日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
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13 巻 , 3 号
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  • 杉村 隆
    1993 年 13 巻 3 号 p. 215-219
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 坂部 武史, 佐野 隆信
    1993 年 13 巻 3 号 p. 220-231
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 劔物 修
    1993 年 13 巻 3 号 p. 232-245
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 高橋 英世
    1993 年 13 巻 3 号 p. 246-257
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 南 ちひろ, 加藤 治人, 梅垣 裕, 岡林 和弘
    1993 年 13 巻 3 号 p. 258-263
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    重炭酸ナトリウムを添加したpH補整メピバカインによる硬膜外麻酔の効果を検討した.婦人科予定手術患者54例を対象とし,L3-4間に挿入留置した硬膜外カテーテルより,2%メピバカイン溶液20ml(A群,27例),または,同溶液20mlに7%重炭酸ナトリウム液2mlを添加し(B群,27例)注入した.知覚,運動神経ブロックの発現時間はB群で有意に短縮した(p<0.005).無痛域の広がりもB群で常に大きく(p<0.005),15分後の無痛域がT5レベルに達した症例数はA群の8例(30%)に対しB群では23例(85%)であった(p<0.01).メピバカイン溶液に重炭酸ナトリウムを添加すると硬膜外麻酔の効果を増強することが示された.
  • 大下 修造, 木下 浩之, 宮脇 宏, 児島 四郎, 川井 康嗣, 坂部 武史
    1993 年 13 巻 3 号 p. 264-269
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    収縮期血圧を指標とし,気管内挿管時の血圧上昇に対する二硝酸イソソルビド(ISDN)前投与の有効性を検討した.ISDN(20,30,40μg/kg)静注後,チオペンタールで麻酔を導入し,サクシニルコリンで筋弛緩を得たのち,気管内挿管した.ISDN静注から喉頭展開までの時間は,約1分30秒であった.血圧は,麻酔前日,麻酔導入前,気管内挿管直前,および挿管直後から20分後まで5分ごとに測定した.各測定時点において,ISDN20群,30群,40群の収縮期血圧を,ISDNを投与しない対照群のそれと比較すると,ISDN40群では挿管直前に,またISDN30群,40群では挿管直後に,対照群と比較して収縮期血圧は有意な低値を示した.以上の結果から,対照群で認めた挿管直後の血圧上昇に対してISDN20μg/kgの前投与は無効であり,ISDN40μg/kgは挿管直後の血圧上昇を抑制するものの挿管直前の血圧を有意に低下させ,一方,ISDN30μg/kgは挿管直前の血圧を低下させることなく挿管直後の血圧上昇を有意に抑制することが示唆される.したがって,われわれの方法でISDNを前投与するとすれば,30μg/kgが適当と考えられた.
  • 鬼一 有宏, 中馬 理一郎, 森 美也子, 斎藤 範建, 増田 裕一郎, 石島 周, 玉田 昌子
    1993 年 13 巻 3 号 p. 270-274
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    A-V Paceport Thermodilution Catheter (Baxter社93 A-991H-8 F)(以下A-Vペースポートカテ)の心房ペーシングの有用性について,冠動脈再建術24症例に対し,心房ペーシングの状況や血行動態から検討した.
    心房ペーシングは,24症例全例とも可能で,心房ルーメンからペーシングプローブ先端までの距離は,4.5±0.4cm,閾値5.1±1.3mA抵抗値490±95Ω P-Amplitude 2.9±0.4mVであった.導入後,心拍数が60beats/min以下になった11症例の血行動態の変化は,心拍出量および心係数の有意な増加,1回拍出量係数の有意な減少であった.1回拍出量係数の低下は,左室流入時間の減少によるもので,心拍出量は増加するため,一時的な徐脈に対し,このA-Vペースポートカテにより血行動態の改善を比較的簡単に計ることができると考えられた.
  • 仁科 かほる, 三川 勝也, 前川 信博, 高雄 由美子, 玉田 昌子, 尾原 秀史
    1993 年 13 巻 3 号 p. 275-280
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    14人の小児予定手術患者を対象に,保存血輸血が血中顆粒球エラスターゼ-α1-アンチトリプシン複合体(E-α1AT)濃度に与える影響を検討した.保存血中には,保存日数に相関して大量のE-α1ATが含まれていた.非輸血群では手術,麻酔による血中E-α1AT変動は一定していたが,輸血群では上記保存血輸血により血中E-α1AT濃度は増加し,麻酔終了後3時間においても高値を示した.コルチゾール測定では,対象群との間に有意差はみられず,手術侵襲は同程度であったと考えられる.しかし,輸血群で術後重要臓器不全を呈した症例はみられず,E-α1ATの組織障害性は明らかではなかった.
