日本臨床麻酔学会誌
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15 巻, 5 号
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  • 大島 泰郎
    1995 年 15 巻 5 号 p. 367-371
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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  • 坂井 哲博
    1995 年 15 巻 5 号 p. 372-379
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
  • 小坂 義弘
    1995 年 15 巻 5 号 p. 380-386
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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  • 宮沢 史江, 表 圭一, 川真田 樹人, 山谷 和雄, 川名 信, 並木 昭義
    1995 年 15 巻 5 号 p. 387-391
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
    ジャーナル フリー
    脊椎麻酔時のphantom sensationの出現に脊椎麻酔施行時の体位が影響するか検討した.患者82名を,1群(30人):屈曲側臥位で脊椎麻酔施行し直後伸展仰臥位とする,2群(24人):屈曲側臥位で脊椎麻酔施行し5分後伸展仰臥位とする,3群(28人):伸展側臥位で脊椎麻酔施行し直後伸展仰臥位とする,の3群に分けた.脊椎麻酔施行10分後と手術終了時に伸展仰臥位での膝関節の位置感覚を問診し,屈曲(phantom),伸展(no phantom),感覚なし(no sensation)の三つの結果に分けた.脊椎麻酔10分後と手術終了時においてphantom sensationの出現は3群間に有意差はなかった.しかし,全患者において屈曲(phantom)と感じた患者より伸展(no phantom)と感じた患者の年齢が有意に低かった.脊椎麻酔においてブロック時の体位はphan-tom sensationの出現に影響はないが,脊椎麻酔時のphantom sensationは年齢が高いほど発症しやすいことが示された.
  • 須田 志優, 川前 金幸, 田勢 長一郎, 奥秋 晟
    1995 年 15 巻 5 号 p. 392-397
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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    急速輸血対応型のポール社製白血球除去フィルターRC 400®を用いて,条件の異なる濾過流速でのフィルターの精度ならびに問題点について検討した.方法は重力滴下,急速滴下,加圧バッグおよびポンピングによる血液濾過を行ない,濾過前後の白血球数,screen filtration pressure (SFP),遊離Hbを測定した.その結果,いずれの条件でも白血球除去率は4log10以上,残存白血球数は2×104個以下であった.SFPは全例低下したが,遊離Hbはポンピングのみで増加した.以上よりポンピングによる濾過では溶血を伴うものの,急速輸血における白血球および微小凝集塊の除去率は高く,同種血輸血を安全に行なう手段としてRC 400®は有用である.
  • 水谷 明男, 吉武 重徳, 濱田 孝光, 内海 玲子, 谷口 一男, 本多 夏生
    1995 年 15 巻 5 号 p. 398-402
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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    ASA 1-2の5ヵ月から7歳までの眼科・耳鼻科・口腔外科領域の予定手術を受ける小児20例を対象とし,麻酔前投薬と術後鎮痛の効果をみるためにフェンタニール(2μg/kg)・ミダゾラム(0.2mg/kg)混合経鼻投与とミダゾラム(0.2mg/kg)単独経鼻投与とを比較検討した.両者とも投与後5分より円滑な麻酔導入を行なうのに十分な鎮静が得られた.術後24時間の鎮痛薬投与は,ミダゾラム単独経鼻投与群では80%の症例であったが,フェンタニール・ミダゾラム混合経鼻投与群では20%の症例であった.しかし導入後,術中,術後の合併症はみられなかった.麻酔前投薬としてのフェンタニール・ミダゾラム混合経鼻投与は術前の鎮静だけでなく術後鎮静にも有用であると考えられた.
  • 中村 かんな, 種田 益造, 加藤 啓一, 佐藤 裕信, 荒木 洋二, 横森 欣司
    1995 年 15 巻 5 号 p. 403-408
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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    われわれは結合体双生児のなかでも発生頻度のきわめてまれな坐骨結合体分離手術の麻酔を経験した.症例は品胎のうちの女児双胎として出生し,生後1歳1ヵ月目に分離手術を施行された.分離手術にさきがけて,予定日の2ヵ月前より関係者全員による会合とシミュレーション手術を繰り返し行なった.麻酔管理は各児を別々の児として扱った.泌尿生殖器系の分離再建に時間を要したため手術は長時間となったが,麻酔管理上特に問題はなかった.結合体分離手術の周術期管理には,綿密な計画とシミュレーション手術が有効であった.
  • 山口 重樹, 渡辺 啓介, 松本 勉, 奥田 泰久, 北島 敏光, 緒方 博丸
    1995 年 15 巻 5 号 p. 409-414
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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    肺外科手術後に携帯用持続注入器を用いて,硬膜外腔に局所麻酔薬単独あるいは局所麻酔薬に麻薬拮抗性鎮;痛薬を併用して72時間持続投与し,その有効性を検討した.対象をI群:15例(ブプレノルフィン単独),II群:15例(ブプレノルフィンとブビバカインの併用)に分け,鎮痛の程度,補助鎮痛薬の使用回数および副作用について調べた.結果は,鎮痛の程度は両群間に有意差はなく,両群とも満足のいく鎮痛効果が得られた.また,補助鎮痛薬の投与回数はI群に有意に多かった.そして,副作用は低血圧,上肢の握力低下,軽度の呼吸抑制がII群に認められた.以上により,術前状態が良好でない患者にはブプレノルフィン単独にすべきであると考えられた.
  • 馬場 靖子, 工藤 一大, 佐藤 和夫, 遠藤 正之, 奥村 福一郎
    1995 年 15 巻 5 号 p. 415-418
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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    腹腔鏡下手術中に横隔膜損傷によると思われる気胸を合併した2症例を経験したので報告する.症例1は,腹腔鏡下大腸全摘術中に気道内圧,CVPが上昇し,続いてSpO2低下,PETCO2上昇が認められ,聴診上気胸を疑った.腹腔鏡により横隔膜の損傷が認められ,脱気縫合した.症例2は腹腔鏡下胆嚢摘出術中に気道内圧が上昇し,続いてSpO2が低下,胸部聴診上気胸が疑われ,胸部X線にて確認の後胸腔ドレナージを行なった.いずれも注意深いモニターの観察により,気胸に早期に気づき大事に至らなかった.これら2症例では特に気道内圧が早期に変化し,有用なモニターと考えられた.
  • 田口 典子, 渡辺 誠治, 浅倉 信明, 武島 玲子, 熊谷 恵, 永沼 利博
    1995 年 15 巻 5 号 p. 419-422
    発行日: 1995/06/15
    公開日: 2008/12/11
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    咽後膿瘍を有する小児に対する切開排膿術の麻酔を経験した.患児は仰臥位になると無呼吸となるため坐位のままセボフルラン,笑気,酸素を使用し,麻酔を導入した.気管内挿管時も低酸素血症,膿瘍の破裂をきたすことはなく円滑な導入を行なえた.本疾患患者の麻酔に際しては,術前に気道の状態を十分に把握し,愛護的に気道を確保することが大切である.特に小児の場合,協力が得られにくいので,麻酔導入は迅速に適切な深度に至る方法を選択する必要がある.
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