.手術の安全性と生存率の向上には,進行性,非可逆性肝疾患の早期の段階での肝移植の適応の決定が重要であること,安全な麻酔管理の条件としての肝疾患の病態の把握,術中に起こりうる事態の予測と的確な対応,予測される合併症の対策,新しい臓器保存液(UW液)の肝移植手術への応用の意義などについて文献的考察を加えて詳述した.
  • 酒匂 伸一郎, 古市 庄二郎, 高地 哲夫, 水口 公信
    1990 年 10 巻 5 号 p. 495-500
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    長期透析患者における腎動脈下の腹部大動脈瘤人工血管置換術に対する麻酔を経験し,その経過中の循環動態や,動脈血,混合静脈血酸素分圧の推移を報告した.長期透析患者における特有の問題点の他に,大動脈遮断,解除に際して,著しい血管抵抗の増減,および大量出血を認めた.
    また保存血輸血による血清カリウム値の上昇を防ぐために自己血回収システムを用いたが,これによって出血量の算定,回収血の作製に時間を要し,麻酔管理に難渋することとなった.
  • 木下 玲子, 岡田 邦子, 土生 晶子, 谷口 一男, 本多 夏生
    1990 年 10 巻 5 号 p. 501-504
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    喉頭肉芽腫のために高度の気管狭窄をきたした4歳の男児の喉頭微細手術の麻酔を経験した.外径2.4mmの特製Jチューブを挿管しVS600による高頻度陽圧呼吸(HFJV)で換気を行った.その結果,動脈血液ガスでPao2は210~250mmHg, Paco2は36~4mmHgに維持することができた.この男児はJチューブとHFJVを用いて合計3回麻酔を施行したが特に合併症は見られなかった.本法は気管狭窄を伴った小児でも安全に施行しうる有用な方法と思われた.
  • 関口 芳弘, 吉住 順子, 茅 稽二
    1990 年 10 巻 5 号 p. 505-510
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    下肢静脈瘤ストリッピング術施行中に肺血栓症を発症した症例を経験した.腰部持続硬膜外麻酔法であったため,患者の訴えた胸部違和感,呼吸困難感などから早期より本症を疑い,Swan-Ganzカテーテルによる肺動脈圧測定,Digital Subtraction Angioraphy (DSA),肺血流シンチグラフィーの所見より肺血栓症の臨床診断を得た.治療としてウロキナーゼ,ヘパリンを持続投与したところ,副作用と思われる創部出血のために投与中止を余儀なくされたが,肺血流シンチグラフィー上改善を認め無事退院した.診断に必要な検査に関しその侵襲度,速やかな適用性を考慮すると,DSAがより有用であると考えられた.
  • 海老根 美子, 市川 高夫, 福田 悟, 下地 恒毅
    1990 年 10 巻 5 号 p. 511-515
    発行日: 1990/09/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    睡眠時無呼吸症候群は,睡眠障害のみならず睡眠時低酸素血症・高炭酸ガス血症,不整脈,高血圧症,心停止などの呼吸・循環障害をきたし得る疾患として注目されている.閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断され,口蓋垂軟口蓋咽頭形成術を施行された6症例の麻酔を経験した.閉塞型睡眠時無呼吸症候群の麻酔では,(1)術前に気道確保の難易度を検討し,(2)鎮静剤・鎮痛剤を十分な観察下で使用し,(3)術後の呼吸抑制の可能性を考え,静脈麻酔薬や非脱分極性筋弛緩薬はなるべく使用せず,6症例とも術中・術後の合併症を惹起することなく終了した.また,(4)パルスオキシメトリーが有用であった.
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