  • 長田 理, 花岡 一雄, 田中 良典
    1993 年 13 巻 3 号 p. 281-287
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    肺塞栓症の有無を99mTc-MAA肺血流シンチグラムで調べられた泌尿器科領域の腹腔鏡下手術患者12名を対象に,腹腔鏡下手術時の肺塞栓症合併頻度を検討した.肺塞栓症は気腹時間が250(分)を越した7例に合併し,腹腔鏡下手術中に生じた肺二酸化炭素塞栓症が術後に残存することが示された.すなわち肺塞栓の発生には気腹時間の影響が疑われた.術中・術後において肺塞栓症合併例の呼気終末二酸化炭素濃度は非合併例に比べ有意に上昇しており,血中二酸化炭素分圧よりも腹腔鏡下手術時には重要なモニターと考えられた.
  • 高倉 康, 川上 浩文, 藤林 哲男, 杉浦 良啓, 原田 純, 後藤 幸生
    1993 年 13 巻 3 号 p. 288-291
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    麻酔管理中発生したアナフィラキシーショック症例中,ヘマトクリット値の測定が施行された3症例をretrospectiveに検討し,術中のアナフィラキシーショック時のヘマトクリット値およびその値をもとに計算して得られる喪失循環血漿量値の意義を検討した.その結果,アナフィラキシーショック時には少なくとも1L以上の血漿の血管外漏出が起こっており,このような緊急時に際してのヘマトクリット値の測定は,ショックの程度,治療状況を判定できる簡便な検査の一つとして臨床上有意義であると考えられた.
  • 山田 伸, 小川 幸志, 瀬戸山 緑, 伊良波 浩, 畑埜 義雄
    1993 年 13 巻 3 号 p. 292-296
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    熱希釈法による右室駆出率(right ventricular ejection fraction: RVEF)測定を中心として褐色細胞腫摘出術中の血行動態を測定し,RVEFの意義を検討した.血中カテコラミン濃度の変動に伴い,血圧,心係数,右室拡張終期容量等は著明に変動したが,RVEFはほとんど変動しなかった.RVEFは右室容量負荷および圧負荷による影響を受けるため,右室収縮性の指標としては不十分であることが示唆された.
  • 下村 啓, 三宅 聰行, 高橋 聡, 尾上 公一, 松浦 正司, 新井 豊久
    1993 年 13 巻 3 号 p. 297-300
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    頸部圧迫法は,坐位手術での空気塞栓の予防法として有用であることが報告されてきた.しかし,この方法では,脳血流を減少させ,脳虚血をもたらす可能性がある.そこでわれわれは,頸部圧迫中の内頸静脈血酸素飽和度を内頸静脈圧と一緒に連続測定した.その結果,内頸静脈圧を3mmHg以内に抑えた頸部圧迫では,内頸静脈血酸素飽和度は,安全限界とされる60%以上に維持することができた.坐位手術における頸部圧迫法の安全性を高めるために,内頸静脈圧と内頸静脈血酸素飽和度の連続測定は有用である.
  • 森村 尚登, 工藤 一大, 安藤 紀子, 鈴木 範行, 高田 寛人, 杉山 貢
    1993 年 13 巻 3 号 p. 301-305
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    緊急帝王切開術終了直後に,脳動静脈奇形根治手術を施行した症例の全身麻酔管理を経験した.症例は35歳,女性,妊娠31週,突然の痙攣,頭痛,嘔吐に引き続く意識障害により,救命救急センターに搬送,脳動静脈奇形破裂による脳内出血と診断された.母体の循環動態が不安定であることと,胎児が胎外生活可能と判断されたことから,帝王切開直後に開頭術を施行.母児ともに救命し得た.妊娠経過中に合併した頭蓋内出血症例の術前,術中管理は手術適応,治療優先順位の適切かつ迅速な判断,使用薬剤の選択など難題を有している.複数科にわたる緊急手術症例において,麻酔科医による術前からの統括的な全身管理がきわめて重要であることが示唆された.
  • 依田 建吾, 斉藤 朗子, 千布 悦子, 松田 知之, 藤田 和子, 東条 英明
    1993 年 13 巻 3 号 p. 306-313
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    過去5年間における非心臓手術の麻酔中に発生した冠動脈攣縮の検討を行なった.発生件数は7例で全麻酔件数の0.07%に相当した.麻酔薬,麻酔法別による発生頻度に有意差は認められなかった.7例中4例は心室細動に陥り,強度の徐脈になった1例を含め,5例で心マッサージを要したが,全例合併症を起こすことなく救命できた.同時期に麻酔科により管理した全症例中,手術室において心マッサージを行なったのは7例で5例に冠動脈攣縮の関与が疑われた.術前に異型狭心症の確定診断を受けていたのは1例であった.6例で何らかの血管作動薬が投与されていた.術後2例に冠動脈造影を施行し,典型的な異型狭心症との診断を得た.
  • 須貝 勝平, 須貝 順子, 青木 裕司
    1993 年 13 巻 3 号 p. 314-320
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    プロスタグランディンE1(PGE1)による低血圧麻酔後の腎機能の変化を3週間にわたって追跡した.また,非低血圧麻酔群,トリメタファン(TM)による低血圧麻酔群との比較検討も行なった.いずれの群も術後には一過性に尿中β2-マイクログロブリンが増加し,尿細管再吸収障害の発生することが示された.この再吸収障害は2週間以内にほとんどが正常化した.クレアチニンクリアランス,血中β2-マイクログロブリンはほぼ正常範囲内であり,糸球体や,尿細管の代謝能にまでは及んでいないことが示唆された.PGE1とTMとの間に有意な差は見出されず,両者とも腎機能に関しては,安全に使用されうるという結論に達した.
  • 土村 まどか, 嶋 武, 芳賀 忍, 百瀬 清志, 田中 稔, 橋本 保彦
    1993 年 13 巻 3 号 p. 321-324
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    砕石位婦人科手術343例を対象とし,硬膜外麻酔併用全身麻酔後の大腿神経麻痺発生率を検討し,11例(3%)に認めた.硬膜外カテーテル造影と臨床症状より,硬膜外麻酔の影響は小さいと思われた.一方,平坦な砕石位により鼠径靱帯が過度に伸展した体位では8例(5%)に発生したが,過伸展しない体位に変更後3例(2%)と有意(p<0.05)に減少した.砕石位婦人科手術後の大腿神経麻痺の原因は,不適切な体位と思われた.
  • 青木 裕司, 溝部 俊樹, 野土 信司, 田中 義文
    1993 年 13 巻 3 号 p. 325-330
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    われわれは,近年脳血管障害や末梢血管疾患に対して用いられる機会が増えつつある血小板凝集抑制薬の術前の取扱いについて検討するため,健康成人7名にシロスタゾール200mg/日を投与し,血小板凝集能の変化について検討した.その結果,7名中5名において投与中に血小板凝集能の有意な抑制がみられ,さらに投与中止2日後には投与前値への回復が認められた.また開心術後患者12名について同量のシロスタゾールを投与し,投与後の血中濃度の推移を検討した結果,おおむね投与後数時間で低下するが個人差が認められることが示された.これらの結果と文献的考察から,シロスタゾールは手術の2日前に投与を中止するのが安全であると考えられた.
  • 金谷 憲明, 藤田 智, 松本 真希, 並木 昭義
    1993 年 13 巻 3 号 p. 331-335
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    脂腺腫・癲癇・精神発達遅延・発生性上室性頻脈を有する結節性硬化症の麻酔を経験した.患者は5歳男児で抗痙攣薬の投与によっても数回/日の痙攣発作を認めていた.麻酔は酸素-笑気-イソフルレンによる全身麻酔を行ない,同時にLife Scan (Neurometrics社製)を用い術中脳波モニタリングを行なった.脳波モニター上,麻酔導入・手術中・覚醒時において脳波異常を認めず,手術は無事終了した.結節性硬化症は,多発性の腺腫を有する疾患であり,本症例に認められた皮膚・脳・心臓以外に肺・腎・骨・内分泌腺などに発生することがあり,術前の十分な検索が麻酔管理上必要である.さらに,中枢神経系異常を起こしうる患者の術中管理に連続測定可能な簡便な脳波モニターは有用であると思われた.
  • 讃岐 美智義, 弓削 孟文, 野村 美智子, 向田 圭子, 佐藤 暢芳, 森脇 克行
    1993 年 13 巻 3 号 p. 336-343
    発行日: 1993/05/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    副腎褐色細胞腫摘出後には急激な血中カテコラミンの減少により著明な低血圧をもたらす.この病態にアドレナリン受容体の脱感作(down regulation)が関与しているか否かを確かめるため,手術前,腫瘍摘出直前,腫瘍摘出後,手術後7日目に多形核白血球βアドレナリン受容体(以下,β受容体)のScatchard解析と血中カテコラミン濃度の測定を行ない,その変動を観察した.
    その結果,周術期の褐色細胞腫摘出後の循環動態が改善するとともに多形核白血球β受容体数は増加し,血中カテコラミンレベルは減少した.
    この2症例では,褐色細胞腫摘出後の循環虚脱にβ受容体の脱感作が関与していたことが示唆された.
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